2010年10月31日日曜日

秋がプンプンしていました!

 本日も元気いっぱいサッチン、ま〜君&サッちゃんと一緒に縄文杉へと行ってきましたぁ。早朝は順調に始発のバスに乗り込む事ができ、順調な滑り出し。もちろん真っ暗な登山口をスタートです。昨夜ちろっと雨が降ったのか、良い感じに道が潤っておりました。このヘッドランプを付けて歩くのって、毎日の事ながら楽しいんですよねぇ。探検気分が…。

 30分ほど歩くと、写真が撮れるぐらいに明るくなってきて、デジタル一眼のま〜君と望遠&マクロ派はサッチンは連射ばりにたくさん撮りながら歩きました。まぁ、ま〜君に関しては、暗闇でもたくさん撮ってましたが…、明るくなってからは言うまでもなく…。そんな感じでテクテク歩いていると、秋が一気に加速していました〜。トロッコ道上にも彩り豊かな落ち葉達。この季節はトロッコ道も色鮮やかです。黄色、オレンジ、赤。紅葉しはじめなので、黄色が多いかな。

 もちろんそんな被写体を逃すわけがないま〜君。対する嫁のサッちゃんはほどよく良い休憩になっていたかな?その隙間を縫うように、サッチンも連射。縄文ルートにもっと写真を撮る時間があったらなぁ。この季節は特にそう思います。ちなみに下の写真はコハウチワカエデという楓(かえで)です。こいつがまた可愛い葉っぱをしていて、紅葉する樹の中では最も赤くなるんです。下の箇所はあと数日ですね。まだ緑の葉もあります。

 そして、山道に突入!サッチンは初めから膝が痛い経験があるとのことだったのですが、登りはバッチリ。本人も自覚があるようで「下り」に時間を費やせるように、登りは良いペースで歩く事ができました。日没に間に合おう!をスローガンに、テクテク歩き。
 屋久島の森で、カエデはそれほど多くはないのですが、所々に落ち葉があって良い感じでした〜。今年は赤くなる前に落ちている葉が多いような気がします。というよりも、カエデの紅葉は数日遅いです。ブログを振り返ってみると去年の今日も縄文杉へ行っていたのですが、上の写真はほぼ同じアングルで撮っているので比較できます。興味のある方はどうぞ。

 そして、一気に縄文杉へと突っ込みました〜ッ!10月も終わりなので、大混雑もなくみんなで初対面ッ!吐息のような歓声で縄文様に挨拶できました。長い距離を歩いてきたみんなの目ががらりと変わったので、しばし縄文杉とご歓談。写真を撮ったり、縄文トークをしたりしてまたご歓談。結局の所、矢のように時間が過ぎていきましたぁ。霧の縄文様と対峙していると一瞬雲の切れ間で光が入り、ドラマチックでした。
 んでもって、「縄文杉にあえてホッとしたらお腹が減ってきた〜!!」というま〜君の号令とともに、縄文デッキのちょっと奥まで行ってランチをしました。さすがにこの時期は動かないと寒いです。数日前よりは温度高めでしたが、指先は冷たくなりますね。
 ランチ後もすぐに縄文様とご歓談。かなり長時間滞在する事ができました。それでも帰りたくないオーラをみんなが出していたのですが、日没に間に合わせるために下山開始。

 登りよりも、霧が抜け、視界がクリアになっていきました。山肌が見える所では、真っ赤に燃える紅葉も一本ありました。この紅一点的な雰囲気好きです。わびさびですな。

 下りは膝に優しく、慎重に歩きました。無理して急いではいけません。特にサッチンは両ストックを使い、痛めている膝に負担がかからないように慎重に歩きました。ナイス!この集中力と慎重さは大事です。順調におりてくることができて、行きについで帰りもウィルソンで愛の撮影会をすることができました!

 その後のトロッコ道は平らなので、サクサク歩く事ができました。いや〜、サッチンもサッちゃんも平らな道はガンガン歩け、良い風を感じれました。

 時間的にも余裕があったので、沢でブレイクタイム。水の音に囲まれて良い時間でありました。最後はサッチンとカメラ上達講座をちろっと開催。写真て面白いですねぇ。


 そんなこんなで、再びトロッコ道を歩いて、最後の怖い橋を渡りきろうとしたその瞬間!「うわぁ〜!」とま〜君の声が!とっさに後ろを振り向くと、あわや大惨事になろうかというナイスこけっぷり!ふ〜、落ちなくてよかったです。でも、このこけがあったおかげで、最後までバッチリ集中力を維持して、登山口まで戻って来れました!
 つうわけで、秋の視覚的な臭いがプンプンするナイスな一日となりました。

2010年10月30日土曜日

結局のところ、台風の影響はゼロでした。

 本日は一昨日に引き続き、カヨコ母さんと屋久島三回目のカネゴンと一緒に宮之浦岳へ行ってきましたぁ〜。え〜、ボクとしても宮之浦岳は久々で振り返ってみると3月22日以来でありました。ん〜、ここまで宮之浦へ行かなかったのは久々です。

 そして、真っ暗なうちからヘッドランプを装着してスタート。カヨコ母さんはこの日のために新調したニューランプ。ん〜、なかなか良い光具合です。でもって、朝ご飯は淀川にて。贅沢にもここで朝をむかえてしまいました。曇っていましたが、明るくなっていく川は相変わらず美しかったです。工事中の資材はご愛嬌ということで…。ちなみに11月24日から2週間程度通行止めになるとのことです。

 お腹が満たされた後は、ガンガン登っていきました〜。この日のために月に4回も山を登って来たというカネゴン。なかなかどうして余裕です。カヨコ母さんも筋肉痛があったのですが、これは若さの証拠。良い事です。
 花之江河付近では、朝日がぴか〜っと昇ってきて、みんなで影を作れるほどでした。ん〜。良い朝でありました。

 宮之浦岳の日帰りはなかなかどうして、ペース配分が重要です。まったりするところではまったりと、頑張る所では頑張りまくって進みました〜。頂上の手前1キロでは、ドバ〜〜〜っと雲が抜けて、翁岳と青い空が心に沁み渡りました。10月終わりですが直射日光は暑かったです…。

 んでもって、ここからはどんどん雲がかかってきたのですが、逆に直射日光がなくなり歩きやすかったです。そのまま一気に頂上へ!みんなでハイタッチして歓喜をわかちあいました。雲が抜けないかなぁと、ランチしつつ、映画が一本見れるぐらい滞在したのですが、結局はちろっと稜線が見えるくらいの視界でした。それでもみんなで九州一を味わう事ができました。1936メートルですが、事実上は1937メートルまでジャンプしたりしつつ、身体を温めました。気温は12度ぐらいかな!?それほど寒くはなかったです。

 でもって、またリベンジを誓いつつ、下山開始!日没までには下りようを合言葉に集中して歩きました。登りは頑張りまくったので、わずかに残る高山植物をスルーしてきたのですが、帰りは写真撮りつつ、トークしつつ進みました。年に1〜2回しか見ない花なので、ボクもすぐ名前が浮かんでこなかったです…。下は名前が浮かんでこなかった「ヒメウメバチソウ」です。清楚な感じが胸キュン系。

 なぜか帰りはマクロな視点がいっぱいでした。心に余裕も生まれていたのかな?登山道脇に苔に雫が付きまくっていた箇所がありました〜。万場一致でその場に着席…。その美しさにしばし時を忘れました。写真ではうまく表現できませんでしたが、絶品でした。

 順調に歩く事ができ、投石岩屋付近に到着。するとカネゴンが岩を持ち上げてしまいました〜!ん〜、力持ちです。

 そんなこんなで日没時間とにらめっこしつつ、花之江河で貸し切りティーブレイク。その前に携帯トイレ体験も!携帯トイレって一回すると、勇気が身に付き、心も身体もスッキリする優れものです。
 用を足した後は、雨も降らず、霧の湿原が良い雰囲気でありました。ホッとブレイクであります。


 そんなこんなで、帰りもテクテク頑張り、出発から11時間58分で登山口に戻ってこれました。12時間ですな。頂上でもう一歩視界が開けて欲しかった所ではありますが、実にナイスな秋登山でありました。本来であれば、台風で無理そうだったにも関わらず、かなり平和な天候に感謝な一日でありました。

2010年10月28日木曜日

台風の影響は雲ぐらいかな。

 本日は屋久島来島4回目というすでにベテラン領域に突入しつつあるカヨコ母さんと一緒に龍神杉へ行ってきました〜。実は当初の予定では愛子岳へ登ろうとしていたんです。がしかし、現在話題沸騰中の台風14号の影響からか、雲が凄いので、前夜の打ち合わせでまだ行った事のない龍神杉へ変更して歩く事にしました。
 登山口に着くと、ちろっと雨が降っている程度でレインウェアすらいらない潤いの感じでした。すでに屋久島の山&森に慣れているカヨコ母さんなので、順調な歩き出しでありました。石積みの美しい階段を歩いていると、「龍神杉まで行かなくてもいいかも〜」とビューティフォーな空間に早速溶け込んでおりました。
 まず一発目の休憩を取ろうと気持ちよい沢へ着いたら、あれれ!?いつもと風景が違うと、よ〜く頭の中の記憶を辿ってみたら、立ち枯れていた木が見事に倒れておりました。ここのところの荒れ天気でついに倒れてしまったようです。からんでいたツル性の植物もだらり…。

 ちなみに下の写真は倒れていない時の写真です。

 それ以外の倒木はなく、平和な道のりを進みました。屋久島通であるカヨコ母さんなので、自然系の話はほどほどに、プライベートトークな感じでず〜っと雑談しながら登りました〜。毎回パワーアップしてくるカヨコ母さんですが、さらにパワーアップしていて、トロッコの廃道当たりまでは、「全然楽な道のりね〜」と余裕の表情。聞く所によると、昨日島に着いてから、レンタル自転車で島を半周ぐらいしたそうなんです…。恐るべし、カヨコ母さん…。

 でもって、所々休憩を入れつつ、テクテクのんびり歩きました。沢もちょっと水が多いかなぐらいで、楽に渡れました。そして、本日一番の急斜面へ突入ッ!一歩一歩登りました〜!がしかし、カヨコ母さんは多少息が乱れるものの、なんてことはない表情。さすがです…。

 そして、龍神杉付近に到着!いや〜、この辺から霧がかってきて、the屋久島な風景が加速していきました〜。コケにまみれた石積みの階段は歩いては登り、登っては歩き、数分で歩けるところをゆっくり時間をかけて歩きました。ん〜、ナイス過ぎます…。
 雷神、風神にご挨拶し、本日のメインである龍神杉へ。「え〜、これ全部龍神杉!」という表現が出る感じのご対面タイム。今日も変わらず、その存在感を見せつけられてしまいました。
 「あまりここへは人が集まって欲しくないね」ということで(ここに来るとそう思ってしまうんです)、この辺付近の状況はブログでは割愛することにいたしましょう。ちなみにけっこう寒かったです。ブルブルっと身震いするぐらいに。それにしても、濃霧がドンドン濃霧を加速させていき、心も身震いする風景が広がっておりました。

 そんなこんなで下山開始。沢を渡る所も落ちずに渡りきれました。まぁ、受け身バッチリな転倒は数回ありましたが…。

 昔、営林署の出小屋後に着くときらっと光るものが!手に取ってみると、空き缶のふたでした〜!この辺は大雨が降るたびに昔のゴミが露出して、そのたびに持ち帰れるものは持ってくるのですが、今日のゴミはなんだか懐かしかったです!下の写真をご覧ください。今は亡き、缶ジュースの栓です。いつの頃からか、このタイプはなくなっていきましたねぇ。10年ぐらい前はあったようなないような。この栓を見て高校時代まで記憶がさかのぼったので、思わずパチり。今、20代前半の人はこの栓を見た事あるかなぁ〜と、ついオヤジモードになってしまいました。

 順調にテクテク歩きを続け、植林地帯へ。いや〜、霧がかっていると植林もカッチョ良いです。カヨコ母さんも「あれこんなところ通ったっけ?」と、ナイスな光景に足を止めました。30年ぐらいの杉達です。

 でもって、照葉樹林な森へもどってきてから、気持ち良さげな所でティーブレイク。今日は知り合いのガイドさんが「久しぶりに龍神杉に会いに来た」と一人で登っていただけで、他は誰もいない森。道のど真ん中でティーブレイクを楽しんでしまいました。


 雲がかなり厚く、照葉樹達の葉に光がさえぎられ、まるで日没間近と間違ってしまうほど、森は暗かったです。カヨコ母さんも新調したヘッドランプを出そうとしたぐらい。その雰囲気がまたうっそうとした雰囲気を醸し出しておりました。
 そんな暗い森を終え、無事に下山完了。真上に木がないと普通に明るい時間帯に帰ってこれました!
 てなわけで、愛子岳はまたの機会にまわし、今日は龍神様がナイスすぎる森でありました。

2010年10月27日水曜日

心配と不安は消えていました。

 本日は昨日に引き続き、タッキー、ユミスケと北の果てからやってきたミセスロイド&ユキちゃんと一緒に縄文杉へ行ってきました〜。ボク自身としても久しぶりの縄文杉!10月9日ぶりなので、17日間も縄文杉へ行っていなかったんです!シーズン中ではこんなに間が空くのは初めてかな?
 でもって、登山口に着くとまだ真っ暗な夜明け前。霧雨が降っていたので、屋根のあるスペースで「闇弁(やみべん)」しときました。普段の生活でこんな食事はないと思うので、これまた良い経験かなと。まぁ、視覚的にはおいしさを味わえませんが…。それもまたよし。

 そして、弱い霧雨の中、レッツスタート。2本目のバスに乗れたので、全体から見ると前の方を歩けました。ところが…、1時間少し歩くと、修学旅行軍団が嵐のように通過していきました。8グループ70人ぐらいのご一行…。先頭を歩くガイドさん達が全体のバランスを考えて歩いてくれたので、混雑した感じは一瞬で終わりました。それにしても、高校生達は歩くのが速いッ!若い空気が森に広がっておりました。

 そんな高校生達に追いつけるわけもなく、テクテク歩き。全体としては人が少ないので、写真を撮りつつ、ボ〜っとしつつ、のんびり歩けました。気づいたら、最後尾付近まで順位を落としていましたが…。
 出発前からみんな歩けるかどうか不安だったのですが、問答無用の山道へ突入〜ッ!自分の足元しか見る事ができない状況ではありましたが、一歩一歩進む事ができました。タッキー&ユミスケは筋肉痛、ミセス&ユキちゃんは日頃の運動不足が響いておりました…。
 どんどん追い抜かれつつも、頑張っちゃいました。急斜面に突入し、全く余裕のないど根性モードにスイッチが入りつつも、なんとかクリア!ず〜っと弱い雨が降っていてたのですが、このミストな感じがちょうどよかったです。夏だったら、よりボロボロになっていたかも…。歩きやすい気候であります。
 登っていけば登っていくほど、濃霧の森へと変貌していきました〜。昨日は木漏れ日だったのですが、やはりこの森は霧が似合うなぁ。

 ランチ中も葉っぱから雫がちょこちょこ落ちる程度だったので、雨茶漬けになることなくお弁当が食べれましたぁ。長い時間座って止まっていると、やはり寒いですね。ブルブル来ちゃうぐらいの寒さです。
 ランチ後は身体を温めるべく、縄文杉へ向けて突進しました。こんな日はガンガン歩くのが一番良いです。休みすぎると身体が動きにくくなりますから。
 いや〜、それにしてもミストな森がナイスでありました。まぁ、歩いている本人たちは下しか見れないもんなのですが、実際の所はこの島でしか味わえない世界遺産の森を歩いているわけです。

 そして、ついに縄文杉に到着っ!予約申し込みをした時の心配いっぱいの声と登山口で見せていたみんなの不安な表情は完全に消えていました〜!人間やればできるもんです。自分で歩いたからこそ、ここまで来れたわけですから、自信を持ってもいいかなと。縄文杉はその圧倒的存在感とともに、いろんなことを教えてくれるもんです。それぞれにそれぞれの感じ方を大切にしたいもんです。

 でもって、縄文様から過ぎ去る時に、ミセスの「また来ます!」発言。ついでユキちゃんの「もっといたい!」発言、タッキーの「いろんな意味で歩きたくない!(体力的にも縄文杉とお別れするのも)」発言、締めを飾ったのはユミスケの「寒〜い!」発言で下山開始。
 結局の所、日帰り登山では最後尾になってしまいましたぁ。登山口を出発した時は前の方だったんだけどなぁ…。なので、行きとは打って変わってガンガン下っていきました〜!転ばぬように集中して、良いペースが出せました。みんなにこんな力があったとは…。
 そして、トロッコもガンガンドンドン進みました。もう、無言のトロッコ道、無の境地のトロッコ道で、一気に小杉谷集落跡地へ。いや〜、速かったっす。まさかの追い上げで、5組ぐらいごぼう抜きしてしまいました〜。これまた人間やれば出来るなと。
 だいぶ時間が稼げたので、ブレイクタイム。ホッと一息つけました。小雨が続いて、周りに広がる優しい雨の雫が落ちる音が癒し系でありました。

 でもって、ここからも一気に線路を攻めることができ、日没前に登山口に到着!バスもスムーズに乗り込めました。


 そんなわけで、潤いまくりの森がナイスであり、「人間はやればできる、やらねばできない」というシンプルな事を再確認できた一日でありました。

2010年10月26日火曜日

北風寒〜い秋晴れ太鼓岩。

 本日はサカタさん&店長、タッキー、エミスケと一緒に白谷へと行ってまいりました〜。昨日も朝は晴れていたものの、夕方から良い雨が降っていたのですが、いざ出発してみると秋晴れ。さらには気温も一気に下がり、天気予報通りの展開となりました。駐車場は寒かったものの、いざ歩き始めるとすぐにヒートアップ!防寒代わりに来ていたレインウェアを開始30分でみんなで脱ぎ捨てました〜。

 そして、連日の大雨の影響でなかなか原生林コースは回る事ができなかったのですが、このくらいならば安全に行けるだろうと判断して、アップダウンな山道を歩きました。すると連日の嵐を物語るように、ところどころ倒木が。道にも一本倒れてました。慎重にクリア。それにしても、今年は根腐れしている樹が多いのか、そこそこの大きさの木が例年以上に倒れております。

 でもって、森の中はというと昨日の雨の影響が残り、潤いまくっておりました。ときどき、太陽光線が優しく苔の雫に当たり、みんなで雫鑑賞。歩いては立ち止まり、立ち止まっては歩く、テクテク歩きが気持ちよかったです。普段より、沢の水も増量中で音量もよかったです。

 天気予報的には昼ぐらいが一番晴れそうだったのですが、なんのことはないずっと晴れておりました。直射日光が当たる場所は苔がカピカピになりそうなところもありましたが、森に差し込む木漏れ日は相変わらずたまらない空気感を醸し出しておりました。欲を言えば、この辺でスコールみたいなドバ〜っという雨も欲しかったかなぁ〜。

 そして、ランチをしていると標高が高くなった事もあり、寒さが身に沁みてきました。普段であればもうちょっとのんびりするところなのですが、身体が冷える前にレッツゴー。太鼓岩を目指しました。
 ランチ後はハ〜ハ〜ゼィゼィしやすいのでゆっくりウォーク。エミスケにとって最後の坂はかなりキテいたようです。「心臓が〜〜〜!」と叫びながら登りました。でもって、平気な顔をしている店長!話によると全く公共の交通機関を使わず、基本的には歩きと走りで日常生活を送っているとのこと!であれば、このくらいの山道は平気だなと。クールな表情はずっとクールであり続けましたぁ。
 んでもって、太鼓岩ッ!ん〜、まばゆいぐらいに視界が開けておりました。宮之浦岳もバッチリ見え、北からやってくる雲が非常にカッチョ良かったです。山を越えるに越えれない雲。ん〜、屋久島らしいなと。

 周りを見ると、盛り上がっておりまして、この時期のちょっと遅めの時間帯だというのにこの人混みッ!まぁ、こんなに視界が良ければ、多少人が多くてものんびりしてしまうものです。これから冬にむけ、この祭りな雰囲気もなくなっていくので、これもまたほっこりした風景かなと。

 さすがに遅めの時間に登ってきたので、時間がたつにつれほぼ貸し切り状態になってきました。風が強かったので、風がよけれる下の岩へ。すると太陽光線と無風な状態になり、女性陣は昼寝モードに。時間にも余裕があったので、お昼寝タイムとなりました。すると…、外人さんカップルも下の岩へ行き、ラブラブモードに。タッキーは目の前に繰り広げられる愛の営みに見向きもせず、一人遠くを見ておりました…。サカタさんとエミスケは爆睡モードでしたが…。

 そんなこんなで、久しぶりにのんびりできる天候でありました。下りは順調に、たまにコケるシーンもありましたが、それも眠気覚ましにはもってこい。一気にもののけまで下り、コーヒーブレイクスポットまで休み無しで降りてきました。いや〜、今日もこの辺は良い空気がながれておりました。水の音とウマい空気。今日初めて会った仲間もこの頃になると打ち解け合える雰囲気。平和です。ピース。


 そんなこんなで、帰り道も順調に下りてこれました。本日も美しき平和な森が広がっておりました。

2010年10月23日土曜日

「樹の実」。

 本日は「山の神」デー。ガイドがオフな日でありました。この日は山の神様に感謝しつつ、旧暦の5月16日と9月16日は山で仕事をしないようにしているんです。美屋久としても、そんな風習を大切にしたいなと思っております。詳しい事はここで書くのもなんなので、お調べください。
 でもって、嫁の知り合いが最近パン屋さんをオープンさせたということで、行ってまいりました〜。その名も「樹の実」。外食は島外へ出たとき以外ほとんどしないので、ドキドキです。
 ブ〜んと車を走らせ到着。店内に入るといきなり見たことがある顔が二つ!!8月に太忠岳へ一緒に行ったユッキーとソヨちゃんがいました〜!何やら本日行われる「森祭り」へ行くために来島していたんです。1泊2日の弾丸トラベラー。ナイスです。世間話をしつつ、良い香りを楽しんでいると、ミニストリー・オブ・ザ・エンバイロメントのMさんも来ておりました。Mさんも噂を聞きつけ来店したようです。

 でもって、奇麗な店内は土曜日ということもあり、満席御礼!外のデッキでタンカン畑を見ながら、ピザを待ちました。待つ事数分、やってきましたお美しいピザ、ピッツァ!バジルとキノコを頼んだのですが、これがため息級にうまかったです。本場イタリアのピザにも楽勝でありましょう。本場で食べた事はありませんが…。

 本格的な石窯があり、生地もその日の朝にこね、こだわりまくった逸品。かなりのハイレベルです。ついつい誰かに紹介したくなってしまうおいしさでありました。
 口の中に入った途端に、具の香りに追いつけ追い越せで生地の香りがノドの奥を刺激し、噛むごとに唾液とピザが融合すると、顔が自然と笑顔に変形し、その香りが鼻息として放出されるのです。嫁と目を合わせて、一枚のピザで幸せをかみしめる事ができるというそんなシステムが構築されたピザでした〜。


 そんなボクのピザ人生の歴史をあっさりと塗り替えた「石窯パン工房・樹の実」の営業時間は下記の通りです。土曜日のピザ時間はかなり混み合うので、そこを避けてくれればいつでもウェルカムですよ〜!とmakiさん。

 そんなピザもおいしいお店なのですが、ここの売りはそれだけでは終わりません。そう、自家製天然酵母パンがこれまた絶品。お店がオープンする前の試作品を嫁が頂いてきて食べさせてもらったのですが、この時からボクはこのパンのファンでした。本日もお持ち帰りで2つゲット。さらには石窯で焼いたクッキー!これまた天然素材を使った逸品。自分で言うのもなんですが、ボクがここまでべた褒めするパンもないのではないかと思ってます。しかも、このレベルでこの値段は安いです。安すぎます。もう2割増しでもボクは買います。

 屋久島在住の方、観光で屋久島に訪れる方、一度足を運んでみてください。一度じゃぁ終われない店である事がわかるはずです。

2010年10月22日金曜日

今シーズンベスト白谷賞!?

 本日はマリモ姉さんとミオちゃんと一緒に白谷へと行ってまいりました。前日、2人は縄文杉へ行き若干の筋肉痛の中でスタート。歩き始めは曇りな感じで、数日間の雨のおかげで潤いまくっておりました。川の水も引き続き増量中です。
 そんな歩き初めで15分。いきなりミオちゃんが「痛い!」とうずくまってしまいました!深刻な状況になった時こそ、落ち着きが最も大切です。何が当たったのかわからなかったのですが、ちょっと道を外れて携帯トイレコースへ…。ミオちゃんがひとり木陰で頑張っている時に森が変貌していきました〜。濃霧であります。完全に雲の中。マリモ姉さんと写真を撮ったり談笑すること15分…。ミオちゃんがなんとか復活ッ!ふ〜、一時は冷や汗まで出るほどの状態だったので、歩けるまで回復して本当によかったっす。

 そんなミオちゃんの様子を見ながら、テクテク歩き。いや〜、濃霧です、濃霧。やはりこの森は濃霧が似合う。一般的には晴れが好まれるトレッキングですが、屋久島ではその逆です。この濃霧こそが白谷日和なんです。この秋でベスト白谷な一日かもしれないなと。ちなみに連日の雨で沢は増量中でして、ギリギリ渡れるぐらいの感じでありました。ん〜、それにしても霧に包まれる森は歩いているだけで、不思議な気分になります。人間がこの道を歩いていいのだろうかと思ってしまうくらいです。

 で、沢を渡ったところで宿で仲良しになった男の子と遭遇ッ!若者は歩くのが速い!というわけで、みんなで写真を撮って、談笑して、お別れしました。旅は道連れ、世は情けですなと。下の写真はブレブレですが、森の中はかなり雲が厚く、暗かったです。ブレブレ写真を量産してしまいました。

 今日は入口からして原生林コースが歩けないレベルの増水だったのですが、ちょっとでも原生林コースをのぞきたかったので沢を渡らない場所まで歩きました。案の定…、う、う、美しい。誰もこっちのコースを歩いていないので、完全に森を独占しつつ、カメラタイム。危うく、マリも姉さんのバッテリーがなくなるところでありました。

 でもって、ランチを済ませてから、太鼓岩へレッツゴー!ん〜、真っ白ッ!全くもって何も見えないのですが、実はこれがまたいいんです。いつも思うのですが、視界が開けているとつい目に見えるものばかりに意識をとられがちなのですが、真っ白なときというのは身体で感じてしまうんです。霧雨がまた気持ちがいい。ミオちゃんも「え〜、何これ、きもちい〜!」と連呼。マリモ姉さんも「晴れの日も来てみたいけれど、この雰囲気もすごい」と身も心も真っ白になれちゃいました〜。

 で、ボ〜っとしつつ、振り返ると死体が…。と思ったら、ミオちゃんは生きていました〜!ついついこうしたくなってしまう空間でありました。

 でもって、下山開始。こういう日は全体の登山者の帰りが早いので、森の中も2人の青年にすれ違っただけで、最後までボクらだけの森を歩けてしまいました〜。ポツポツと雨が降っていたので、前にも後ろに人の気配がなかったので、2代くぐり杉でブレイク。切り株が屋根かわりになって絶妙なブレイクとなりました。ん〜、贅沢。

 その後もテクテクと歩き、橋まで戻ってきました〜。今日は風が少なかったので一日中濃霧の森。橋の先が見えません…。ん〜、この雰囲気、止められません…。


 そんなこんなで、テクテクぼ〜っと歩いて、下山完了。いや〜、今日は実にナイスな濃霧でありました。この秋、もっとも森がモリモリとした一日となりました。

2010年10月21日木曜日

お水、増量中…。

 本日はタケイさんと龍神杉を狙ってきました〜ッ!え〜、ご存知の通り、只今奄美地方を中心に大荒れの天気が続いておりますが、屋久島もその影響を受けまくっている数日間です。そんな中、増量注意の龍神杉歩道を狙い撃ちしようとしたわけなんです。といいつつ、前夜の打ち合わせ電話で、タケイさんから「無理を承知でトロッコまで行きませんか?」と旅慣れた感じでお話がありました。ボクも天気予報とにらめっこしていた時だったので、タケイさんの言葉にホッとしました。
 警報も出ていなかったので、まだ明けきらぬ朝、登山口へ向かうと…。倒木出現っ!とはいいつつ、車が楽に通れるぐらいで、ちょこっと枝を脇へ落として無事通過…。この先何が待っているのか…、こんな時こそ、ガイド魂が燃えてきます。ちなみに下の写真は中途半端に倒れている倒木で、右横の暗い部分は落ちたら危険地帯です…。


 まぁ、道沿いはそれほど雨の影響はなく、無事に登山口到着。感覚的には標高の高い所でそこそこの雨が降っている感じでした。なので、道はほどほどに川が増量中。数日間降っているために、降ったら染み込む事なく、川へ水が集まっていたようです。

 ここからは普段の水の量と本日の増量中の写真を合わせてお楽しみください。
 歩道に入って一発目の沢です。普段は岩に着いた苔がナイススポット。
 でもって、本日…。厚い雲がかかっているので、光量は減量中です。

 さらに進むと、普段はちろっと休憩して、ボ〜っとする広めの沢ポイント。下の写真はあろうことか水に足をつけております…。
 でもって、本日。後半はチャプチャプしながら渡りました〜!

 しかし、晴れの日には味わう事ができない森が広がっておりました。この森を初め、屋久島の森は実に雨がよく似合う。雨そのもののはたいして降っていなかったので、ところどころで美しい石積みの階段を写真に収めていきました。いや〜、潤いってたまりません。


 そして、美しい階段を終え、トロッコの廃道スタート。これまた増量中でしたぁ。まずは普段の写真から。ちなみにこの日もそこそこ降っていて、沢が渡れるかどうかのギリギリの日だったんです。ちろちろと流れる一本の水にご注目。

 でで〜んッ!全く同じポイントです。同じアングルの写真が見つからなかったのですが、かなりの増量中。一本どころじゃぁありません…。

 進むにつれて、沢があるところはことごとく増量中でした〜!タケイさんも「滝の真ん中を歩くなんて初めて!」となかなかできない体験に笑顔がたえませんでした〜!下の写真は上も下もエラいことになってました。がしかし、トロッコ道上だけは歩けるというおもしろスポットと化しておりました。

 でもって、トロッコ廃道終点近くの沢。下の写真は普段の水がない時です。
 でで〜〜んッ!ここはかなりカッチョ良かったです。あらゆる方向から水が流れ、美しい滝になっていました。こんな日でなければ見れない光景は実に貴重です。

 そんなこんなで、トロッコ道終点まで到着。雨はたいしたことなかったのですが、この上は渡れない場所があるので、今日はここで引き返し、別スポットへ行く事に。普段から運動をしていて、屋久島のために山歩きトレーニングをしてきたタケイさん。かなりの健脚を披露してくれて、予想以上に早く降りてこれました。
 車をブ〜んと走らせて、半日でも楽しめてしまう西部方面へレッツゴー。山には雲がかかりまくっていましたが、標高の低い森は霧雨程度で良い雰囲気でありました。海まで降りるとミストな良い風吹いてました。

 でもって、霧雨中だったので、雨宿りできるところで、コーヒーブレイク。ん〜、プライベートトークをしつつ、川の音を聞き、良い時間でありました。

 そんなこんなでテクテク歩き、標高の低い照葉樹の森を楽しむことができました。予定であった龍神杉には行けなかったものの、大雨だからこそ来れた場所。目的地は変わってしまいましたが、それ以上に楽しめてしまうのが屋久島なんだなと、再確認した一日でありました。

 というわけで、無事に車に戻って、午前コースと午後コース、一日で二度おいしい日になりました。