2015年10月31日土曜日

選択は正しかった!

 本日は昨日に引き続き、ナギさん&ミッチーと一緒に、太忠岳改め、大和杉へと行ってまいりました〜!前日から天気次第で変更しようと話していたのですが、ヤクスギランドに着くと実に深い霧が…。太忠岳でももちろんよかったのですが、大和杉の森に急遽変更。これが大正解となりました。

 と、昨日はほとんど歩いていないので、疲れも残ってない二人。カメラのバッテリーも満タンにしてテクテク歩き始めました。朝、まだ完全に明るくなる前の雰囲気…。しかも、霧付き…。言わずもがな、これぞ屋久島という風景がお出迎えしてくれました。


 もちろんのこと、シャッターを押しまくる二人…。昨年もそうだし、昨日もそうだったのですが、写真を撮るコンディションに恵まれるというか、強運の持ち主であります。よく、カメラマンや写真家は「撮るためのコンディション」も引き寄せるといいますが、まさにそんな感じでした。ナイスっ!


 ボチボチ歩いたり、撮ったりしつつ、まったりな感じで進みました。時々、霧雨みたいな雨が降ってきて、これまたナイスな演出。湿潤な森が最高です。


 昨日はカエデの紅葉が美しき淀川でしたが、今日はカエデが少ない森。それでもところどころに、マルバヤマシグレやら色づき始めたナナカマドなんかがいい雰囲気でした。侘び寂びってヤツです。


 今日の目玉の一つでもあるスポットで写真モードに。ボクも二人に負けじとファインダーをのぞきました。ちょっと可愛らしいマルバヤマシグレがあったのでパシャリ。モヤッとした森をあいまって、キュートでございました。


 もちろん二人は森の静けさ同様に、ほぼ無言で集中!たまに寄り添いつつ、写真合戦を満喫できたなと。コンディションが良すぎるから撮っても撮っても撮りたくなる雰囲気でした。


 で、カエデが少ないとはいいつつも、合計すると3本ありました。笑。カエデの下は赤ではなく、黄色の落ち葉が…。登山道が隠れるぐらいでした。濡れた感じもいいなと。


 カエデ絨毯です。屋久島らしく、苔と落ち葉のコラボレーションは写真でなくともエクセレントです。


 でもって、いっぱい写真を撮りながらも良いペースで大和杉に到着〜!今日も端正な姿が美しかったです。大和杉の上に付いている、ナナカマドやマルバヤマシグレも紅葉が進んでおりました。


 で、そこからはまたも写真モードに途中で昼飯を挟みつつも、結局大和杉周辺に二時間近く長居してしまいました…。時間を忘れるほどに燃えました。さすがに二時間近くいると、そこそこ寒くなってくるので、身体を温めるべく下山開始。カエデ絨毯ともお別れしました。良い季節だなぁ〜。


 と、帰り道は黙々と歩きました。登山道の整備もそれほど進んでいない道のりなので、集中するのがベスト。派手にこけることなく、順調に下れました。


 すると、ミッチーが「サルノコシカケの写真を撮りたい!」と一言。ボクも朝見せてもらったマスコットをすっかり忘れていたのですが、しっかりとナイスなサルノコシカケが待っていてくれました。サルノコシカケにこしかけるサルのマスコットです。笑。絶妙な腰掛けがあって良かったです。笑。


 でもって、ランドに戻ってきてからも、濃厚な森は続きました。時々、霧が抜ける時もあったのですが、またすぐに幻想的な世界に…。森コンディション最高っす。歩いているだけで幸せです。ミッチーも「お肌にいい!」と満面の笑みでした。笑。


 ボクの長年の直感でしばらくは雨は降らなさそうだったので、ちょいとダイナミック系な休憩スポットへ。ここでも二人は炸裂しちゃいました。下の写真は、ミッチーにひざまずくナギさんではなく、写真に燃えているナギさんとミッチーです。笑。


 川のせせらぎを聞きながら、写真談義をしつつ、なんとも良い時間でありました。まったり。


 そんなこんなで、無事に下山完了〜ッ!太忠岳の予定を大和杉に変更して大正解ッ!極上の森であり、極上の写真日和でありました。二人とも数百枚は撮っていたであろう撮り方だったので、家に帰ってからもまだまだ屋久島の旅は続きそうです。笑。

紅葉狩り!

 ちょいとブログのアップが遅れましたが、30日はナギさん&ミッチーと一緒に紅葉狩りなフォトジェニックガイドで、淀川へと行ってまいりました〜。毎年恒例の屋久島旅行でして、今回は始発の飛行機で屋久島に降り立ってホテルにもよらずに、すぐ森へ!二人とも準備万端でレッツ紅葉でありました。

 弁当をゲットして登山口へ。歩いて10分で良い色のコハウチワカエデがありました。今年は例年よりも紅葉が早く、実にナイスなタイミングだったなと。まぁ、屋久島の森はそれほど紅葉する樹がないのも事実なんですが、緑の森の中にポッと光る樹が侘び寂びです。


 とまぁ、写真を撮りつつ、テクテクと淀川にむかいました。ナギさんとミッチーもこの道は昨年通っているのですが、登山の途中だとどうしても歩く事がメインになってしまうだけに、写真に時間を使えるって贅沢だなと。


 昨年、ガッツリ基本のキの字をやったので、今回はほとんどレクチャー的な要素は少なく、アドバイス的な感じでパシャパシャと。ちなみにミッチーのカメラは昨年と変わってます!ボクのカメラと同じ機種の色違い!かっちょいいです。笑。


 そんな感じでテクテクして、淀川に到着。まだお腹は減っていなかったので、淀川の紅葉狩り前半戦スタート!数人、知り合いがいたりしましたが、早速、燃えました!


 で、肝心のメインの紅葉!ドンピシャピークに当たれました〜ッ!淀川の橋から見えるなかなかカエデがあるんですが、真っ赤に燃えてました。もちろんボクらのハートも燃えるわけであります。


 しかも、今日はこの先に行く事は全く考えていないので、じっくりどっぷり写真に時間を使いました。ん〜、贅沢だったなぁ。良い写真が撮れるかどうかはひとまずおいといて、狙うにはもってこいなコンディションでありました。


 橋の上から撮ったり、川辺におりたり、レンズを変えたり、三脚を立てたり、あ〜だこ〜だと紅葉狩りしました。良い時間だったなぁ。


 で、ちょいとお腹も減ってきたのでランチタイム。霧雨が降っていたので、小屋のデッキで食べたのですが、登山道パトロールのKさんとNくんも一緒になり、ワイワイ楽しきランチタイムでした。途中、にぎやかな中国人がワサワサやってきましたが、いつのまにか消えていました。笑。


 そんなランチを済ませてから、後半戦に突入。前半とはまた違った感じで、霧がかかってきました〜!昨年のフォトジェニックもそうだったのですが、ナギさんとミッチーはとにかくコンディションに恵まれるんです。モヤッとした感じの淀川がこれまた最高でした。最後の方はポツポツ雨に変わってきたのですが、これまた雰囲気よし。もちろん紅葉だけでなく、水面を撮ったりしてこの場所とこのコンディションを楽しめました。


 で、ポツポツ雨でまた小屋のデッキへ戻って、ブレイクタイム。今日撮った写真をネタにして、コーヒー&ココアタイム。この写真について語るってのがまた良い練習でして、あぁしたかったけどできなかったとか、意外とこんな感じにしたらうまく撮れたとか、頭の中を整理する事で、ステップアップできるなと。二人ともナイスな写真が撮れてました!


 そんなこんなで、最後はレインウェアで登山口に戻りました。例年よりも少し早い紅葉にドンピシャで当たることができ、写真に燃える事ができました。身体の体力はほとんど使わずして、屋久島らしい紅葉狩りができたナイスな写真日和でありました。

2015年10月23日金曜日

ウップンを晴らしてきました!

 本日はヤイヤイ&クニキチと一緒に宮之浦岳へと行ってまいりました〜!実は二人…、今年の7月にも来島したのですが、見事に「50年に1度の大雨」にあたり、警報は出るは大雨が凄かったはで、全く何もできずだったのです。ボクも空港にお見送りには言ったのですが、みんなの顔たるや…。「来年の夏に来るから!」と言っていたのですが、どうにも腹が納まらず、今回のリベンジ企画となったのでありました。ちなみにヤイヤイもクニキチも数度目の屋久島です。何度来たかはもう忘れました。笑。

 で、天気予報は晴れだったのですが、昨日同様に青空は出ないんじゃないかなぁといった感じ。それでも希望は捨てずに暗いうちからスタートしました〜!もう二人としては屋久島の山を歩けるだけでテンションが上がっていく感じでした。笑。


 で、ヤイヤイが若干車酔いをしたので、淀川まで行ってから朝ご飯に。ある意味、極上の朝ご飯であります。川のせせらぎを聞きながら、美しき水の流れを鑑賞し、おいしいお弁当…。言うことなしだったなと。


 そんな極上の朝ご飯を食べてから、本番開始!淀川までは暗かった事もあり、陽が昇ってからがんばりました〜!今年は例年に比べて、紅葉が実にナイスでして、iPhoneとデジカメが随所で快音を響かせました〜!まぁ、どう写ったかはおいといて…。


 そこそこ厚めの雲が山中にかかっていたのですが、小花之江河を越えるあたりから、青空が出てきたんです!ボクとしてもここまでの青空が出るとは思ってなかったので、一気に爽快な気分になれちゃいました。


 青空が出ては厚めの雲がかかるという、ドラマチックな山登り。そんなドラマとともに花之江河は鹿牧場状態。恋の季節なだけに、オスとメスがたむろしておりました。大きめのオスが二頭、いつでも戦闘が始まるのではないかという緊張感あふれる花之江河でした。


 そんな愛の駆け引きをあとに、グイグイ頑張りました。登山道も落ちたコハウチワカエデの葉がナイスでした。随所で紅葉を楽しめて、疲れも忘れて歩けたなと。


 その後、投げ石平に着く頃にさらなる展開が待っていたのです。そう、今まで隠れていた宮之浦岳山頂が顔を出したのです。ボクも「これは希望が見えてきた」って感じで、午前中が青空が出そうな雰囲気を察し、休憩もほどほどにガンガン登りました!


 まぁ、途中は鹿が超近距離に出てきたり…、


 稜線の景色が雲と青空とで素晴らし過ぎたりして、多々足を止めましたが…。


 んでもって、最後の登山道は笹&笹&笹!ちょいと歩行困難ではありましたが、逆に楽しい感じでした。笑。


 という流れにて、無事に青空&秋の雲に間に合って、登頂〜〜〜ッ!みんなで歓喜の声を出しつつ、7月のリベンジを最高の形で果たす事ができました!ボクとしても、こんなに良い空が迎えてくれるなんて、思いもしなかったです。
 7月に何もできなかった時は「日頃の行いが悪かったかもしれない」と繰り返し自問自答していたヤイヤイとクニキチ。日頃の行いを良くするために、人に優しく、人生をやり直した(?)日々だったとのこと。人生を立て直した(?)結果が今日という最高の宮之浦岳日和だったのであります!で、さらに日頃の行いを良くしていくかと思いきや、仕事に戻ったら、今までのウップンを晴らすそうです…。笑。


 今日の宮之浦岳頂上は北西方面が安定して視界が開けていたので、特等席にてランチタイムに。贅沢だったなぁ〜。実は7月に来た時はもう一人、エリザベスなる仲間がいたのですが今回は来れず…。エリザベスにこれでもかってほどに自慢するそうです。笑。


 そんな風景的にも精神的にもウップンを晴らした頂上で長居しつつ、下山開始。けっこう長居したので、黙々と歩きました。途中で、クニキチが鹿のオスに求愛されるシーンもありました。笑。下の写真のオス鹿です。この頃からはまた厚めの雲がずっと山を覆っている感じになり、午前中が勝負だったなと改めて思い返しました。タイミングと良い、景色と良い、気分と良い、全ての流れが完璧だったなと。


 帰り道は黙々と歩いたのですが、やはり例年にはない紅葉が道中を楽しませてくれました。特に山法師の紅葉はピカイチ!これからオナガカエデやヒメシャラ、コハウチワカエデなどなど紅葉が見頃になりそうです。例年と比べて二週間以上早い気がします。


 で、黙々と歩きつつ、眠気も誘われつつ、頑張って歩いて淀川に到着。今日一日のスペシャルな流れを思い返すべく、写真なんかも見直しながら、奥岳の余韻にひたりました。まったりとした心落ち着く時間でありました。


 そんなこんなで、無事に下山完了〜ッ!もちろんのこと疲れていた二人でありますが、その表情たるや「してやったり感」満載?でして、最高の笑顔へと変貌しておりました。何はともあれ、ウップンを晴らしつつ、今年の屋久島を締めくくれたなと。想い出深き、秋の一日でありました。

2015年10月22日木曜日

湿潤な森がたまりませんでした!

 本日も元気いっぱい、カーリーとブンちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりました〜。天気予報はというと降水確率10%の晴れ予報!しかし、予報的中率が9割をこえる「なんなん天気予報」はというと(笑)、普通に雨が降るなといった感じで予想しておりました。そして、見事に朝から小雨模様でした。笑。
 で、今日は二人とも一人旅で来島していたにも関わらず、宿が一緒!ガイドとしてはお迎え先が一つで済むのですこし楽をさせてもらいました。笑。

 そんな小雨模様な雰囲気バツグンの朝で、朝からテンション高めな二人。身支度を整えてレッツ縄文となりました。まぁ、まだレインウェアを着るほどではなかったので、傘をもってのスタートでした。
 すると、いきなり闇の中に怪しき物体が…。トロッコが途中停車しておりました。後から聞いたのですが、レスキューで出動したらしいのですが、途中で動かなくなったとのことです…。帰り道にはいなくなっていたので、無事に帰還したようです。


 はじめの30分ぐらいはライトをつけて、テクテク歩き。二人ともそこそこ身体を動かしているとの事で、順調なペースで歩を進めました。屋久島トークをしたり、雑談をしたりと、なんだか前半のトロッコ道は休みなくしゃべっていた気が…。笑。


 雨は降ったり止んだりで、傘もさしたり閉じたりしながらでした。ちょこちょこ道草を食いつつも、長めの休憩をとらずに一気にトロッコ道終点までたどり着きました。しゃべっていたら、いつのまにか着いていた感じかな。笑。


 そして、小雨がちょっと強くなってきた感じのところで、山道に突入〜ッ!のっけからヒーヒ〜言いながら登りました〜!登山者は非常に少なく、周りには誰もいなかったので、悲鳴もあげ放題?笑。がんばりました。


 そんなちょっと滑りやすくも、潤う森を歩いて、ウィルソン株に到着。誰もいない貸切だったので、二人に愛を探してもらいました。最初に愛に気づいたのは、カーリー!ボクはヒントなしでジッと見ていたのですが、さすが愛にあふれるカーリーだったなと。しかし!最初に写真を撮り始めたのはブンちゃん!まさに愛を奪い取った形でありました。笑。愛の撮影会は力が入るってもんです。


 その後の急斜面はブンちゃんが秘技「四本足歩行」にてハッスル!ついでに悲鳴に近い良い声も出ておりました!笑。声が出るってことは元気な証拠。それほどひん死になることなく進み続けました。


 登りは小雨が止む時間帯が多かったのですが、標高をあげてくると、霧の世界。まさに雲の中にいるなぁといった雰囲気で、はじめは雨を心配していたカーリーも「雨でよかったかも」とその美しさに酔いしれておりました。小雨の森は本当に美しい…。


 そんな登山道はジワジワと秋の気配が加速しております。コハウチワカエデの落ち葉がいかにも「秋っ!」って感じでした。


 時々、スポットライトのようにポッと赤くなっている紅葉。屋久島らしいなぁと。例年よりもちょい早めですが、色の付き方はなかなかいい感じです。


 そして、わ〜わ〜言いながら歩いて、一気に縄文杉へッ!かなり霧が濃くなってきて、下から見えるかなぁと心配だったのですが、なんとかギリギリ見えました。ふ〜。ノーコーノーム(濃厚濃霧)が神秘的でした。


 デッキの上はガラガラで、貸切になることも。いい雰囲気でした。「お腹減った?」と聞いたら「いつでもオッケー!」ということで、ハングリーな二人。東屋まで歩いてランチにしました。


 そんなみそ汁が染みるランチを終えた後の下山は、登りの時よりもさらに霧が濃くなっていました。縄文杉もモヤッとした感じが神秘的でしたが、今日は森が実にナイスでした。霧が多い屋久島の森ですが、ここまで幻想的な濃い霧が出る事もそんなにないので、ラッキーだったなと。


 なんだか吸い込まれるような深〜い雰囲気でした。ボクも10年以上歩いている森ですが、なんど体験してもこの濃い霧の森は最高っす。


 と、帰り道もウィルソン株で愛の撮影会をしつつ、順調な足取りでトロッコ道までおりてこれました。今日は鹿の出没率が少なかったのですが、猿の群れに会えたり、意外と多かったのがヒキガエルのヒッキーたち!全部で4匹のヒッキーと会えました。最初に会った一匹は特大級でかっちょよかったなと。


 帰りのトロッコ道前半はすこししゃべりながら歩いていたのですが、いつのまにか完全に無言の快速トロッコ道に!ボクとしても「無」の境地を体感してしまうのではないかという歩きでした。しゃべったら、足がとまってしまうのではない


 一気に小杉谷休憩所まで歩いてきて、ブレイクタイム。ガンガン歩いただけに、ホット一息、良い時間でした。今までの無言の歩きとはうってかわって、ワイワイでした。笑。


 そして、最後は小雨がやや強めの雨になりました〜!ちょいと靴の中にまで水が浸透してくるぐらいの雨!降水確率10パーセントの良い雨でした。


 そんなこんなで無事に下山完了!最後の最後は歩き終えてしまうのがちょっと寂しそうだった二人。それなりに疲れてはいるものの、やりきった感がナイスな笑顔でした。まだまだ歩けそうでしたが。小雨の湿潤な森が最高レベルに美しく、ワイワイガヤガヤいっぱいおしゃべりをして、楽しき一日でありました。