2014年6月30日月曜日

ピンクテープ貼り換え作業で愛子岳。

 一昨日のことなんですが、愛子岳へピンクテープの貼り換え作業に行って来ました。屋久島ガイド界が誇るY博士と一緒に梅雨のど真ん中に愛子岳へ。晴れの日を狙うなんて事がなかなかできない季節だけに、大雨予報の中、大雨装備で行ってまいりました。

 今期はマイナーな登山道のピンクテープがかなり劣化しており、さらには今年に入ってから遭難者騒ぎも数件続いているので、ピンクテープ貼り換えが急務となっておりました。愛子岳以外のマイナー登山道もピンクテープが新しくなっています。

 で、どんな感じになっているかというと、まずは劣化による剥がれ。屋久島の激しい環境でボロボロです。


 さらに嵐が続くと、完全に下に落ちちゃいます。もちろん道迷いの原因になりかねないので、落ちているテープは全て回収します。


 さらには古〜くなっているピンクテープには苔も!さすが強いっす。そして、Y博士の目がキラリと光り、この苔の名は「フタマタゴケ」。博士と歩くと随所で楽しすぎるので、ピンクテープ作業も俄然楽しくなります。


 こちらは劣化して、ボロボロになって今にも落ちそうなピンクテープ。


 貼り換え作業後はこちらです。数年はもつはずです。ちょっとおしゃれにカットしてみました。


 でもって、頂上付近に行くと、まさかの展望が開けていたのです!これにはY博士もボクも大興奮!しかも、愛子岳の頂上付近は植物的にも凄く面白い場所なので、歩く速度が落ちました。いや〜、それにしても素晴らしかったです。登りでかなり本気作業をしたかいがありました。


 そんな感じで、一通り作業を終え、下山開始。帰りも迷いやすそうなところにピンクテープを貼りながら、怒濤の速さでおりました。登山道が滑りまくりで、慎重に猛スピードで下山です。

 そして、落ちているピンクテープや劣化が激しく貼り換えたピンクテープは袋いっぱいに!なかなか良い仕事ができたかなと。


 というわけで、梅雨のど真ん中にピンクテープ貼り換え作業に燃えることができました。汗だくになって、爽やかな仕事ができました。

2014年6月29日日曜日

天気予報とは裏腹に。

 本日も元気いっぱい、ハマちゃん&ナッちゃんと一緒に縄文杉へ行ってまいりましたぁ。バッチリ梅雨なので、天気予報は雨予報。潤い満点の朝となりました。傘とレインウェアが似合うトロッコ道をテクテク歩き始めました。


 二人とも写真好きでして、随所で立ち止まり、撮影会。眠気を誘うトロッコ道もあれこれ撮っていたら、意外とあっという間にすすむ事ができました。今朝は鹿が4頭も集団でいて、カメラの設定もあれこれ変えながら激写できたかなと。小雨だったので森が暗く、ぶれないように撮るのが難しかったです。


 でもって、トロッコ終点。昨日、白谷へ行ったハマちゃんが若干後遺症を残しつつも、元気いっぱい山道に突入しました〜。ナッちゃんもホットヨガをしているとのことで、梅雨の湿度ともあいまって、熱くなれたなと…。ちなみにこの辺から天気が回復してきて、ちらりと青空が見えるまでになっておりました。


 で、只今、ヒメシャラの花がいい感じに登山道を飾っておりまして、水たまりに落ちた花が愛くるしかったです。濡れた感じがナイスだなと。


 とまぁ、写真ばかりとっていたら、なんとウィルソン株付近ですでにハマちゃんのカメラのバッテリーが!縄文杉で撮れなかった悲しいので、この辺からiPhone片手にバッテリー温存作戦。なんとかもちこたえてくれました。


 そんでもって、急斜面に突入!ナッちゃんもハマちゃんも順調に登る事ができたのですが、近くを歩いていたグループが面白かったです。お客さんがいろんなおしゃべりをしまくっていて、ガイドのKちゃんが「ここは急斜面なんで、少し話をやめて歩くのに注意しましょう!」とおしゃべりを一刀両断!言い方を変えたら、「べらべらしゃべらずに黙って歩け!」という口調だっただけに、みんなで笑ってしまいました。


 とまぁ、その後は雨も降っていなかったのでまったりランチタイムをして、一気に縄文杉へとむかいました。ボロボロになることなく、笑顔で縄文杉にご挨拶できました。それにしても、この時期の緑は本当に美しいなと。


 でもって、周りのガイドにも「バスに間に合わなくなるぞ〜」と背中をたたかれつつ、下山開始。二人ともまだまだ余裕があって、これまた随所で撮影会を開催しつつ、良いペースで歩けました。


 行きでもしましたが、帰りのウィルソン株でもハートの撮影会。朝は混雑していましたが、帰りは貸し切りになるほどに快適空間でハートをカメラにおさめることができました。もちろん二人ともデジカメ&iPhoneの二刀流です。


 カメラに時間をたくさん使ったので、帰りのトロッコ道はガンガンすすみました〜。といいつつ、沢に寄り道してブレイクタイム。このまったり感がまたくせものでして、これまた沢の撮影会に…。ナッちゃんのカメラがちょっとマニアックなカメラだったので、ボクもいじらせてもらいつつ、ついつい燃えてしまいました…。


 思わず、時間をたくさん使ってしまったので、沢ブレイクの後は快速モードに!目にも止まらぬ早足でトロッコ道を駆け抜けました〜。まぁ、団体様とかちあってスローになることもしばしばでしたが…。


 というわけで、無事に下山完了ッ!写真に燃えつつ、ワイワイガヤガヤ、笑顔いっぱいで帰って来れました。振り返ってみれば、天気予報とは裏腹に雨上がりの爽快な縄文トレッキングとなり、ナイスな一日でありました。

2014年6月25日水曜日

森でハッピーな撮影会。

 2週間ぶりとなりますが、本日は屋久島4回目のミワちゃんと初屋久島のフクちゃんと一緒に森でハッピーウェディング撮影会をしに、大和杉へと行ってまいりましたぁ。問い合わせの時から、「屋久島の森で結婚式で使う写真を撮りたい!」とのリクエストでボクもカメラ2台態勢で気合いを入れていってきたわけです。

 で、梅雨のど真ん中にも関わらず、朝から晴天!森の中は梅雨の潤いでして、なんともまぁ、雨上がりの森を歩けちゃいました。ちなみに前日、前々日も白谷とヤクスギランドを歩いている2人でして、予想以上に筋肉痛と膝の関節が…。特にフクちゃんはガラスの膝が割れないように歩く朝となりました。それにしても潤いのある朝の森は最高でありました。


 とまぁ、ヤクスギランドは歩いた事があるので、サラッと通過して大和杉へ向かう道へ。するとのっけからそこそこの倒木が!数日前の嵐で倒れたと思われるヤマグルマが登山道を塞いでおりました。まぁ、乗り越えられないほどの倒木ではないのですが、慎重にクリアしました。


 でもって、キラキラ光る森の中をテクテク歩き。ミワちゃんの筋肉痛とガラスの膝を持つフクちゃんでしたが、普通のペースで歩けました。なので、所々で森トークを織り交ぜつつ、良い森歩きができたなと。


 苔のコンディションも素晴らしく、濃厚な緑色の世界を満喫できました。屋久島の森が最も輝くのはこの梅雨の季節。最高っす。


 とまぁ、無名の屋久杉達にいっぱいご挨拶をしつつ、良いポイントでウェディング用の写真撮影会。はじめはなかなか緊張するもんですが、徐々に慣れてきて二人とも良い笑顔が輝いておりました。


 そんなワイワイした撮影会をしていると、出てきましたヤマビルくん。今年もこの季節が始まったなと。ミワちゃんの靴にも付いていましたが、ボクの手の甲にもちびっ子ヤマビルがのっかってました。それほど多くは出てきませんでしたが、ヤマビルの季節到来だなと。


 その後も、巨木の森を楽しみつつ、あれよあれよというまに大和杉に到着!当初の心配をよそに普通のペースでたどり着けました。もちろんここでも森のウェディング撮影会。あんなポーズこんなポーズをしつつ、イイ感じでありました。結婚式で屋久島が良い演出をしてくれるかなと。


 そんな感じでのんびりまったりしつつ、下山開始。道中にはヒメシャラの花も落ちていて、夏の到来間近かなと。まぁ、長梅雨になる予想ではありますが、森の樹々達も夏に向けて盛り上がってくるかなと。


 でもって、帰り道の下りが最も心配だったのですが、これまたガラスの膝を持つフクちゃんはそれなりに歩く事ができ、普通に戻って来れました。前日の電話からしてかなり心配そうだったのでいつもより出発を早めたのですが、その分も含めて時間的に余裕が生まれ、つつじ河原にて大休憩。もちろん開放的な場所でもウェディング撮影会。飛んだり跳ねたり楽しかったっす。まぁ、フクちゃんのジャンプ力はお見せできませんが…。


 で、撮影会もブレイクタイムも落ち着いていざ歩こうとしたら、ボクらのすぐ上にシャクナゲの花が咲いておりました〜!まるで二人を祝うのを待っていたかのように最後のシャクナゲが残っておりました。ヤクスギランド内はここにしかシャクナゲがないので、なんともラッキーでありました。


 というわけで、朝からワイワイ、森でまったり、たくさん写真撮影をしつつ、無事に下山完了。一応、カメラで確認する範囲ではそれなりに使えそうな写真も撮れていて、ボクもホッとできました。ハッピーな空気が一日中続く、スペシャルな一日となりました。

2014年6月8日日曜日

ボロボロになりながらも…。

 本日は一昨日に引き続き、シミズさん&ふぅさん&リッちゃんと一緒に白谷〜太鼓岩へと行ってまいりました〜。昨日は車の乗り降りも身体が言う事を聞かなかったとのことでしたが、今日も縄文の名残りを身体に残しながらのスタートとなりました。まぁ、足腰の動きは鈍いですが、上半身&口の方は一昨日以上に元気いっぱいでした。

 で、スタート時にボクの目に入ってきたのが、リッちゃんの帽子に着いた縄文バッジ!縄文杉を歩いた者しか手に入れる事のできない逸品です。


 とまぁ、ユルい感じで歩き始めたのですが、今日の天気予報も晴れ!梅雨に入ったというのに、まだ本格的な雨がない感じです。それでも昨日にこの辺は雨が降ったのか、苔のコンディションがよく、濃厚な緑の世界を満喫できました。


 で、入り口付近にもガイドのFさんが教えてくれて見たのですが、森の中にも「銀竜草」がひょっこり出てきておりました。いつもながらにその妖艶な姿が可愛らしかったです。透き通った白い身体が美しいなと。


 道中は話し声が止まる事はなく、道産子娘3人の足は重くともワイワイ歩きました。縄文杉とはまた違う苔の森を楽しめてしまいました。身体はボロボロになりつつも、笑顔は歩けば歩くほど輝きを増しておりました〜。


 とまぁ、アップダウンがたくさんのハード系の道のりを終え、小屋付近に着くと、なかなかの霧がかかってきました。なんてことはない場所なんですが、霧がかかるだけで一気に神秘的な空間に。好きだなぁ、この雰囲気。


 で、ランチを済ませてから、苔むす森へ。今日は全体の登山者も少なくこの辺の森もほぼ貸し切り状態でしたぁ〜。なんとも贅沢。苔のコンディションもよくて、緑の森に酔いしれる事ができたなと。梅雨時の白谷は最高っす。


 そして、ジワジワと斜面が急になりつつ、みんなの足もあがりにくくなって、足で歩くのではなく気持ちで歩く感じなりました。太鼓岩手前の急斜面もひ〜ひ〜言いながら、がんばりました!写真は無名の屋久杉からパワーを注入してもらっているシミズさんです。


 そんでもって、一歩一歩重い足をあげながらも太鼓岩に到着!霧がかった森だったので、視界があるか心配でしたが、ばっちりパノラマ風景が見れちゃいました!みんなのテンションもマックスに近く、それでいて爽やかな風が吹き、実に気持ちよかったです。みんなの背中が語ります。


 下の岩でゴロン。多少雲があるもののなかなかの日差しで上を向くと暑かったです。ついつい寝そべりたくなる空間でありました。


 そんな太鼓岩を満喫しつつ、魔の下山開始。リッちゃんは普段から5キロほど歩いているようで、いい感じに歩けていました。ふぅさんは足の踏ん張りがきかなくなり、シミズさんはつま先が痛み始め、根性という言葉が似合う下山でありました。


 でもって、小屋周辺に戻ってきて、ブレイクタイム。これまた周りには誰もおらず、優雅な時間が過ごせました。もちろん静かな森の中にみんなの話し声が響き渡っていたのは言うまでもありません。


 ブレイク後も転ばぬように集中して歩きました。今日は一日を通してけっこう多めに鹿が出没してくれたんですが、最後の最後に本命の子鹿ちゃんが登場!ん〜、バンビな姿が可愛かったなと。望遠レンズを持ち歩きたい季節であります。


 そんなこんなで遊歩道まで戻って来れました。相変わらず、上半身は元気なのですが、下半身はボロボロな状態に…。それでも最後まで森を満喫すべく、周りの景色もしっかり堪能しながら出口へ向かいました。


 というわけで、ボロボロになりながらも無事に下山完了ッ!朝から縄文後遺症でどうなるかと思いましたが、終わってみれば最高クラスの笑顔が輝いておりました。終日ワイワイガヤガヤ、時に緑に酔いしれ、なんとも楽しき一日でありました。

2014年6月7日土曜日

シャクナゲ祭りの「岳参り」。

 本日は宮之浦地区の岳参りに参加してまいりました。年2回の神事でありまして、ボクとしても心が引き締まる時であります。特に今年は宮之浦地区岳参りの節目となる年でありまして、みんなの気合いも凄かったです。部隊としては、泊まりで浜から歩いていくチームと通常の登山道を利用しての日帰り組という編成でありました。ボクは日帰りチームとして参加させてもらいました。

 でもって、詳細は全て割愛し、最高の岳参りとなりました。何が凄いってシャクナゲが凄い!先週、宮之浦岳に行ったときも凄かったですが、今日は満開御礼の壮絶な咲き方をしておりました。あとにも先にもこんなにヤクシマシャクナゲが咲く岳参りもないのではないかと勝手に思っております。


 てなわけで、日帰り組は無事に里におりてこれました。泊まり組は明日(6月8日)に帰ってくる予定です。明日の夜に「さかむかえ」という儀式があるので、また明日にでもブログに書こうと思います。

2014年6月6日金曜日

梅雨の晴れ間がナイスでした。

 本日も元気いっぱい、シミズさん(じろちゃん)&ふぅさん&りっちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりましたぁ〜。何をかくそう、シミズさんは7年前にボクがガイドをしたことがあるんです。うちの嫁さんの大先輩でして、旧友を引き連れて縄文参拝。半世紀近くの友達同士ということもあり、朝からワイワイでした。

 数日前から梅雨入りした屋久島ですが、今朝の天気予報はなんと晴れ!シミズさんも初めて晴れの屋久島を体験できそうな気配でした。7年前に行った時はなかなか雨だったのが思い出されます。
 そして、車酔いしやすいふぅさんがバッチリバス酔い。すぐに回復できてよかったっす。スタートはドラマチックな朝陽が印象的な朝でありました。


 とまぁ、順調な滑り出しをしてテクテク歩き。バイオトイレでトイレ休憩をしているときにふぅさんは朝ご飯タイム。風向きが変わるとトイレの香りもやってきましたが、パワーを充電できました。


 でもって、トイレ休憩しているときにみんなのリュックからお菓子が盛りだくさん出てきました〜。北海道から飛んできたお菓子達!たくさんお裾分けしてもらっちゃいました。ごちです!


 トロッコ道は順調に終える事ができたのですが、なんとりっちゃんとシミズさんは昨年の同時期に骨折をしたとのことで、キズに響かないようにボチボチ山道を進みました。それでも、普段から歩いているだけあって見本のようなコースタイムで前進できました。素晴らしい〜。


 で、ボクらがウィルソン株に到着したその瞬間に鹿ちゃん登場!ボクとしても今シーズン初の子鹿ちゃん!なんともまぁ、愛くるしいバンビちゃんでありました。バッチリウィルソン株の看板と一緒に記念撮影しております…。


 その後は急斜面に突入!ひ〜ひ〜言いながらも、笑顔が消える事なく乗り切れました〜。近くに5歳の女の子が登っていたのですが、負けてはいられないなと。女の子も多少ぐずるシーンがありましたが、元気に登っていました。


 標高を上げていくと、霧雨が降っていたのですが、レインウェアを着るほどでもなく、潤いの森を歩けました。霧がかってきて、幻想的な雰囲気でありまして、絶妙な天気だったなと。やはりこの森は霧が似合います。


 そして、ワイワイしゃべりながら歩いていたら、いつのまにか縄文杉に到着ッ!みんなで歓声をあげつつ、ご対面できました。達成感とともに縄文杉の存在に酔いしれる事ができたなと。もっとボロボロになるかと思いきや、みんなピンピンしていて縄文杉に笑顔を振りまく事ができたなと。エクセレント!


 しっかりとご挨拶した後は、ランチをしつつ、下山開始。下り始めてそうそうに木の上に乗る鹿ちゃんに遭遇。ここ2年ぐらいなんですが、切り株や倒木の上にのる鹿ちゃんを見かけるようになりました。餌が少なくなってきているのかな?なかなか不思議な絵です。 


 そして、膝や腰に負担をかけぬように集中して歩いてトロッコ道まで戻って来れました。疲労もなかなかのものではありますが、上半身は登り以上に元気なみんなでして、まだまだ歩ける感じでした。トロッコ道も順調に進んで、沢にて紅茶ブレイク。川のせせらぎをBGMに良い時間でありました。


 最後はちょうど良いバスに乗れるか乗れないかの時間だったので、ちょいと巻き気味で快速トロッコ道!ちょっと速度を上げれるだけ体力が残っていたのがまたナイスだったなと。バス出発の5分前に到着できて、募金もできました。


 そんな感じで無事に下山完了したのですが、バスから降りるとふぅさんの靴が完全崩壊っ!朝からゴムスパイクを装着してなんとか持ちこたえたかに見えましたが、スパイクを外すと見事に…。この靴にとっても最後の最後で縄文杉に会えて、有終の美を飾れたのではないかと思います。


 というわけで、なくなると思われていた笑顔が朝以上の笑顔になって帰って来れました。旧友とともに絶妙な天気の中、ワイワイがやがや楽しき一日でありました。