2011年11月30日水曜日

雲海ガール?

 本日もハッスルしつつ、マミちゃんと一緒に太忠岳へ行ってまいりましたぁ。実はマミちゃん、9月の末に初屋久島を経験してしまったのですが、帰ってすぐに次の屋久島行きを決定してしまったようで、11月の末に再び来島でありました。ヤク中(屋久島中毒)の素質を持っているなと…。

 で、霧雨が降る中でスタート。ん〜、ここ2〜3日はずっと雨模様なだけに森は潤いまくりでお美しかったです。しかも、11月30日だというのに標高1000m付近はヌルかったです。寒さを全く感じずにテクテク歩き。

 いや〜、途中からモヤが出てきて、潤う森をさらに演出してくれました。ヤクスギランド最高であります。ちなみに下の写真の時にはすでにレインウェアを脱いでます。なぜなら、暑いから…。長袖が一枚あれば十分かなと。そして、新調したばかりの愛機を片手にたくさん写真を撮りました。いいなぁ〜、マミちゃんのカメラ!

 でもって、今日は先輩ガイドのA田さんと仲良しガイドのT郎も全く同じ行程でスタートもほぼ一緒。途中途中で抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返しました。天文の森付近ではなぜかT郎がマミちゃんも交えて関東近辺から行きやすい山の講習会?マミちゃんも9月から山にハマってしまったようなので真剣に聞いておりました。

 そして、いろいろと屋久島トークやら雑談トークを織り交ぜていたら、急斜面が終わっていて、頂上付近に到着!すぐ前をA田さんチームが歩いていたのですが、やっぱり人を入れて写真を撮ると天柱石の凄さが伝わるなと。下の写真の下に写っているピンクのレインウェアを着ている女性はボクよりも大きな体の持ち主だったのですが、米粒ほどであります。

 でもって、頂上に立てました〜!想定外に雨も降っておらず、風までないという意外な?頂上となりました〜。もっと荒々しい暴風雨を予想していたのですが、平和でありました。すかさずランチタイムに。ある意味、どっちに転んでもおかしくない雲行きだったので、早めの決断でお弁当をほおばりました。みんなでワイワイ良き雰囲気でありました。

 そんな感じでお弁当に夢中になっていたら、真っ正面の雲が風に流れてフワ〜っとなくなっていきました〜!これにはみんなで大歓声。いや〜、雲の日ってこういう展開がドラマチックでナイスだなと。

 そんな雲海が広がる風景を楽しみつつ、写真を撮りつつ、お弁当を食べつつ、なかなか忙しい時間でもありました。するとマミちゃんが「わたしって、雲海に出会う確率が高いんです」と、天性の雲海ガールであることを告白!マミちゃん、絶景をごちそうさまでした!

 それでも、数分もすると雲海は消えてなくなり、周りは真っ白な状態へ…。これはこれで絵になるんです。この世の果てか、それとも天国か…。面白いところです。

 そんな感じでワイワイした後は、風が吹いてきて寒くなったので下山開始。結局、デッドヒートを繰り返していたのですが、ボクらが最終チームとなってしまいました〜!

 下りも汗ばむほどに順調に進むことができ、快調。雑談トークをふんだんにしながら、下山です。ちなみにその雑談の中心はというと、ボクがかけているメガネの販売元にマミちゃんが働いていたのです!何を隠そう、ボクはこのメーカーのメガネを10年ぐらい使っているので、なんとも面白い展開でありました。またお世話になるので、マミちゃんよろしこ!

 でもって、時間もちょうど3時のオヤツタイムになったなというところで、沢へ到着。雨も降っておらず、寒くもなく、気持ちよくティーブレイクを楽しめました。もちろん苔たちは雫ちゃんをたくさん実らせており、素晴らしき空間だったなと。マミちゃんも思わず、「贅沢ですねぇ〜」と一言。どんな高級リゾートでもこんな空間は味わえないなと。それほどまでに、良い空気が流れておりました。

 そんなこんなで、無事に下山完了!ワイワイしつつ、しっとりしつつ、川のせせらぎに身を任せて実に贅沢な一日となりました。

2011年11月27日日曜日

静かな森を歩いてきました。

 本日も元気いっぱい、キヨピー&ユキちゃん夫婦、ヤッちゃん&ユリピー姉妹、マキちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりました〜。みんな寝坊することなく、始発のバスにスムースに乗ることができ登山口へ。ここ数日の中では一番温かく、平和なスタートとなりました。

 1時間ほどは暗闇の中をテクテク歩き、暑くなく寒くなく快適でありました。日が昇ってくる頃には、小鳥が鳴き、闇から緑色へと変化していくトロッコ道が良い朝を演出しておりました。そんな朝にボクらが道草を食っていると、後ろからワイワイした軍団が!後ろを振り向くと中高年グループがガイドを含めて20人近い隊列を組んで突進してきました〜!ん〜、いろんな意味で迫力がありました。

 さらにテクテク歩いていると、何やら見たことのある姿が…。実はこの美屋久ぶろぐにも何度か登場しているカネゴンという男とすれ違いました。今年に入ってもう4〜5回目ぐらいの来島になるのではないかと。帰り道にも会って、婚活中ということでみんなにも紹介させていただきました。ん〜、トロッコ道が似合うようになってきたなぁ〜。

 そんなテクテク歩きでトロッコ終点付近に着くと、ヤッちゃんが倒木に顔をこすりつけ始めました〜!というのはウソで、トロッコ道でヤッちゃんの脳みそがおかしくなったわけではなく、順番にヒノキの香りを楽しんでいたときの光景であります。相変わらず、良い香りを放っております。

 で、トイレに着くとなんと誰一人として並んでいませんでした!最近はシーズンオフでちろっと人がいる程度なんですが、まさか誰一人いないとは。ちょっと寂しいくらいでした。どうせなので、今月の頭に900人ほど登山客がいた時の写真をしたにアップしておきます。同じ場所です…。

 軽く1時間待ちのトイレです…。


 この辺からはほとんど誰にも会うことなく、山道を歩きました。いや〜、静かな森でございました。ボクらだけの時間だったのかと勘違いしてしまうほどに、貸し切りでした。ウィルソン株もご覧の通り、みんな好き放題、赴くままに大株を堪能できました。

 その後の急斜面はみんなヒ〜ヒ〜いいながらも、意外と余裕の表情。体もヒートアップしてきて、縄文杉に会う体の準備もできあがっておりました。若干、ユキちゃんが「私、登れるのかしら?」という不安なオーラを発しておりましたが、夫婦杉でキヨピーと愛を確認しつつ、頑張りました〜。

 そして、念願の縄文杉へ到着!さすがにデッキにはそれなりに人がいましたが、みんなで「オ〜!」と声を合わせて大歓声。思わず、ボクがシ〜っと音量を下げるように言ってしまったほどでした。写真を撮ったり、縄文トークをしていたら、デッキの上もほぼ貸し切りになり、ユルい時間が過ぎていきました。ゴロンとしたり、黄昏れたり、良い時間だったなと。

 縄文様を拝んだ後に、デッキ直下のランチスペースが空いていたので、お弁当タイムに。極寒とまではいかないものの、そこそこ寒かったので今日も五臓六腑にみそ汁が染み渡っていきました。

 で、後ろ髪引かれつつも、下山開始。帰りも道草&寄り道を繰り返し、順調に下ってこれました。ユキちゃんの膝が笑い始めつつも笑顔は残っており、マキちゃんも「最初は行けるか心配だったけど意外と行けちゃいましたね〜」と想像以上に発揮された体力に自分でも関心しておりました。普段運動しないといいつつも、健脚なマキちゃんであります。

 トロッコ道も順調に進んで、沢でココア&ティーブレイクに。ボクが準備している間に、ユリちゃんとキヨピーが入水(足のみ)!ん〜、この時期は冷たいっす。だけれども、気持ちいいかなと。ついでヤッちゃんも入水し、チャプチャプしておりました。

 なんやかんや、ここでもユルい時間が過ぎていき、ホッと一息つけました。良い空間でありました。

 でもって、最後のトロッコ道をテクテク歩いていると、最後の20分で久々に雨が降ってきました〜!最初はポツポツだったのですが、徐々に強めに降ってきて、最後の最後でレインウェアを装着ッ!やっぱりトロッコ道には雨が似合うなぁ〜。


 というわけで、元気いっぱいに縄文パワーを充電し、ユキちゃんの足が大変なことになる一歩手前で、下山完了!今年の縄文参拝も数えるほどになってきましたが、今日もみんな笑顔でワイワイ楽しい一日となりました。

2011年11月26日土曜日

筋肉痛を忘れて歩けました!

 本日も元気いっぱい、ヒロさんと一緒に縄文杉へと行ってまいりましたぁ。早朝、ヒロさんをお迎えに行くと、これでもかってぐらいの星空でした。昨日がちょうど新月でそこに晴れが重なったというわけです。ここ数日間、雨という雨が降っておらず、屋久島の森も潤いを失いつつありますが、晴れは晴れでいいもんです。

 で、なんの障害もなく、始発のバスに乗ることができ、登山口へ。これまた星のオンパレード。ん〜、思わず見とれてしまいました。ちなみに外は寒かったです。待合所で朝ご飯を食べてレッツトロッコ道。途中でヘッドライト消して、星を楽しみつつ歩きました。一時間ほど歩いて小杉谷橋から明るくなってきました。黎明とでもいいましょうか、なんともお美しかったです。

 一昨日に白谷へ行ったヒロさんなのですが、スタート時点で筋肉痛が…。思ったよりハード系だったようで、とりあえずはテクテク歩き。ガラガラの登山道を快調に進みました。全く汗をかくことなく、この時期の特権かなと。シーズンオフ真っ盛りと行った所であります。

 で、トロッコ道後半に差し迫った所で、道のど真ん中に何やらグロいものが…。鹿の骨でありました。これもまた自然の営み…。スペアリブのようではありましたが、かじることはせずに通り抜けました。どうやってここに置かれたのかは全くの不明ですが、これもまた自然の営みなのかなと…。

 そんなトロッコ道から山道へと突入。これまたガラガラの登山道だったのですが、ウィルソン株に着いたら縦走中の団体様ご一行が!後にも先にもここだけで盛り上がっておりました。団体様がいるところはいつも賑やかであります。それでも、ヒロさんはカメラと携帯の二刀流で愛をゲットしておりました。

 急斜面は寒さというよりも涼しさと感じられる空気の中でズンズン進むことができました。かなり気持ち良きトレッキングだったので、ヒロさんも「まだ休憩は大丈夫」ということで、軽く道草を食いつつ、一気に縄文杉まで辿り着けました。

 デッキも快適で写真を撮ったり、ゴロンとしたり、縄文様と見つめ合ったり、良き時間が過ぎていきました。ヒロさんもご満悦で、いつのまにか筋肉痛を忘れておりました。ナイスであります。

 でもって、のんびりしていたらあっという間に時間が過ぎ去り、いつしか寒さも増しておりました。里よりも7〜8度違うために、ジッとしているとホント寒かったっす。腹が減ったので、しっかりとお別れしつつ、下山開始。
 ランチをしていたら、朝の天気とは裏腹に霧も出てきました。やっぱりこの雰囲気が屋久島の森かなと。モヤッと感がカッチョ良かったです。

 帰り道もずっとしゃべりながら歩いていたのですが、これまた順調に進むことができ、トロッコ道では屋久島トークもさることながら、プリベートトークも織り交ぜつつ、順調そのもの。時間にも余裕があり、沢に寄ってココアブレイクできました。いや〜、この寒さがツンと来る季節は水の透明度が半端ないです。上に比べると気温も高く感じられて、ボ〜っと黄昏れタイムとなりました。


 そんなこんなで、消えているはずだった笑顔がパワーアップして、無事に下山完了!ボクらが乗ったバスはちょうど帰りのピークだったのですが、ギリギリ車酔いすることなく帰ってこれました。
 というわけで、2人でワイワイしつつ、快適な秋〜冬な屋久島の森を満喫できた一日となりました。

2011年11月25日金曜日

いろいろと忙しい日でありました。

 本日はガイドオフ日でありましたが、朝から晩まで島中を走り回っておりました。朝一で免許更新。実は屋久島は月に2回しか免許更新ができないんです…。それでも島内で免許更新ができるだけでもありがたいことなのかな?とりあえず、朝寝坊せずに更新できました。

 で、午後からは来月あるガイドの安全対策の定例会みたいなものの打ち合わせ。シーズンオフでみんなが集まれる時を狙って年に2回行っているのですが、今回は実際に起きた事故検証を深く掘り下げ、今後につなげていこうという企画を練っております。ためになる企画にするために翻弄しております…。

 そして、本日を締めたのはガイドの大先輩でもあり、多くのベテランガイドから「師」とあおがれる太田オジ(太田五雄氏)の出版記念パーティへ行ってまいりました。太田オジの名前を聞いてピンと来た方はかなりの屋久島通。そう、昭文社から出ている屋久島の地図を作った人なんです。太田オジがいなければ、今の屋久島登山は全く別の物になっていただろうし、その功績はというと計り知れないものがあるわけです。

 でもって、半分ぐらいはガイド達が集まったので、例のごとく熱く大盛り上がりして、あっというまに時間が過ぎ去っていきました。太田オジの灼熱と思えるほどの屋久島へ対する情熱と愛。そして、それを応援する周りの人たち。来年も一冊出版したい本があるとのことで、実に楽しみであります。屋久島に住み、屋久島のことをここまで深く掘り下げた人をボクは知りません。ちなみに下の写真は本文とは関係ありません…。

 というわけで、本日も濃密な一日でありました。

2011年11月24日木曜日

寒いながらも、爽快に歩けました〜。

 本日も元気いっぱい、アンデゥ&トモちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりましたぁ。11月の平日でありますので、余裕をぶっこいてバスに乗り込んだのですが、始発のバスはギリギリになって満席に。今日も屋久島のシンボルを目指し、盛り上がっておりました。といっても、シーズン中に比べれば、かなり少ない人数です。

 そんな中、レッツスタート。宿で朝食を食べてきたということで、良いスタートがきれました。テクテクと闇の中を歩いて、暗い世界を楽しんでいたのですが、小杉谷橋に着くと、お月様がッ!明日が新月なので、細〜いラインがかっこちょよかったです。雲がまた良い演出をしていて雰囲気ありました。下の写真で中央のちょい左にある白い点のような物がお月様です。

 歩きはじめて1時間ほどで日が昇ってきたのですが、これがまた爽快でありました。小鳥の鳴き声に、川が流れる音、ツンとした空気に陽光が差し込み、イメージ通り(?)の夜明けとなったわけです。ん〜、コケは乾いてきているものの、爽やかでありました。

 日頃から運動をしているアンデゥも余裕の歩きを見せつつ、普段はあまり運動をしないトモちゃんも快調に歩を進めました。休憩ポイントに着いた時に「休む?」というボクの問いにトモちゃんは「まだ大丈夫ですよ」というわけで、いつの間にかトロッコ道終了。
 山道に突入してからも、涼しさというよりも寒さが手伝ってほとんど汗をかかずに登れました。この時期ならではの爽快トレッキングであります。ちょっと立ち止まるとス〜っと冷たい風が吹き込み、クールダウン。体も冷えることなく、快適です。ウィルソン株でも愛の撮影会を開催し、良い感じでありました。
 余裕トレッキングであったので、下を向いたり、横を向いたり、上を向いたりと、よそ見しながら、森を楽しみました。

 でもって、山道でも「休む?」、「まだ大丈夫」という問答を繰り返していたら、いつのまにか縄文杉に到着しておりました〜!2人で歓声をあげつつ、初対面。今日もどっしりと縄文様は鎮座しておりました。ボ〜っとタイムが始まったのですが、ふとトモちゃんが「朝青龍に似ているねぇ」と一言。よく縄文杉が「顔」に見えるという表現は多々あるのですが、ピンポイントに「朝青龍」と名前が出てきたのはお初でありました。ん〜、デカイ顔だ。

 でもって、デッキでのんびりしつつ、寒さも絶頂になってきて、お腹も減っていたので、ランチタイムに。デッキのすぐ下が空いていて、まったりランチができました。もうみそ汁が五臓六腑に染み渡り、ホッと一息つけました。

 その後は後ろ髪引かれつつも下山開始。すれ違う人たちを応援しつつ、順調に歩けました。帰りにもウィルソン株の中に入ってブレイクタイム。ボクは外で待っていたのですが、アンデゥとトモちゃんは2人っきりでウィルソンの中へ…。ん〜、愛の切り株…。下の写真は外で待っていた時に撮った写真です。この中で2人は…。

 そんなウィルソンからトロッコ道までおりてきたのですが、アンデゥもトモちゃんも超元気!若さか?それとも縄文杉の力か?アンデゥはもう一回行けるぐらい余裕の表情でありました。
 その後はトロッコ道も爽快に歩き、時間にも余裕があったので、ちょっと行きづらい沢へ久しぶりに遊びに行きました。ん〜、北風ピューピュー、寒い寒い!がしかし、アンデゥもトモちゃんも元気印で川辺をはしゃぎ回っておりました。さすがに泳ぎはしませんでしたが。そのままコーヒーブレイクでユルい時間が過ぎていきました。


 そんなこんなで、登山口が近づくにつれトモちゃんが「え〜、もう終わっちゃうの?」とこれまた後ろ髪引かれる思いに…。軽く10時間以上を歩いているにも関わらず、短いと感じてしまうこの感覚。なぜか2人とも出発の時よりも圧倒的に笑顔レベルが増しておりました。

 というわけで、長くて短い、短くて長いロングトレイルを、爽快に元気いっぱい歩けた一日となりました。

2011年11月22日火曜日

今日も寒かったです。

 本日も元気モリモリ屋久島3回目のマキちゃんと初屋久島のレコちゃんと一緒に太忠岳へと行ってまいりました〜。ここ数日は実に寒いのですが、太陽を感じられる日が続いております。
 この時期はちょうど朝日が昇る頃に見晴らしの良い道路を走るのですが、ちょうどナイスタイミングでご来光となりました。低い位置に雲があったので、ちょっと待つと太陽が顔をだしてきたわけです。近くにはおサルさんも朝日を待っていたようで、一緒にご来光を浴びました。ん〜、冬毛がフサフサし始めて、おサルも良い感じであります。

 でもって、車をおりるとすでに標高1000m!寒〜〜〜いッ!この空気ナイスです。マキちゃんもレコちゃんも東北出身だけに、寒さにはビビっておりませんでした。強いなと。ボクも新潟出身なわけですが、一番寒がっていたかもしれません…。
 そんなツ〜ンとする寒さの中で歩き始めると、実に歩き易い空気でありました。ちょっと歩くとだいぶ体もヒートアップしてきて、フリースも脱ぎ捨てるほどでありました。快適、快適。途中、ヒメシャラの脱皮のお手伝いをしつつ、冬間近な登山道を進みました。

 レコちゃんは一昨日の筋肉痛、マキちゃんは前日の黒味岳登山の後遺症(?)だったので、テクテク歩きで天文の森へ到着。ん〜、沢の音といい、圧倒的な緑といい、心地よい空間でありました。

 そんな山歩きだったのでありますが、この辺からマキちゃんの足が上がらなくなってきていたのです…。レコちゃんもそこそこしんどそうだったのですが、写真に夢中になりつつ、歩を進めました。コケはかなり乾き気味でありましたが、気持ちよい朝の森でありました。

 そして、本日一番の急斜面に突入〜〜〜ッ!気温は寒いのですが、体はヒートアップ!しかし!この辺でマキちゃんの足にハプニングが。筋肉系のこわばりなのか、段差のある場所は本当に足が上がりにくくなってきていたのです。前日もハードに攻めたようなので、筋肉が悲鳴を上げていたのかもしれません…。なんとか大岩まで辿り着き、ランチタイムに。みそ汁が体に染み渡る美味しさでありました。

 でもって、マキちゃんの足が緊急事態になっていたので、ここからはレコちゃんと一気に頂上を目指す流れとなりました。マキちゃんとしてはまた屋久島に来る理由ができたかなと。屋久島がマキちゃんを手放さないようにしているのかもしれません…。

 そんなこんなでズンズン歩いて、寒風ビュ〜ビュ〜な頂上へ到着ッ!午後からは曇りの予報だったのですが、安房の街までキレイに見えました〜。寒いので動き回ってばかりおりましたが、今日も天柱石は偉大でありました。レコちゃんも「ここに来れてよかったぁ」としみじみと頂上の感覚を味わっておりました。

 そんな頂上であっちゃこっちゃグルグル回りながら遊びつつ、下山開始!頂上でちょいと冷えた体もグングン進むとさらにヒートアップ。いつのまにか暑さはどこかへ消えておりました。途中は屋久島トークではなく、DJトークで思わず盛り上がりつつ、話し込んでいたらいつのまにかマキちゃんが待つ場所へ戻ってきておりました。
 時間もちょうど良かったので、すかさずココア&ティーブレイク。これまたユルい時間が過ぎていき、ホッと一息つけました。

 でもって、マキちゃんの足はかなり回復してきて、普通に歩ける状態に戻っておりました。なので、遠回りをしてランド散策。ん〜、ランドは素晴らしい。この森がなぜ脚光を浴びないのかが不思議です。そんなナイスな森の中で、ふと紅葉に目がいきました。杉の上に着生したナナカマドです。色付きはそれほど良くないんですが、緑の中に紅一点といった感じで、屋久島の秋らしい空気感を醸し出しておりました。


 そんなこんなで暗くなる前にしっかりと下山完了ッ!マキちゃんの足のハプニングがありつつも、美しき森を満喫できた一日となりました。

2011年11月21日月曜日

今日のヒロインは…。

 本日も元気いっぱい、昨日に引き続きユミちゃん&ヨシコちゃんとモリタファミリーのアヤモちゃん&お父さん&お母さんと一緒に白谷〜太鼓岩へと行ってまいりましたぁ〜。ちなみにアヤモちゃんは4歳ッ!駐車場に着くとはしゃぎ回って興奮しておりました。対するユミちゃんは昨日の疲れが股関節に…。さてさて、一日のスタートです。

 今日はこの秋、一番の冷え込みだったようで、止まっていると寒いのですが、歩き始めればなんのその。アヤモちゃんの手を引きながら歩くお母さんは開始30分で汗いっぱい。もちろんアヤモちゃんも自分の胸の高さもあるだろう登山道をがんばりました〜。

 初めはユルい道のりでもいいかなぁと考えていたのですが、分かれ道でハード系とソフト系はどっちがいいっすか?というボクの問いに、疲れが出てきているユミちゃんは「みんなについていくわ!」と。ボクがお母さんの方をむくと「ハード系で!」という一言で原生林コースを歩くことになったわけです。アップダウンをクリアしつつ、テクテク歩きました。白谷はやっぱりのんびり歩くのが一番かなと。必然的に休憩ものんびりになるので、前日の疲れがあるヨシコちゃんとユミちゃんも絶妙な森歩きになったかなと。沢の流れに癒されました。

 途中で、アヤモちゃんの携帯トイレごっこを織り交ぜつつ、森の中での睡眠トレッキングを楽しみつつ、急斜面はボクがダッコしつつ、原生林コースをクリア!ほとんど誰にもあわず、静かな森でありました。

 でもって、小屋付近でランチに。いや〜、寒かった!比較的風がない所なのですが、弱い風でも寒いってなんのって!みそ汁が身に沁みるなぁと。ちなみに下の写真でロングコートばりのぬいぐるみのようになっているのはアヤモちゃん。子どもは体温を奪われ易いので、ボクのフリースでモコモコしました。

 そんなランチを楽しんだあとはおまちかねの「苔むす森」へ。もともとモリタファミリーが屋久島に来たのは「もののけ姫」がきっかけだったんです。アヤモちゃんももののけ姫に出てくるキャラクターを全て言えるほどにもののけマニア。ちなみにデイダラボッチは嫌いだということです。一日で「デイダラボッチはきらいなんやぁ〜」とカワイイ関西弁で5回ほど言っていたので、本当に嫌いなんだと思います…。
 で、昨日の縄文杉では単焦点レンズを持っていかなかったユミちゃんは、気合いの単焦点レンズで森をパシャパシャ。2日ほど晴れが続いておりますが、緑は濃厚で、たまに木漏れ日が差し込む美しき緑でありました。

 そして、ジワジワと急斜面になっていく登山道を一歩一歩進みました〜。アヤモちゃんの目もけっこうさえてきていて、ボクの腕の中からパパとママを応援しながら登りました。そして、峠に着いてからすかさず2回目の携帯トイレごっこ。木漏れ日のスポットライトを浴びながら、なかなか贅沢な場所でありました。え〜、下の写真は携帯トイレごっこをしようとする前の写真です…。

 そんでもって、ここからが今日一番の急斜面ッ!がんばりました〜ッ!大人も辛い場所なのでアヤモちゃんはどうだったかというと、しっかりとボクの腕の中からみんなに声援を送っておりました。お父さんもちょいと足の筋が痛み始めていたので、力強い口調でボクに「(アヤモを)お願いします…」と。すかさずお母さんが突っ込みを入れつつも、無事に太鼓岩へ辿り着くことができました。

 快晴〜〜〜〜ッ!岩の上はけっこう冷たい風が吹きつつも、大パノラマが広がっておりました。きもちいい〜〜〜ッ!下の岩は風がなかったので、みんなでひなたぼっこ。え〜、下の写真ではお父さんの姿がありませんが、名目上はちょっと足の筋が痛かったという事になっています。
 ユミちゃんとヨシコちゃんも、連日の山歩きながらも、「歩いたかいがあった〜!」とエクセレントな風景に心を奪われておりました。

 その後はジャンプ大会をしつつ、下山開始。下りもお父さんから「お願いします」ということで、アヤモちゃんはボクの腕の中からパパとママに熱い声援を送っておりました。

 この帰り道に、アヤモちゃんがふと「樹がいっぱいあるね〜」と一言。実にストレートな言葉…。ボクはほぼ毎日のように屋久島の森を歩いていますが、アヤモちゃんの言葉にドキッとしたんです。背中をボ〜ンと叩かれたような感覚。思わず足を滑らせてしまったほどに、衝撃的でした。森の美しさや樹の力強さは毎日感じていますが、「樹がいっぱいある」と思ったことはありませんでした。そうなんだよなぁ、ここには樹がいっぱいあるんだよなぁ。子どもの心というのはなんともピュアであります。そして、ボクもまだまだ未熟なガイドだなぁと。アヤモちゃんに一本取られました。

 下山は順調に歩を進めつつ、沢沿いでコーヒー&ココアブレイク。ん〜、温かい飲み物が身に沁みました。至福の時間であります。

 そんなこんなで、いつの間にかボクの腕の中で2度目の睡眠トレッキングを楽しんだアヤモちゃんでしたが、最後はお父さんが「ボクに任せてください」という力のこもった言葉で、パパの肩で爆睡モードに。気持ち良さそうだったなぁ〜。


 そんなこんなで本日のヒロインはアヤモちゃんでありましたが、お父さんお母さんもボロボロになりつつも歩き切ることができ、ユミちゃん&ヨシコちゃんもアヤモちゃんの歩きに助けられ(?)無事に下山完了!のんびりまったり全力で歩いて、ワイワイ楽しい一日となりました。