2011年6月28日火曜日

夏でした。

 本日も元気いっぱいヒロちゃん&ク〜ちゃん、ケイちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりました〜。ヒロ&クーちゃんは某サヤカちゃんのお知り合いで、ケイちゃんは嫁さんの知り合いつながりで、なんとも「美屋久の輪」な縄文参拝であります。美屋久の輪が広がっていくのを感じつつ、人はつながって生きているんだなぁと…。

 そんな哲学的な事を考えつつも、登山口に到着!この時はまだ梅雨明け宣言はなかったのですが、完全に夏モードとなっておりました。あくまで梅雨明け宣言というのは人間側の「判定」。数日前から屋久島はすでに夏です。この空気感、空の色…。雨好きなガイドとしてはちょっと寂しさも感じつつ、レッツサマー縄文。朝は全く雲がない天気でありました。

 そんな夏模様なトロッコ道をテクテク歩きつつ、順調に歩を進めます。今時期は小さな虫が多い季節でもあるんですが、それを狙ってクモの巣もいっぱい。下の写真で一番後ろを歩くケイちゃんの頭の上に2つの丸い立派なクモの巣が確認できるでしょうか?

 上の写真のアップです。ん〜、光を浴びるクモの巣。写真としては美しいとは言えませんが、なんとなく雰囲気が伝わるかなと…。

 でもって、トロッコ道終点にツガの倒木!こちらは2日前に台風5号の影響でぶっ倒れてしまったものです。知り合いのガイドから聞いていたのですが、なかなか危険です。今年も大量の雨が降ったので、また立派な樹が倒れるかもしれません。諸行無常の響きありかなと。

 とりあえずは、トロッコ道が終了し、いざ山道へ!みんな不安そうな顔をプンプンさせつつ、突入です。ヒロちゃんも、「足が上がらない!」といいつつも、「足をあげる<気持ち>はいっぱいあるんだよ!」と…。そうです、登りは気持ちが大切。逆を言えば、体というよりも、気持ちだけで攻めて歩きました〜。ヒメハルゼミがわんわん鳴きまくって、応援してくれておりました。

 でもって、必死になって歩いていると、知り合いのガイドがボクらの前で立ち止まっておりました。ボクらもその場所に着くと…、こちらはヤクシマエゾゼミの幼虫。抜け殻ではありません。生きております。通常は日中出てくる事はあまりないんですが、元気に歩行しておりました。カッコいいっす…。森の中も初夏だなと。

 そんな夏らしい光景を通り過ぎつつ、早めのランチをしてボロボロになる寸前に縄文杉へ到着ッ!実を言うと、ケイちゃんは小学校から中学校までは屋久島に住んでいたんです。約10年ぶりの再会ッ!「10年前より大きくなっている!」ということで、昔歩いた時の記憶はほぼ消失していたようです…。ヒロ&ク〜ちゃんんも山道突入前の不安いっぱいの顔色から、縄文杉に会えた喜びの顔色に一変。今日も縄文杉は訪れる人の心をわしづかみしてくれました。

 全体の登山者数も団体様を含め200人に満たない程度だったようで、快適にデッキも過ごせました。下り始めたら、鹿のバンビが登場!手のひらサイズです。写真はちょっと土と一体化しておりますが、ヨチヨチ歩きが微笑ましかったです。人間と違って、鹿は出産するのはこの季節に限定されているので、これまた風物詩であります。

 下りもストックを使ったり、慎重に歩いたり、集中して進む事ができました。朝は太陽の光が強過ぎて愛の撮影会がうまくできなかったので、帰りに良いのが撮れました!それぞれにそれぞれの形であります。

 でもって、トロッコ道を歩き始めてすぐに、行きで倒れていたツガが早くも処理完了してました〜!作業員の方達の迅速な対応に感謝であります。こうやって道が守られていくわけです。脱帽。

 そんな守り続けられているトロッコ道を下っていき、ちょうど中間地点の沢でティーブレイク。足を休ませ、のんびりと良い時間が過ごせました。一年を通して森の沢はキレイですが、人間に取っては気持ちいい度数がマックスになる夏の沢。最高です。

 でもって、行きで高所恐怖症のヒロ&ク〜ちゃんが苦戦した橋だったのですが、一日歩いたら、恐怖心がかなり減少しておりました。たった10時間でも人は飛躍的に成長する…。そんな勇ましいヒロ&ク〜ちゃんでありました。

 そんなこんなで、最後まで晴れが続き、意外にも?笑顔のままに下山完了!初夏の美しき森を堪能できた縄文参拝となりました。

 続報:九州南部&種子島屋久島地方も「梅雨明け」宣言がありました。屋久島も名実共に夏に入りました。梅雨の大雨よ、来年までサヨオナラ…。

2011年6月22日水曜日

夏至の縄文杉は初夏でした。

 本日は夏至!そんな日にユカちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりましたぁ。夏至というと一年で最も昼が長い日。夏の始まりをつげると言っても良い日であります。まぁ、例年ですとバリバリな梅雨なわけですが、登山口へ着くと本日は久々の青空が!ん〜、空も夏色になってきたかなと。

 そんな感じでテクテクスタートしたわけですが、前夜にけっこうなスコール的な雨が降ったようで、森の潤いがエクセレント。スタートからして、雨上がりという至福の日が始まりました。小杉谷周辺も雲と青空が良い朝を醸し出しておりました。ユカちゃんはほんの一週間前に屋久島行きを決めたらしく、天気予報も雨、島に着いてからもみんなから雨、と洗脳されておりました。そこでして、この青空。屋久島ってのは何が起こるかわからないからこそ、面白いかなと。降水確率0%でも豪雨が降る時がありますから。

 でもって、暦だけでなく、トロッコ道上にも夏が訪れつつあります。例年、初夏に花をつけるのがヒメシャラ。ほんの少しですが、トロッコ道の上に落ちておりました。幹も美しい樹でありますが、花もまた可愛らしくてお上品であります。

 前日に白谷を歩いたユカちゃんも平坦なトロッコ道は思ったより歩けたようで、順調。数日後に襲いかかるであろう筋肉痛を心配しつつ、まずは目の前の坂道へレッツゴー。今日は全体の登山者が100人に満たない感じだったので、ちょっと寂しさを感じるほどでありました。ウィルソン株周辺もほぼ貸し切りで夏モードになりつつある森を堪能できたのでした。

 空も花も夏モードに変わっていこうとしておりますが、昆虫達も黙ってはいません。これまた初夏から登場する「ヤクシマトゲオトンボ」の「トゲ男くん」です。一年ぶりの再会でありますが、さすがに一匹目を発見した時は、すぐに逃げられてしまったのですが、2匹目の登場でタッチに成功。もちろんすぐに手放すんですが、その前に記念撮影。ん〜、良い顔してます。この目といい、口といい、表情といい、足の赤といい、文句なしのスタイルであります。

 そんな初夏の森を歩きつつ、「子宝杉(通称)」へ到着。ユカちゃんは自分の子宝を願うのかと思いつつ、友達の子宝を願掛け!その友達思いの熱い気持ちが伝わってきました。

 でもって、順調に縄文杉へ到着ッ!これまたデッキもガラガラで、しっかりとご挨拶できました。前夜の電話で行けるかどうか不安と心配があると話していたユカちゃんですが、程よい疲れの中で初対面。デッキも静かで、標高が高いだけに気温も涼しく、コンディションとして文句なしの状況だったので、いつのまにかのんびりモードに突入。結局の所、ボ〜っとしている間に、デッキに訪れた人たちは5回ぐらい入れ替わったでしょうか。良い時間でありました。ユカちゃんは縄文杉に見とれっぱなしでありました。

 で、腹が減ったので下山開始。ちょっと歩いた所でランチをしつつ、集中して下りました。帰り道でももちろん子宝杉に願掛け。願いは叶うはずです。

 この辺から朝は快晴だった森も、雲が出始め、ミストな雨が降り始めました。この辺も夏っぽいなと。土砂降りを期待したのですが、ミストな雨で終わってしまいました…。
 トロッコ道までなんとか下りてきて、「思ったよりは歩けたかも!」とユカちゃん。もっとボロボロになれると思っていただけに余裕でした!まぁ、筋肉痛はすぐには出てこないもんです…。フフフ。
 そして、トロッコ道を歩いているとまた陽が出てきて、大木が倒れた場所にスポットライトが!ユカちゃんにスポットライトが当たっていて、良い雰囲気でした。

 そんな感じで降ったり止んだり木漏れ日ったりと良い雰囲気の線路を歩きつつ、沢でココアブレイク。これまたミストな雨が気持ちよかったり、太陽がまぶしかったりと、良い時間でありました。そして、ちょうどボクらが歩き始めようとしたその瞬間に虹がッ!これまた夏の使者だなと。

 そんな良い時間を過ごしつつ、バスに乗り込むために歩き始めたのでありますが、登山口まで30分ほどの所にある切り株が倒れておりました!確かに行きの時点では立っていたはずなんです。後ろに仲良しガイドがいたので聞いたんですが、立っていたはず!と。
 過去の写真を含め、その切り株の過去を掘り起こしてみました。

 まずは普通に立っていた頃の切り株くんです。木漏れ日もナイスですが、左側立つ影がその切り株。


 これは一昨年の切り株くん。中は完全に空洞になっており、中をのぞける状態でした。

 お次ぎは去年の大雨後の切り株くん。中の腐れた部分が崩壊。まだ立っているのですが、危うい状態となっておりました。

 そして、本日の帰り道。上の写真とほぼ同じアングルです。完全に倒壊。よく説明に使う切り株だっただけに、ちょっと寂しいなと。今までありがと。ちなみに登山道には全く影響がないので、たぶんこのままだと思います。


 というわけで、最後はプライベートトークやら雑談トークをしつつ、無事に下山完了!いつもよりちょっと遅めの時間帯でしたが、最後まで笑顔で帰ってこれました!もう少ししたら、梅雨があけるかな?個人的にはもう2週間ほど大雨でもいいなぁと思う夏至の縄文参拝でありました。

2011年6月14日火曜日

雫に熱くなれました。

 本日(6.13)は屋久島来島9回目のジュンコちゃんと一緒にフォトジェニックしてきました〜。予約時点では黒味岳へ行く予定だったのですが、前夜の打ち合わせで「太忠へ行ったら、雫にハマってしまいました〜!」ということで、これまた最近ハマってしまったニューカメラの技術向上のためにフォトジェニックな一日へ突入です。

 まずはトークをしつつ、カメラの基本の「基の字」を。「シャッターを押せば写真が撮れる」という概念をぶち壊さないことには写真は撮れません!「魂を込めてシャッターを押す」。この「魂」の部分が大事かなと…。

 ここ一年ぐらいで急激に盛り上がってきている「ミラーレス一眼」。いや〜、凄い。ボクもいろいろとカメラを触ってきましたが、新しい感覚であることは間違いないなと。楽しいっす。とはいえ、カメラの基本は変わりません。基本を押さえた上で、最新の機能を使うのが上達の早道であります。

 ジュンコちゃんも飲み込みが早く、どんどん自分でもカメラを操れるようになってきたので、水のテクニックにも挑戦。そうです、カメラに操られてきた人生とはおさらばで、これからはカメラを操る側に回れました。

 いや〜、それにしても森が潤いまくりで、雫の狂乱とも言える世界。小雨、霧雨、曇りな感じだったので、撮影にはもってこいの日。雨って…、最高です。ジュンコちゃんも「今日は黒味じゃなくて、フォトにしてよかった〜!」と。カメラ&写真の技術向上を目指しつつ、それ以上に森はキレイでありました〜。

 今回はマクロレンズなしなのですが、マクロな撮影に挑戦。午前中にやってきた基本を元にガンガン撮りました〜。ここまで来るとすでにジュンコちゃんは自分の世界へ突入。ボクは後ろから見守るのが仕事に。ちらほらのぞいてみると、凄いレベルアップ。飲み込み早いなぁ〜。

 とりあえず、雫を撮りつつ、今回ジュンコちゃんが用意したテーマ撮影に。近場であっち行ったり、こっち行ったりと、お目当ての杉を探して撮りました。良いのできるかな?

 そんな感じで集中しまくっていると、あっつうまに時間が過ぎ去っていきました。普通に歩いたら、5分もしないところで、5〜6時間過ごしました。ん〜、これぞフォトジェニックな一日であります。

 その後、もう一カ所場所を変えて総復習がてら、いろいろ撮りました。マクロな撮影が楽しくなってくると、「見る目」も変わってきます。何気ない美しさに気づける瞬間でもあります。


 そんなこんなで時間も押し迫ってきたので、写真&カメラトークをしつつ、コーヒーブレイク。ジュンコちゃんもカメラライフが変わっていきそうな予感を感じつつ、ビジョンがわいてきたかなと。この日をきっかけに、あとは場数で勝負!魂を込めたシャッターを押しまくりたいところであります。

 というわけで、ドップリ森につかりつつ、フォトジェニックな一日となりました。

2011年6月12日日曜日

雨はチロっとでした。

 本日も元気いっぱいミユキちゃん&アキちゃんと一緒に縄文杉へ行ってまいりました〜。この時期に見逃してはいけないのが、やはり天気予報。シェイクスピア風に言えば、「rain ,
or not rain . This is question.」降るか、降らないか、それが問題…。ではなく、雨が降るのは当たり前で、どのくらい降るかが問題となる事の季節であります。

 とりあえず、小雨の降る中でスタート。もちろん苔が活き活き絶好調!やはりこの季節は最高です。沖縄は梅雨明けしちゃったみたいですが、屋久島はまだまだ続いて欲しい今日この頃だなと。なんといっても森がモリモリしていて、美し過ぎます。

 そんなトロッコ道を演出してくれるのが、ヒキガエルのヒッキーくんです。なかなか立派なサイズのヒッキーでしたぁ。カメラにも動じず、キマッテます。考えてみたら、顔の中で口が占めるサイズがデカイなと。この季節は毎日のように登場してくれるので、今度は口のアップ写真に挑戦してみます。

 そして、モリモリ歩いて、トロッコ道終了。普段、ほとんど運動をしていないという2人…。不安と心配の中でレッツ山道!がしかし、雨もほとんど降っておらず、若さを見せつけてくれましたぁ。グングン登って、ウィルソンで愛の撮影会。愛が溢れているというアキちゃんもしっかりと愛を確認する事ができました。愛の力をゲットした所で、急斜面に突入。この辺から良い風が吹いてきて、かなり助けてくれました〜。止まると、爽やかな風が吹き、絶妙な気持ちよさでありました。

 その後も、テクテク順調に歩を進め、ブレイクタイム。今日は全体で130人ほどの登山客だったらしいのですが、体感的には80〜90人ぐらいといったところでしょうか。団体様ご一行が一組もいなかったので、みんな分散したのがよかったのかもしれません。なので、随所でのんびり休憩もできました。


 そして、ランチをする前に一気に縄文杉へ!これまたデッキも混んでおらず、ナイスコンディションで初対面できました。何が良いって、周りの森が潤っているのがサイコーです。デッキの上にいるだけで、マイナスイオンだらけでありました。

 その後は、腹が減ったので後ろ髪ひかれつつ、下山開始。ちょっと下った所でランチをして、順調に下りる事ができました。トロッコ道に着いてからは、サクサクモードで快速運転。少し体力に自信がなさそうだったミユキちゃんも快速しちゃいました。

 でもって、かなり時間に余裕があり、さらには雨も降っていなかったので、沢にてブレイクタイム。足をつけつつ、アキちゃんは顔も洗いつつ、さらには強風がすんごい気持ちよく、絶妙でありました。こういう天気ってのもタイミングだなと。


 というわけで、帰り道も順調そのものので、いつもより20分ぐらい早く登山口へ戻ってくる事ができました〜!ミユキちゃんが「明日は筋肉痛です!」と「筋肉痛宣言」を元気よく宣言し、バスに乗り込みました。結局、雨は午前中ちろっと降っただけで、なんてことはなく、風が気持ちよいナイスな一日となりました。

2011年6月10日金曜日

全員大ハズレな雨でした。

 本日はシャウちゃん、トモちゃん、ツゲちゃん、ケイちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりましたぁ。天気予報によると、午後ぐらいから雨が降るという事で、登山口へ着くと青空もチラホラ出ておりました。そこで、ケイちゃんが「何時に雨が降るか当てよう!」ということで、11時だったり、1時だったり、思い思いに昼ぐらいの時間を回答。いざ、出発です。

 でもって、雨の問題はというと、歩き始めて10分で答えが出ました〜!正解は6時10分…。ボクを含めて、みんな大ハズレッ!さすが屋久島であります。初めは傘をさす程度でよかったのですが、小杉谷集落跡ではスコール風のドッシャぶり!想定外の豪快な雨でありました。

 しかし、そんな雨はトロッコが終わる頃には落ち着き、ポツリポツリに。もうちょっと降ってもよかったかなと。とはいいつつ、森は絶好調に潤っていて、苔の雫も最高でありました。
 そんな感じで山道へ突入したわけですが、みんな身体は凄く柔らかかったのでありますが、日頃はあまり歩いていないという事で、マックスにがんばっちゃいました〜!ウィルソンで愛の確認をしつつ、急斜面に…。秘技4本足歩行で乗り切る事が出来ました。キマッてます。

 雨は降ったり止んだり。火照った身体には雨が一番。まぁ、休憩中はちょっと寒くなる事もありましたが、ちょうどよかったかなと。ランチ休憩後はちょい寒くなりました。
 そして、みんな息をきらしながらも、縄文杉へ到着ッ!歓声をあげつつ、無事に辿り着けました。全体の登山者数は170人ほどだったようで、ほぼ最後尾で到着。このくらいだと団体様ご一行以外はガラガラ空間なので、のんびり写真を撮ったり、ワイワイしゃべったり、良い時間でした。気づくと展望デッキは貸し切り状態になっておりました。かなり気持ちいい空間だったので、思わず長居してしまいました。でもって、シャウちゃんがデッカい声で「また来るね〜!」宣言をして、下山開始。トモちゃんの膀胱がマックス近くになっていたのですが、なんとか順調に下りる事ができ、トイレも間に合いました。

 そんなこんなでトロッコ道を歩き始めたのですが、歩いて5分ぐらいの所で、ヒキガエルのヒッキーくんが道の真ん中に登場!行きでも登場したのですが、相変わらずカワイイやつです。レールの上に鎮座して、勇ましいポーズをとっておりました。まんまるでユルい目もいいですが、個人的には口のラインが可愛いなと…。 

 ヒッキーにさよならを告げ、テクテク歩いたのですが、いつの間にかツゲちゃんをリーダーにして、ジブリ映画の主題歌を合唱しながらのトロッコ歩きとなりました。1時間は歌い続けていたような…。途中、懐かしの「タッチ」も流れてまいりました。

 そんなカラオケなトロッコ道だったので、順調に時間を稼ぐ事ができ、沢でブレイクタイム。土砂降りの時は濁っていた川の水も、ほぼ透明度を戻しておりました。そこに、優しい風が吹いて、まったりとした時間でありました。


 というわけで、歩き始めてほぼ12時間でゴール!そこそこボロボロになりつつも、ギリギリ笑顔が残っておりました。振り返ってみれば、晴れ、大雨、小雨、曇りといった感じで何でもありで、ワイワイ楽しい縄文参拝となりました。

2011年6月7日火曜日

暴れん坊でした。

 本日はカヨコ母さん&アキノちゃんと一緒にお泊まり会の予定だったのですが、朝から大雨洪水警報発令…。前夜の電話でお泊まり会はちょっと無理そうだねということで、コース変更をしていたのですが、あえなく撃沈…。気象庁のレーダーは屋久島&種子島を集中攻撃している梅雨前線が…。屋久島は…、見えません…。

 でもって、計画通りには行かないのが屋久島の醍醐味!どうせなら、雨が一番凄い時に安全が確保できるレベルで遊ぼうということで、レッツ滝巡り。台風並みの雨量だったので、俄然気合いが入るというものです。カヨコ母さんとアキノちゃんが例のごとく泊まっている民宿Fのお客さんたちも引き連れて行ってきました〜。

 まずは竜神の滝。ん〜、ナイス。ボクは車で待機していたのですが、みんな車から降りて滝に感動。台風と違って風がないので、いくぶん平和です。

 そして、千尋の滝へ。ん〜、ナイスッ!アキノちゃんは前日も骨休みに千尋の滝に来たらしいのですが、雨量が全く違う!天気予報とにらめっこして、雨量がピークの時に来れてよかったっす。もちろん「千尋の滝」の名前の由来である一枚岩にもたくさん水が出ておりました。たまりません…。

 そして、我らが大川の滝に到着ッ!途中、雨が小康状態になったので、ちょっと水量が減っているかなぁと思いきや、大増量中でした〜!台風並みです。もちろんベンチまでも行けません…。全身びしょ濡れになって、滝を参拝。カヨコ母さんも一度は見たいと言っていた大増量の滝。お泊まり会は次回に持ち越すとして、この姿を見れる方がチャンスが少ないだけにラッキーだったなと。やっぱり雨の屋久島は興奮しちゃいます…。一歩間違えば危険な領域ではありますが、カヨコ母さんは「ずっと見ていても見飽きないねぇ」と目を輝かせておりました。


 そんなわけで、素晴らしいほどの大雨な一日でした!明日も続きそうなので、山へは行けませんが、何もかも洗い流してくれる雨の季節です。屋久島では大雨の事を「流し」と言います。「流し」の「流れ」に身を任せると、激しいまでの美しさに出会える季節でもあります。

2011年6月2日木曜日

やっぱり森は雨がないと。

 本日は昨日に引き続き、マリちゃんと一緒に太忠岳へと行ってまいりましたぁ。前日の宮之浦岳の疲れはというと、若干の筋肉痛。若さの証ですなと。筋肉痛が出るということは、筋肉がつくということ。良いことです。

 台風2号が過ぎ去った後、晴れが続いていたので、森はカピカピだったのですが、今日は昨晩から降っている雨で潤いまくりに戻ってくれましたぁ。やっぱり森は雨がないと美しさレベルが違うなと。マクロな世界を楽しみつつ、テクテク歩き。こんな日は森の細かい所まで見てしまいます。

 我らが天文の森も復活しておりました〜!軽く傘をさす感じがまたいいなと。雨の音、沢の音、湿潤な空間…、たまりません…。マリちゃんは毎年そうなのですが、晴れと雨を両方体験できちゃっているんです。2日間のどちらかが晴れでどちらかが雨。これまた何でもありな天気の演出が、屋久島にハマってしまう要因のひとつかなと。そんな話をしながら、急斜面に突入。

 レインウェアがサウナスーツにモデルチェンジしつつ、はりきっちゃいました〜!ここをクリアせずに天柱石は拝めません。足取りはやや重めではありますが、宮之浦岳の辛さを思えばなんとかなるなと。実際に急斜面も昨日ほどは続かなかったので、マリちゃんも「あっ、意外と登れちゃった」と一言。人生と同じで重度の辛さを乗り越えると、多少の辛さはそれほど感じなくなるのかなと。こうやって人は成長していくのかもしれません…。

 でもって、グングン登って頂上へ到着ッ!真っ白!これがまたいいんです。仙人風です。思ったほど風もなく、暴風雨を期待していたのですが、霧雨&微風になり、天柱石をしかと拝む事が出来ました。そんな頂上だったので、レッツ撮影会。昨年のベストショットアワード2010でも、横たわるマリちゃんが掲載されましたが、今年も余裕のポージング。

 岩の裏に回ったら、風もなく雨もなくで、のんびりランチできました。寒くもなく暑くもなかったので、しばしボ〜っとタイム。良い時間でありました。ちなみに頂上付近のシャクナゲはすでにゼロ…。2011太忠岳シャクナゲは惨敗でありました。仲良しガイドと頂上付近で話していたのですが「今年は奇跡的なハズレ年だね」と。来年に期待です。

 そして、下りに苦手意識があるマリちゃんではありましたが、レッツ下山。ランドまで合計3回ほどお尻と登山道がふれあいましたが、下れば下るほどにマリちゃんは「なんか下りが楽しくなってきた〜」と絶好調に。このままいけば、山ガールではなく、山女(?)になれます。

 そんな感じで順調にランドへ戻ってこれました。体力&時間に余裕があったので一番長い道のりで出口へ向かいました。途中、気持ちよい休憩所でブレイクタイム。沢の音聞いて、ボ〜っとしていたら、いつのまにかマリちゃんは座ったまま就寝…。ランドの森に魂を抜かれてしまいました〜。全身全霊でユルい時間を満喫できました。

 というわけで、無事に下山完了。本来の梅雨が戻ってきて、屋久島らしいエクセレントな森を満喫できた一日となりました。