2013年6月30日日曜日

天気の演出が素晴らしかったっす!

 本日も元気モリモリ、ヨコタ夫妻と一緒に縄文杉へ行ってまいりました。ボクが気づくのが遅かったのですが、ヨコタ夫婦は昨年屋久島に遊びに来たマチコ姉さんのお知り合いでして、美屋久の輪でありました。
 まずは登山バス乗り場に着くと…。なんとかなりの混み具合でありました〜。久々に長蛇の列…。ボクらも狙ったバスには乗れずに次の便と相成りました。7月を直前にひかえ、前倒しで真夏のシーズンに入ったのかもしれません…。もちろんまだまだ梅雨でありますが…。


 でもって、テクテク歩き始めたわけですが、本日の天気予報はバッチリ雨だったんです。しかし、歩き始めて30分ほどでまさかの太陽が出現!濡れた森に光が差し込んでおりました。キラキラ…。


 とまぁ、つかの間の太陽と青空を感じれてしまったのですが、本日は団体様もいてなかなかの盛り上がりでありました。GWぶりとも言える長蛇の列も体験できちゃいました。先頭が見えません…。


 でもって、屋久島トークをしたり、道草をくいつつトロッコ道後半に。遠くの方で雷がゴロゴロ鳴り始め、その音がどんどん近づいてきました。最初はパラパラ雨が降り始めたのですが、ほんの数分で刺激的な雨が降ってまいりました!これぞ屋久島の梅雨だなと。激しい雨はそれほど長くは続きませんでしたが、良い雨でした。


 レインウェアは暑いので、傘で歩いたのですが、山道はレインウェアを装着して登りました。いろんな意味で燃える事ができたなと。


 それでも山道に入ること30分。雨は止み、またもや太陽が森に差し込んできました。雨に濡れたヒメシャラがなんともつややかでありまして、美しかったです。


 そんなこんなでウィルソン株に到着すると、まさかの太陽光線が!キラキラでありまして、森がギラギラしておりました。ヨコタ夫婦もしまっていたカメラを取り出し、愛の撮影会。思わぬ展開でありました。


 そして、急斜面で汗だくになると思いきや、途中ですんごい気持ちいい風が吹いて梅雨時とは思えない快適ぶり。爽やかな汗がかけました。今が旬となるヒメシャラの花が2つ並んで落ちており、ヨコタ夫婦を歓迎してくれているようでした。


 んでもって、奥岳が展望できるポイントに着くと、これまたまさかの展望!宮之浦岳の頂上までくっきりどっきり見えてしまいました。写真は翁岳です。まさかここまで天気が回復するとは…。奥さんも「さっきの雨が嘘のよう」と、めまぐるしく変わる天気を楽しんでおりました。


  そんな天気の下で、ランチタイム。今日は傘弁当かなぁと思っていただけに、快適にお弁当が食べれてよかったです。まぁ、傘弁当もなかなかできないことなので、個人的には嫌いではないですが…。

 その後も良いペースでグングン登り、縄文杉到着!途中から団体様も来て、デッキの上がごった返す時もありましたが、それはそれでカリスマの存在を感じれました。これだけ多くの人を惹き付ける樹もないもんです。相変わらずの存在感だったなと。
  

 で、デッキでご対面した後に、携帯の電波が通じる所で今後の雨雲をチェック。すると大雨は鹿児島の方を通過しているようで、屋久島はしばらく大雨にはならなそうでした。レインウェアを脱ぎ捨てて、下山となりました。少し足腰に疲れが出つつも、順調にトロッコ道までおりてこれました。ちなみに下の写真は今日の最年少!カワイイちびっ子が歩いておりました。半分ぐらいはお父さんの背中だったようですが、それでも自力でたくさん歩いていて、かわいかったなぁ〜。


 そして、トイレでボクの目を釘付けにしたのがこやつです!たぶん「ナシイラガ」という蛾だと思うんですが、この風貌ッ!腕の毛といい、頭の毛といい、止まり方といい、文句なしの可愛いさでありました!山の中にあるトイレというのはなんとも面白い空間です。香り高き場所でもありますが、それ以上に楽しませてくれます。今年もトイレで蛾を観察する季節が本格化してきたなと!ちなみにこういった観察はボク一人でしています。たまにガイド仲間と興奮しながらヒソヒソ話をする程度ですので、虫が苦手な方もご安心ください。


 とまぁ、ボク一人で?興奮してしまったトイレを後にして、下りのトロッコ道はガンガン歩きました〜。爽やかな風を感じつつ、良いペースでした。時間にも余裕があったので沢によってブレイクタイム。これまた絶妙な風と気温でして、ホッと一息つけました。この梅雨時にこの快適さはスペシャルだったなと。


 そんなこんなで最後も快調に歩いて下山完了!狙ったバスの時間に戻ってこれたのですが、満員御礼で次のバスに乗りました。
 というわけで、晴れ〜雨〜青空〜爽やかな風…。なんでもありの展開が楽しき一日でありました。天気の演出が素晴らしかったです。

2013年6月29日土曜日

良い流れでした〜。

 本日も元気いっぱい、イーパちゃん、カッキー、ミギちゃん、セラポンと一緒に縄文杉へと行ってまいりました〜。何を隠そう、ちょっと島を離れていた時もあり、ボクも久々の縄文杉。もちろん梅雨空満点の中であります。そして、6月上旬にぶっ壊れてしまった車から、美屋久を背負うニューカーでみんなをお迎えに行ったのでありました(バッチリ中古ですが…。)。車に関してはまた後日ご報告いたします。

 でもって、狙った登山バスに乗ることができ、雨降る登山口に到着。湿潤なトロッコ道をテクテクスタート。雨は弱く、いい雰囲気でありました。トロッコ道脇からも、水がしたたりまくって、ところどころで立ち止まり水の美しさに酔えました。


 でもって、一発目の水場に到着すると、ちょっと見慣れぬ光景が!落石です。左の隅と水が出ている所にそこそこの石が…。ん〜、水を汲んでいる時でなくてよかった…。ここ数日は雨が降り続いているので、ちょいと怖いです。いかんせん片道11キロの道のりなので、全てを安全にするなんてことはできないので、大雨の時などは細心の注意が必要だなと。


 とまぁ、いろんなところで立ち止まりつつ、屋久島トークをしたり、ボ〜っとしたり、ワイワイ歩きました。今日は準備運動の時点で「みんな体力ありそう」とボクが勝手に判断したので、いいペースで歩くことができました。

 んでもって、トロッコ道を終了し、レッツ山道。森が潤い、特にヒメシャラが艶を増して美しかったなぁと。この森は本当に雨が似合うなぁ。


 そして、我らがウィルソン株に到着。最初は「ハートはどこ?」とみんなで愛を探しつつ、しっかりと愛を感じることができました。


 この辺から雨がほぼ止んだ状態になり、なかなかどうして暑い!止まっていればなんてことないのですが、歩いている時は汗だくになれました。急斜面に突入し、小休憩をしていると普段通りに鹿ちゃんが登場。しかし、普段通りじゃなかったのがこの子のケツ!すんごい奇麗なハート型でした。近くにいたガイド仲間のAさんも「ここまで奇麗なハートってなかなかいないよねぇ」と。いつもはカメラを向けた時に「こっちを向いてくれ!」となるのですが、この時ばかりは「ケツを見せてくれ!」とみんなの目線がお尻に注目でありました。


 とまぁ、その後もテクテク歩きつつ、11時近くなりお腹も減ったのでランチタイムに。雨も止んでいて、快適にお弁当を食べれました。みんなもお腹も満たされて、目指せ縄文となったのですが、もちろん道草を食いながら、ワイワイ進みました。


 そして、みんな笑顔で縄文杉に到着!相変わらず、デッキは狭い状態なのでありますが、しっかりと屋久島のカリスマにご挨拶できました。縄文トークをしたり、女子高生ばりの写真を撮ったりと、いい時間でありました。


 で、下山して5分ぐらいの所で、ボクは見慣れているけど、みんなは見慣れていないメンバーが!観光協会ガイド部会の有志&勇士たちが、登山道を補修してくれていました。こういうちょっとずつのメンテナンスが安全登山のベースになり、自ずと自然環境の保護にもつながっていくんですね。うん。お疲れでした!


 と、帰り道を進んでいると、チラホラ木漏れ日が森に差し込む空間も!上を見るとまさかの青空ッ!場所によっては、苔の雫ちゃんたちがキラキラモードになっており、随所で足を止めてキラキラできました。


 でもって、ウィルソン株手前辺りで、今年初のヤクシマトゲオトンボのトゲオ君がいました!すかさず、優しく捕獲(もちろんすぐにリリースします)。細い体もかわいらしいのですが、それ以上に可愛いのがこのクチビル!つぶらな瞳にたらこクチビルががたまりません!みんなもけっこうセラポンもけっこうツボにはまったようで、大喜びでした。


 すると数分後に、蛍が現れ、さらにその数分後にボタッと音がしたと思ったら、でっかい幼虫が落ちていました。ん〜、この色といい、曲線といい、気持ち悪いんだけど、美しきフォルムであります…。家に帰ってきて調べたら、おそらく「ハネナガブドウスズメ」という蛾の幼虫。大人になった蛾はそれほど美しいとは言えないのですが、幼虫はナイスです。気になる方はネットで検索してみてください。


 でもって、帰り道もみんなで愛のウィルソン株で撮影会をしつつ、順調にトロッコ道まで下りて来れました。休憩スポットまでもズンズン進んで、のんびりブレイクタイムができました。ユルい時間がたまりませんでした。


 そして、レインウェアも脱いで、靴の中もすっきりした所で、最後まで一気に歩きました。多少の疲れは来ていると思うのですが、外から見たらほとんど疲れを感じさせないみんなの歩き!さすが!


 というわけで、ワイワイガヤガヤも加速させつつ、無事に下山完了!みんな笑顔満点で帰って来れました。雨に始まり、潤いの森を満喫し、最後は爽やかに下山。ん〜、良い流れに乗れた一日でありました。

2013年6月27日木曜日

嵐の翌日は良い森でした。

 本日は大雨直後の天気の中、マユミちゃん&ジュリちゃんと一緒に白谷〜太鼓岩へと行ってまいりました〜。で、昨日は大荒れの鹿児島〜屋久島でありまして、飛行機も半分以上が欠航、船は始発と最終のみが運航したという、なかなかの荒れっぷりだったのです。例外に漏れず、マユミ&ジュリちゃんたちも鹿児島の港で待つこと数時間…。前夜に電話した時は疲労気味だったのであります。

 で、縄文杉と白谷でギリギリまで迷っていた2人なのですが、さすがに疲れがにじんでいたので白谷へ行くことに。雨上がりだけに、そりゃぁもうベストコンディションの中でスタートとなりました。白谷川も水量多めで爽快でありました。


 そんな潤いの遊歩道を歩いていると、シライトソウが花を咲かせ始めておりました。ん〜、可愛い…。ちょっと前までは「チャボシライトソウ」が咲いていたのですが、続いてシライトソウといった感じ。屋久島の品種はちっちゃくて花が少ないです。実にキュートな姿であります。


 自称「のんびり屋」さんの2人だったので、ボクも負けじとのんびり歩きました。のっけからベストコンディションだったので、苔の風景にわ〜わ〜言いながらイイ感じでした。歩き始めてすぐに昨日の疲れはすでになくなっておりました。すると、ほんの数分で辺り一面ミストな世界に。昨日の苦労をねぎらうかのように、実に美しい風景を見せてくれました。濃霧ってたまりません…。


 これぞ屋久島って雰囲気満点でありまして、苔の沢も神秘的でありました。水の流れといい、周りに誰もいない空間と良い、いろんな意味でナイスでした。


 でもって、苔むす森付近に到着。すると今までわ〜わ〜言っていたマユミちゃんとジュリちゃんなのでありますが、「ふ〜ん」と言った表情。聞いてみると、今までの風景の方が凄かった〜と。そうです、苔むす森に着くまでに脳みそが完全に屋久島の森モードになっていたので、苔むす森も特別な場所ではなく、「普通レベル」だったのあります。


 そんなわけですから、引き続き森歩き。以前、ボクがフェイスブックで出した蜘蛛の巣に雫がついた写真をマユミちゃんが見ていてくれて、随所で蜘蛛の巣撮影会も。まぁ、コンデジだとちょっと厳しいのですが、ちょっとだけでも雰囲気は伝わるかなと…。遠くから見たらただの蜘蛛の巣なのですが、近寄るとキラキラしてます。


 とりあえず、順調に歩を進め、最後の急斜面に突入。すると、マユミちゃんとジュリちゃんが「これ蝉の抜け殻?」と気に張り付いているヒメハルゼミの抜け殻を見つけてくれました〜。ここ数日で鳴き始めているのですが、ボクとしても抜け殻は今年初でした。下の写真で上の物体はボクの人差し指です。抜け殻も2センチくらい。かなりの可愛さでありました。


 そして、一気に太鼓岩へ!もちろん真っ白〜〜〜!なんも見えませんでした。雲の切れ間が出るかなぁとちょっとだけ岩の上で過ごしましたが、風も弱く、切れ間ができる可能性が低過ぎるので早々に退散!こんな日はさっぱり引くのがベストだなと。
 でもって、のんびりすべく岩屋まで歩いてからランチタイムに。一度休むと長時間休んでしまう二人なのですが、これまたボクも負けじとのんびりタイム…。ユルさが心地よかったです。


 そして、帰り道はミストな森がクリアな森に。視力がよくなってしまったのではないかと錯覚してしまうほどに、濃厚な緑色の中を歩けました。下の写真は苔むす森です。ん〜、霧がかった森もいいし、クリアな森もいい。一日で2度美味しかったなと。


 で、帰り道はアップダウン激しめなルートを歩きました。朝に比べると雫ちゃんは減っていましたが、もう苔が生き生き、活き活き!フワフワがたまりませんでした。


 ヒメシャラの花も昨日の嵐で落ちており、これまた侘び寂びの光景が。いい季節です。


 とまぁ、のんびりなペースのまま歩き続けて、3本足杉付近にてブレイクタイム。これmた一度座ってしまうと、身も心も落ち着き過ぎてしまうボクらだけに、ユルさがどんどん加速していきました。屋久島の話と同じぐらい、小笠原の話をしたり、いい時間でありました。


 そんなこんなでワイワイしながら、無事に下山完了!すると、管理棟の小屋の中に、イシガケチョウが!まぁ、それほど珍しい蝶ではないのですが、独自の翅(はね)が面白いっす。しかも!かなりの数!パッと見ただけで10匹ぐらいいました。下の写真も2匹が寄り添ってます。ガラスの中なので標本のようでした。


 というわけで、大雨の翌日にてどうなるかと思いましたが、サラッと霧雨が降る程度で絶好調の森歩きとなりました。潤う森の中をユル〜い雰囲気で、まったり歩けた一日でありました。

2013年6月16日日曜日

「美屋久SHOP」オープン!

 温めに温めてきた企画「美屋久SHOP」をついにオープン!店舗はネット上だけですが…。それでも気持ちを込めて作らせていただきました。フェイスブックにも投稿しましたが、「売れる」とか「売れない」という気持ちではなく、単純に「この美しさ、伝えたいなぁ」と。その気持ちを目に見える形にしたかったわけです。

 ちなみに一般的なポストカードとはちょっと違います。裏面にショートエッセイを書き、「写真!」というよりは、「写真と文章」を脳内でブレンドした時に何かしらの「イメージ」を伝えたく作成しました。もちろん裏面デザインも全てボクがやってます。

 そんな感じで、書きたい事はまだまだあるのですが、長ったらしいのも問題なので、気になる方は下記のページをどうぞ!

http://biyaku.refire.jp/shop.html

良い緑してました。

 本日は屋久島数回目のやっさんと一緒にNO YAKUSHIMA NO LIFEしてまいりました。とりあえず、やっさんはすでに屋久島基本編が終了しているので、これといって名前のないところで、自然観察してまいりました。

 歩き始めてそうそう、ヒメシャラの花が落ちておりました!ボクとしても今年お初ものでありました。昨日はそこそこ雨が降ったようで、濡れたヒメシャラ様でした。ん〜、樹木そのものもいいですが、花もまたよしであります。


 で、杉のトゲトゲを触っていたら、やっさんが「虫ッ!」というのでよ〜く見てみると、ナナフシくんが隠れておりました。擬態です。ん〜、色といい、そのフォルムといい、なかなかの仕事をしております。やっさんも写真を撮ろうとしてカメラのファインダーを見てもすぐにはわらかないほどの隠れっぷりでした。下の写真の中央にいます。


 わかりやすく、色付けしてみました。


 そんな感じでテクテク歩いていると、今度はヒキガエルくんが!しかも、色が濃い!梅雨時はヒキガエルくんにとってもバブル期とも言える潤いの季節。普段はちんたら動きますが、今日はなかなか俊敏な動きをしておりました。 


 とまぁ、屋久島トークをしたり、雑談したり、森を楽しみながら進みました。ギンリョウソウ(銀竜草)の花も開花しております。ん〜、妖艶であります。英語に直訳すれば、シルバードラゴンッ!まぁ、英語にしなくてもいいんですが…。


 でもって、倒木の中をのぞいていたら、やっさんが「ガンダムがいる!」というので、のぞいてみたら、ガンダムのフィギアみたいなヤツが立ってました〜!下の写真がそれなんですが…、うまく写せてません。本物はもっとかっちょよかったです。


 で、天気予報はというと午後から晴れる予報だったのですが、午後からはバッチリ霧の森へと変貌していきました。クモの巣もご覧の通り…。水蒸気を捕まえて、スパイダーマンな造形美を醸し出しておりました。


 それにしても、梅雨時の森ってのは美しく、潤いが止まりませんでした。


 アブラギリの花もツヤツヤしていて、なんだかいつも以上に美しく見えちゃいました。


 最後は沢によってブレイクタイム。すると、今日一番の雨が降ってまいりました。まぁ、弱い雨だったので、傘をさして梅雨らしい休憩時間でありました。川の音、雨の音、森の空気…。乾いた心にも(?)、潤いが浸透していく時間だったなと。


 というわけで、ワイワイしつつ、時にしっとり、時に美しさに酔いしれ、梅雨時の素晴らしき森歩きができました。