2014年10月10日金曜日

打倒!ヴァンフォン(台風19号)。

 本日は屋久島ヘビーリピーターのタダちゃんと一緒に黒味岳に行く予定でしたが、台風18号がなぎ倒した倒木により淀川登山口までは未だ通行止め。他のコースもだいたい行っているタダちゃんだったので、久しぶりに白谷雲水峡をセレクト。ヘビーリピーターにとって淀川登山口が使えないのはなかなか痛いっす。

 とまぁ、気を取り直して白谷森歩きをスタートしたわけですが、台風前の恒例でのっけからノーコーノーム(濃厚濃霧)でありました!3〜4年前に白谷を訪れたタダちゃんでしたが、前回は苔がカピカピするほどの晴れだったようで、全く別の森歩きが幕をあけたのでありました。


 これまた台風の恒例でして、周りに誰もいな〜〜イ!朝の放送でフェリーも運休になったとのことで、島に入ってくることも難しい状況であります。タダちゃんはといいますと、台風が過ぎ去るまで屋久島にいる予定でして、ヘビーリピーターとしては一度は体験したい台風となりそうです。それにしても、森の緑と霧の世界が最高です。


 前半戦はといいますと、タダちゃんの眠る愛機を活かすべく、フォトジェニックガイドばりに写真をたくさん撮りながら歩きました。まぁ、写真を撮らなくとも今日の森は早く歩けません!美し過ぎます…。


 そんな感じでテクテク歩いていると、ヒキガエルのヒッキーが登場。下の写真を撮ったあと、ヒッキーは少し躊躇しつつ、意を決して水にダイブ!無事に向こう岸まで泳ぎきることができました。人間のボクらにとってはたったの一歩でクリアできる所を、ヒッキーは全力で乗り越えておりました。なんだかその心境をかいま見れたようで、タダちゃんとニッコリしてしまいました。


 奉行杉コース側はすぐに増水するので、危険だったらすぐに引き返そう作戦でしたが、まだなんてことはなく、そのまま突き進みました。森が霧の中にどっぷり入り込み、二人でわ〜わ〜言いながら歩きました。


 眠る愛機も活躍し、フェイスブック用にiPhoneでもパシャパシャ。二刀流で白谷の森を激写しました。


 水が流れる場所ではスローシャッターのテクニックを身につけたタダちゃん!ボクがカメラをいじらなくても、なかなかどうしてナイスな写真が撮れるようになりました!眠れる愛機が活かされた瞬間だったなと。


 一度、技を覚えると随所で技を披露!燃えました。しかも、雨が降ったり止んだりでして、撮影にはもってこいの条件。カメラもずぶ濡れになることなく、良い写真が撮れたなと。


 でもって、苔むす森に到着。ん〜、最高ッ!2度目の場所でも初めて来たかのようなタダちゃんの反応ッ!霧までもが緑色に見える美しき世界でありました。


 んでもって、ボクが初めてガイドした時よりも、タダちゃんは数段体力アップしておりまして、月に数回はトレランしちゃうほどの山女となっておりました!フェイスブックでもちょこちょこ六甲山の投稿があったので、どれほど体力アップしたのかと思っていたのですが、ボクの予想を遥かに上回る余裕の歩きを見せてくれました。タダちゃんも「前に来た時よりも楽っ!」と言っていただけに、景色を楽しむ余裕があって素晴らしかったです。下の写真は岩の中で怪しいことをするタダちゃんではなく、雨風をよけてランチするタダちゃんです。


 そして、太鼓岩に到着ッ!真っ白〜!何もみえませ〜ん!それでも、荒れ狂う岩を想像していたのですが、雨もほとんど降らずたまに風が吹く程度でなんとも平和でありました。「雨が少なければ昼寝もできるぐらい!」とタダちゃん。さすがヘビーリピーター。いつでも寝ることを考えています!笑。


 そんな真っ白な太鼓岩でまったりした後は下山に集中しました。もちろんただならぬ霧の森で道草をたくさん食べながら…。で、苔むす森付近でダラダラしていたら、立派な角をもっと鹿ちゃんが登場!1分もいませんでしたが、その勇姿を見せてくれました。一応、下の写真に写ってます…。もうちょっと長居して欲しかったですが、そこがまたいいところかなと。


 ひょっとしたら、今回の旅で他の山に行けなくなる可能性もあるので、歩いては立ち止まり立ち止まっては歩く感じで森を堪能。今日は全部で10人ぐらいしかすれ違わなかったのですが、世界に名だたる森をほぼ貸し切りで楽しめてしまいました。ある意味、台風のおかげだなと。


 白谷川の本流もそれほど増水しておらず、なんなくクリア。徐々に増水しておりましたが、普通に歩くことができました。川の音が激しくなっていき、ドキドキしちゃう感じでありました。


 そんなこんなで荒れまくると思いきや、最高レベルの霧の森を歩くことができ、無事に下山完了〜!ただちゃんとしても、2度目の場所にも関わらず、屋久島らしい美しき森を歩くことができご満悦でありました。森に酔い、雨を感じ、素晴らしき一日でありました。

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