2013年9月24日火曜日

極上の白谷でした。

 本日は、ボクとしても久々な白谷雲水峡へ、サエちゃん、ザキくんと一緒に歩いてまいりました(シーズン中にも関わらず白谷は8月15日以来。縄文&マニアック系が多かったのかもしれません…)。そして、本日の天気予報もバッチリ晴れマークッ!もちろん山には厚〜い雲!屋久島らしさ満点の朝でありました。

 でもって、サエちゃんは山登りにハマっていて、ザキくんもボルダー(ボルダリングをする人)だったので、快調にスタートを切ったのですが、のっけから濃霧ッ!実に良い雰囲気でありました。なので、脚力がある、体力がないなどの身体的理由は全く関係なく、牛歩のような速度で、神秘的な雰囲気が漂う森を激写しながら歩きました。美しき森を目の前にサクサク歩けってのは無理なことであります。


 と、大岩を乗り越えたらお猿の軍団がワイワイしてました。すると二匹だけちょっと離れた所に…。車の中からお猿を見た時もザキくんが「真っ赤な顔っすねぇ〜」と言っていた通りに、ただ今お猿は恋の季節っ!ちなみにお尻も真っ赤になってます。他の時期には見られないほどに赤面。愛を感じるなぁと。


 とまぁ、入り口付近からして霧につつまれる美しき森でして、なかなか前に進めません。この夏はひからびた苔がかわいそうでしたが、本日は苔のコンディションが素晴らしく、活き活きしておりました。小雨に霧にと屋久島の森に「水」が戻ってきております。下の写真は本日の写真です。


 こちらは8月15日の同じ苔です。フワフワVSチリチリ…。雨って素晴らしいなぁ〜。

 

 もちろんそんな極上の森歩きでしたので、2人のシャッターは止まりません!霧がかる森に濡れたヒメシャラ。たまらない森であります。


 濃霧は薄くなったり、濃くなったりとボクらの心をもてあそぶかのように、幻想的な空間を作り出しておりました。先に進めませ〜〜〜んッ!


 こちらは沢で休憩していた時の写真です。奥の方でうっすらともやがかっているのがわかると思います。


 その数分後…。全く同じ場所なのですが、この変わりよう…。森は暗くなり、生きているのか死んでしまったのか、よくわからないほどの空間であります。そこでサエちゃんが「一人で山歩きしていると怖いって感じる時があるけど、ここはなんだか落ち着くわぁ」と一言。パッと見は暗黒モードにも見えますが、こんな日はどういうわけか心の中がとても「静か」になってしまうんです。


 とまぁ、そんなディープな森歩きは先に進もうと思っても、それを許さない美しさの連続でした。ランチを終えてからの苔むす森付近もご覧の通り。ここでも霧が濃くなったり、薄くなったりと実に良い雰囲気でした。


 そして、ただいま絶賛募集中の樹がいくつかあります。名前が募集されている樹のすぐ近くにこんな看板が立ってます。キャッチコピーは「〜千年経っても無名です。あなたの名前でデビューしたい〜 」。ちなみに全部2代杉でして樹そのものは300年ぐらいでしょうか。まぁ、細かい事は抜きにして、ここにも看板ができてしまうんだろうなぁ。看板が少ないのが屋久島の森の良い所でもあると思うのですが…。せめてセンスの良い目立たない看板にして欲しい所です…。


 でもって、のんびり進んで、最後の急斜面に突入。2人ともナイス体力でして、熱くなりはしたものの余裕の表情で太鼓岩へ到着!見えました〜〜〜〜〜ッ!真っ白な雲が!これはこれで気持ちいいのが不思議です。面白いなぁ、山の風景って。展望はなくとも、ワイワイ楽しい時間でありました。


 そんな感じで、最低でも日没には帰りたいなぁということで、レッツ下山。集中しつつ、随所で写真を撮りながら歩きました。小屋付近でコーヒーブレイクをしていたら、知り合いのガイドとほぼ一緒になったのですが、このチームは自称:写真部ッ!全員、コンデジ&スマホでしたが、写真を撮る気持ちは人一倍!苔の沢付近で、ボクらも混じり合って撮影会となりました。楽しかったっす。


 標高が下がるに連れて徐々に霧がなくなっていきましたが、相変わらず2人のシャッター音は森に響き続けました。ゴールの手前3分の所でも、最後の一滴まで絞り出すかのように人差し指が動いておりました。イイの撮れたかな?


 というわけで、日没には余裕で間に合いました。太鼓岩の展望はゼロでありましたが、本日は極上の森でありました。カメラのシャッターと共に、2人の心のシャッターもなかなかの枚数になったのではないかと思います。

 帰り道で里が見える所まで来たら、海がキレイに見えました。こんな日はに山だけ雲がかかり、里は晴れ。屋久島らしい天気でありました。


 そんなこんなで、朝からシャッターを押し続け、神秘的な濃霧の森を歩けました。ワイワイ楽しき極上の白谷日和でありました。

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