え〜、観光に携わる者として、自分が自分以外の観光に触れる機会は毎年作らなくてはいけないと思っています。ガイドとしては、他のフィールドに行くことも大事ですし、とにかく自分が「お客」の立場にならなければ、次のステップにはつながらないなと。
でもって、観光編の一発目は白川郷の「幸エ門」という合掌造りの民宿。これまた一つのポリシーがあるのですが、観光地のど真ん中に泊まるように心がけています。アメリカでも借金覚悟で国立公園内に泊まった記憶が…。といっても、高級なわけではありません。あくまで「核心に触れることができそうな」という想像の上で泊まってます。
そして、「幸エ門」が大正解ッ!宿のご主人が世界遺産登録へ向けて頑張った人で、お話好きの方でした。女将さんの料理も郷土な感じでうますぎでした〜。まぁ、地酒でメロメロにはなりましたが…。ニゴリ最高!
ちなみに下の写真はご主人の趣味的な部屋でして、もちろん合掌造りの中です。ここでいろいろと話して、充実した時間を過ごせました。このオモテナシと空間。ん〜、生の声が心に響きました。
でもって、この宿が泊まり心地がスペシャルでした〜。こんな所、あと何十年後に泊まれるだろうか…。屋久島に帰ってから、納豆&みそ汁のみの生活を誓い、幸せなひとときを過ごさせていただきました。
高級な場所はほとんど泊まったことはありませんが、やはり「サービス」が違います。まず第一に接客が「堅苦しくない」ということ。たいしたことのないホテルや宿ほど、「かしこまって」接客しているような気がします。肩の力を抜きにきたのに、肩に力が入った接客では満足できません。もちろん適当な接客ではなく、ユルさがありながらも丁寧さを持っている。ん〜、この辺がキーかなと。部屋の作りもナイスで、お茶の香炉が印象的でした。この細かさもビビッと心に響きました。
お次ぎは飛騨高山の「陣屋」。こういう文化財の中をガイドしてくれる方がいたので、迷わず頼みました〜ッ!職業柄なのか、ガイドがいる所ではまずガイドを頼むというのがポリシーなわけですが、とっても良い人でした〜。しかも、話が面白いッ!まるで演劇を見ているかのように熱くガイドしてくれました。20分の予定がいつのまにか一時間以上に…。ありがとうございました!
今回の旅でもいくつか案内していただいた人がいましたが、自分の知らない土地へ行ったらガイドという存在は実に大事な仕事なのだなと再確認ッ!ボクは大事な仕事をしているかどうかと自問自答な日々を過ごしております。
そして、大きなことではないのですが、心に響いたのがクリスマスな空港でした〜。普段は整備に没頭している方達が寒い中、クリスマスなコスプレで見送ってくれました〜。個人的にクリスマス自体が難解なイベントなのですが、なぜかこの風景を見てホッとした自分がいました。周りのお客さん達も大喜び。サービスって「素晴らしい無駄」だと言った人がいますが、なるほどと思いました。
というわけで、屋久島以外の地で観光に触れてきたわけです。屋久島の観光が少しでも良くなるように、これからも張り切っていこうと思う2011年の始まりであります。
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