2016年10月21日金曜日

暗闇になる前に帰って来れました!

 本日も元気いっぱい、ヨシミちゃん&レイナちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりました〜!え〜、数日前から荒川口へ行く道が土砂崩れで通行止め。本日無事に開通するのはよかったのですが、午前10時までは通行止め!というわけで、ぎりぎりアウト!ってことで、作戦会議。電話でもメールでも「キツいから止めた方が無難だよ」「縄文杉だけが屋久島じゃないよ」というボクのアドバイスは通じずに(笑)、ヨシミちゃんとレイナちゃんが選択したのは…、「白谷越え縄文!」。天城越えどころではありません!笑。まぁ、初めての屋久島となるとやはり縄文しか見えないのも確かなので、キツいを前提に行くことに決定!
 さらには不安要素いっぱいの天気予報!前日の夜は降水量が1時間に11ミリになるという予報も…。10ミリ級は軽く白谷川が増水して渡れなくなるレベル…。なので、いつでも引き返すことを念頭に入口に着きました。まずは車内にて朝ご飯。まぁ、弱い雨でして、まだなんてことはありませんでした。


 希望は捨てずにレッツ縄文!真っ暗闇の中をテクテク歩きました。ヘッドライト走行すること1時間ちょい。二人ともどこを歩いているのか全くわからないとは思うんですが、気持ちは縄文杉でありました。


 と、白谷小屋付近にて一気に森が明るくなりました〜。ようやくどんなところを歩いていたかわかる感じでして、レイナちゃんも「きれ〜」「すご〜い」を連発しておりました。夜明けの雰囲気が美しかったなぁ。


 苔むす森付近も良い感じでした〜。白谷越えをする人たちもボチボチおりまして、みんな不安要素満載でありながらも、この美しき森に酔っている感じ。この変な緊張感を持ちながら歩くのはドキドキが止まらず、冒険心をくすぐられます。笑。


 で、今日の白谷はあくまで通過点。まったりしたいのはヤマヤマなんですが、いつもは景色を楽しむ所も基本的にはサラッと通過。こんな美しき森をただ通り過ぎることに後ろ髪をひかれつつ進みました。なんといっても今日は歩き続けなければいけません!


 白谷を抜ける頃には雨も止んでおりまして、想定外に平和なトレッキング。もう進むしかない!ってことで、トロッコ道もグイグイ歩きました〜。


 すると、二頭の鹿ちゃん登場〜〜〜!最近はめっきり遭遇しなくなってしまってますが、今日は登場してくれました。レイナちゃんが朝から「鹿に会えるかな?」と心配げだったので、ラッキー!結局、今日は2回出没してくれてナイスだったなぁ。レイナちゃんは鹿好きです。頑張らねばならぬ日に、鹿が応援してくれていたのかもしれません!


 とにかく進むしかない白谷越え縄文…。ボクも随所で立ち止まってあれこれトークをしたい気持ちをグッと抑え、進むことに専念しました。しゃべっている暇があったら、一歩でも進まなくてはいけません!笑。それでも、士気が落ちぬようワイワイしながらではありましたが…。


 ボクの感覚ではウィルソン株で大雨が降り始めて撤退せねばならないなと段取りしていたんですが、雨が降らな〜い!おまけに森もキレイで愛の形もしっかり見れて、ヨシミちゃんもレイナちゃんも元気いっぱい!ここまで来れるかすら危うかったので、ウキウキ状態でありました。


 もうこうなったら進むしかないってことで、愛の確認もそこそこに前進!とにかく、進みました。笑。


 標高が1200ともなってくると随所に小さい秋が…。楓系は来襲には良い感じになりそうです。もちろんこんな風景も数秒ほど楽しんだら、すぐ前進!笑。歩き続けました。


 そ、し、て…、ガンガン歩いて、縄文杉に到着〜〜〜!雨も降っておらず、歓声をあげてご対面できました〜〜〜!感無量!縄文まで来れるとは…。ヨシミちゃんもレイナちゃんも持ってるなぁ〜。ほのかに霧がかった感じの縄文杉がいつも以上に大きく見えました。


 でもって、シシ神さま登場〜。笑。本来であれば、もっとゆっくり歩いて、森を満喫しながらシシ神さまを登場させたかったのですが、それすら許されない本日の白谷越え。登場回数は少なかったものの、縄文の森に現れてくれ良かったなぁと。


 で、雨も大したことはなく、東屋にてランチタイム。良い雰囲気の森の中でお腹を満たしました。ボクは暑がりなのでティシャツ一枚でしたが、お弁当を食べ終わる頃には二人ともちょっと寒そうでした。


 東屋付近で電波が通じるので、あれこれ天気チェックをしていたら、想定外に大雨が降らない状況に変化しておりました!普通の雨の日より、雨が少ない感じ。少しだけ強めに降った時もありましたが、結局はいつもの雨よりもなんてことなかったなと。個人的には大雨が楽しみでもあったんですが…。笑。一般の人も含めてレスキューしなければいけなくなる可能性もあったので、いつもより登山道具も多めに持ってきたのですが、杞憂に終わってよかったぁ。
 そんな朝の不安要素いっぱいの感じから一変、あとは歩き続けて帰ることに専念。帰りもガンガン進みました。


 ゆっくりまったりしたい気持ちもグッと抑え、ボクも心にムチを打ちながら、よく歩きました。ヒキガエルのヒッキーくんも何度か登場してくれて、二人を応援してくれました。笑。


 でもって、本日最強に辛い、帰り道の登り坂!二人ともよく頑張りました。だいぶ足腰にきているようでしたが…。


 辛い登りを終えて、岩屋に到着!がんばったご褒美に本日一番とも言えるまったりブレイクタイムとなりました。雨の音を聞きながら、良い時間だったなぁ〜。二人とも身体は疲れつつ、顔は笑顔って感じで、歩き終えてないのですが、満たされた表情でありました。笑。


 と、唯一ともいえるまったりタイムを終えて、最後の道のりを!通常の白谷トレッキングであればなんてことない道のりなんですが、二人ともかなり消耗しているので、ここから一気にペースダウン…。レイナちゃんの股関節がだいぶキテマした。笑。ヨシミちゃんはポーカーフェイスだったのですが、聞いてみたらやはり股関節が…。股関節問題をかかえながら、テクテク歩きました。


 荒川登山口からの縄文杉だったら、すでに宿についてお風呂に入っている感じではありますが、まだまだ歩きます!霧がかった夕暮れ時の森が美し過ぎで、景色に酔いたいのですがそうもいきません…。ボクも心にムチを打ちながら、二人を引っ張りました…。


 そんなこんなで日没の時間を過ぎてしまったのですが、なんとか暗闇になることなく、下山完了〜!がんばった!ボクも「白谷越えはするもんじゃないよ!」と念を押しつつ、ヨシミちゃんもレイナちゃんも満たされた感じで、かろうじて(笑)笑顔が残っておりました。最後は20代の女の子ではなく、70代後半ぐらいまで歳をとった感じでしたが(笑)…。12時間以上歩き続け、充実の一日となりました。ガイドとしては残業代も何もないのですが、歩けたことに感謝&感謝な白谷越え縄文でありました。

※美屋久では白谷越え縄文は基本的に行っておりません(泊まりのみ)。荒川登山口が使えない時のみです。それでもオススメはいたしません。笑。

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