濃厚な時間にどっぷりと。

　ブログのアップが遅れてしまいましたが、昨日までアッちゃんと一緒に「ピストン一泊」（泊まり版NO YAKUSHIMA NO LIFE）へと行ってまいりました〜。ちなみにアッちゃんは６月にも来ています。合計すると７度目の来島か？ですんで、ちょいと日帰りでは見る事ができない屋久島の核心を体験するために…。永田岳一泊ルート！

　そんな気合いの入った日ではあったのですが、なんとアッちゃんが腹痛&吐き気…。実は前日に宮之浦地区の運動会に出場し、夜の会で…。ガイド中止も念頭におきつつも、出発時間を遅らせ、なんとかかんとか出発となりました。いつもまったり系なあっちゃんですが、とびっきりスローでした。笑。出発を遅らせたので、すでに太陽は昇っており、道路から朝陽を浴びました〜。まぁ、前夜の後遺症はふんだんに残っておりましたが…。

　とまぁ、準備を整えてレッツ一泊。足取りは重くも、少しずつ前進しました。時間がたてばなんとなりそうな雰囲気だったので、ゆっくりと。朝の誰もいない淀川が美しかったです。朝陽が差し込んでキラキラモードでした。

　だいぶおしゃべりモードになって回復しつつも、まだ本調子ではない感じ。汗をかくべく、そこそこの登りも頑張りました〜！アルコールは慣れているので、おそらく油物をたくさん食べ過ぎた可能性が高いとアッちゃん。やはり歳を積み重ねると油に弱くなるか？笑。

　そんなあっちゃんでしたが、ジワジワと標高を上げました。今年は山法師の紅葉がナイス！高い所では見頃が始まっております。何かとふんだりけったりな天候が多かった屋久島ですが、なかなか良いです。それほど紅葉する樹がない森でとっても目立ってます。

　でもって、だいぶ体調が回復してきたアッちゃん。ちょうど投石平でランチタイムになったので、岩陰にてランチ。もちろん量は少なめで、たまたま持ってきていたシジミのみそ汁が当たりでした！やはり二日酔いにはみそ汁がいいなぁと。それにしても、初日はよく晴れました。

　だいぶいつもの元気を取り戻しつつ、この辺からは普通のペースで歩きました。やはり奥岳の領域は晴れると最高です。晴れる事が少ない山だけに、随所で足を止め風景に酔いしれました。すんばらしい〜！

　稜線もバッチリ。やや太陽がキツい時もありましたが、それは贅沢な悩みってことで、がんばりました。

　そして、頂を頂きました〜！アッちゃんは前にも宮之浦岳に来ているんですが、朝の体調のこともあって達成感&風景が絶好調だったなと。ちょいと遅めの時間になってしまいまいましたが、天気が味方してくれました。

　で、贅沢きわまりない山頂でのブレイクタイム。喫茶宮之浦岳もオープンし、至福のひとときだったなぁと。もう言葉はいりません！

　しかし！今日のゴールはここではありません。レッツ永田岳！

　宮之浦岳を越えると一気に道のりが歩きにくくなるんですが、アッちゃんも必死になって頑張ってくれました。美しい風景を見るために全力を尽くす！これが屋久島の正しい遊び方。疲れようがひん死になろうが全力投球を続けました。この辺はアッちゃんもヘビーリピーターだけに文句なしの全力っぷりでした。笑。

　そして、念願の永田岳に登頂ッ！まずは祠にお参りをしてから、山頂へ行きました。陽が落ち始めつつも、絶景をゲット！あまりゆっくりはできませんでしたが、素晴らし過ぎな山頂でした。

　で、当初ボクのイメージしていた夕陽スポットまでは時間が足りなかったので、見晴らしの良い場所で夕陽を堪能。極上の時間だったなと。雲の演出もまた風景に迫力をもたせてくれました。夕陽に黄昏れるアッちゃんです。もう朝の体調不良は忘れております。

　でもって、完全に暗くなる前にできるだけ歩を進めました。最後はヘッドライト走行で小屋に到着。ふ〜。思った以上に悪路だったので、たどり着けてよかったです。今年の長雨&嵐で道がボコボコでした。笹の勢力も尋常じゃなかったです。笑。逆に楽しめてしまった部分もあるのですが…。笑。

　そんなこんなでディナータイム。小屋には３人ほど人がいたので、外でヒソヒソ話をしながらディナーを楽しみました。アッちゃん持参のディナーはおしゃれ感満点の即席パスタ。ボクもちょいと頂きつつ、楽しい夜でした。

　ディナーの後は満天の星空スポットへ。天の川も見え、文句なしな空でした。若干、月の光が強かったのですが、寝そべって流れ星も見れました。

　と、朝陽が狙えそうな天気だったので、星を楽しんだあとにすぐ就寝。朝を迎える前に起床して、頂上を目指しました〜！ナイトハイク開始。森林限界に来ると、永田の街あかりも見えました。下の写真で右上の光が永田集落です。

　しか〜し！頂上に近づくにつれ、厚めの雲が…。朝陽の時間には間に合ったのですが、そこは屋久島らしく山は雲の中でした。頂上の岩陰にてブレックファーストを楽しみつつ、帰り支度。すると、強風の中から、チラホラ太陽が！これはドラマチックでした。なんだか奥岳を満喫しているというか、絶景のオンパレードでした。

　その後はまた雲がかかって視界は無くなっていきました。ちなみに永田と宮之浦岳のコルはこんな感じの道のりとなっております…。笹の勢力が凄いッ！一般の登山者にはちょっとお勧めできない道のりとなっております…。笑。

　で、気になる来年のシャクナゲですが、ボチボチといったところでしょうか。中には株に全部ツボミがついているものもありました。来年も咲いてくれるかなぁ〜。

　そして、今回の道のりで２度目の宮之浦岳登頂！昨日とは違って完全に雲の中。これぞいつもの宮之浦岳？笑。これはこれで良いんですけどね。

　で、子鹿ちゃんが道を通せんぼしたり、団体の登山者とすれ違ったりして、帰路につきました。途中から小雨も降ってきて、すれ違ったガイドのWさんも「日頃の行いはいいはずなんだけどなぁ」なんて言いながら登ってました。下の写真はガイド中のKさん。熱く語ってます。霧の花之江河は幻想的でした。

　で、小雨も降っていたので、小屋までがんばって歩いて、紅茶タイム。しっとりとした怪しい雰囲気の淀川もまた美しかったです。それにしても、この行程であっちゃんは何杯紅茶を飲んだんだろうか…。笑。

　そんな最後のブレイクタイムを堪能してから、力をふりしぼって登山口へ。だいぶ足が限界に近くなってきていましたが、戻って来れました！ 

　というわけで、一泊二日の奥岳満喫ガイド完結っ！初日の体調不良に始まり、ドラマチックな展開がてんこもりとなりました。内容が濃すぎるぐらいだったか！？車に乗ったアッちゃんも「やりきった感」で極上の笑顔でした。素晴らしい奥岳に大感謝な二日間でした。