2013年11月6日水曜日

縄文杉の定期検診日でした。

 本日も元気いっぱい、ゴッちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりましたぁ。ゴッちゃんは2009年に来たアヤゾーの紹介でして、美屋久の輪でありました。昨日は最終便の船で屋久島に着いたとのことで、まだ明るい屋久島を知らない感じでのスタートとなりました。今日も秋晴れな雰囲気の朝でして、寒さが身にしみました。

 で、出発するやいなや、ボクの目に飛び込んできたのがゴッちゃんのカメラ。ボクもガイド用のカメラとして狙っている機種でありまして、羨望の眼差しでゴッちゃんのカメラを見つめてしまいました。真っ暗闇では写りませんが、明けつつある朝であればキレイに写る感じ!ん〜、いいなぁ。


 とりあえずはテクテク歩き、徐々にトロッコ道が明るくなってきました。さらには落ち葉の明るい絨毯がなんともいい感じ。秋のトロッコ道は下を向いて歩いても楽しいです。昨日よりもいい感じに絨毯化しておりました。


 そして、太陽が昇ってきました〜!ボクもパシャパシャと写真を撮っていたのですが、なんだか太陽を入れて撮ったら、変な丸が写り込みました。まぁ、安物のカメラなのでレンズの性能でありますが、ミラーボールみたいで可愛かったです。


 そんなトロッコ道でしたが「休憩する?」とボクが言うと「大丈夫」とゴッちゃん。いろいろと屋久島トークをしながら進んでいたらいつのまにかトロッコ道が終了していました。長めの休憩ゼロで快調な滑り出しでありました。
 で、森に入るやいなやゴッちゃんのカメラもフル起動!ウィルソン株付近はヒメシャラの紅葉が進んできており、実にいい雰囲気でありました。今日は全体で150人ほどの登山者だったようで、混雑感もほとんどなく愛の撮影会ができました。さすがカメラ好きなゴッちゃんだけに、写真に写しとった愛の形も実に美しかったです。


 それにしても、今の縄文ルートは紅葉がナイスです。濃厚な緑の世界にポッとライトが照らされるような紅葉。侘び寂びだなと。 


 そんな美しき森だったので、なかなか前に進めませんでした〜!写したい風景がたくさんありすぎるという贅沢なシチュエーション。ゴッちゃんも「進めないね〜!」と愛機を振り回しておりました。


 上も下も右も左も写したいものばかりだったなと。


 ちなみに標高高めの風通しのいい場所ではすでに葉が落ちきっている樹もあります。冬支度が着々とすすんでいるなと。今年の冬はどうなるかなぁ〜。


 そんなこんなで歩くペースは快調でありまして、トロッコ道同様、いつのまにか縄文杉に到着してしまいました〜!そこで目に入ってきたのが、いつもとは違う風景!縄文杉の大枝から人がぶら下がっておりました。縄文杉に感動する前に「えっ?何が起きた?」って感じでありました。笑。今日は縄文杉の定期検診日だったようで、樹木医のAさんをはじめ、スタッフ達が汗水たらしておりました。ちょっと面白い写真なので、どうぞ。人がぶら下がっております…。ボクもぶら下がってみたいなぁ〜。


  とまぁ、定期検診も事故なく終わり、今度はボクらが縄文杉をめでる番に。写真を撮ったり、写真を撮ったり、写真を撮ったりして、良い時間でありました。ずっと立ち止まっていると体が冷えきりそうな気温。防寒着がかかせない季節だなと。体を温めるべく、ちょいと頑張って小屋まで歩いてランチにしました。小屋のすぐ隣にあるカエデの木も紅葉はしていましたが、ほぼ終わりに近づいており3分の1だけ赤い葉が残ってました。


 そして、これまた寒くなったので、下山開始。どんどん雲が抜けていき、奥岳が展望できるポイントで、朝は見えなかった宮之浦岳もくっきり見えちゃいました。結局は登りで見る事のできなかった山が、帰りの道のりで全部見えて美味しい日になったなと。ゴッちゃん、もってます。


 そんな森に日が差し込んでくると、紅葉もよりいっそう映えます。秋以外はあまり注目されないカエデの葉でありますが、現在主役級の役割をこの森で演じております。


 でもって、ちょっと歩き慣れないトレッキングシューズで足首に踏ん張りが聞きにくくなっているゴッちゃんでしたが、なんとかトロッコ道まで下りて来れました。トロッコ道もボチボチ歩いて、時間に余裕もあったので沢によってブレイクタイム。これまた水の音と紅葉した落ち葉の雰囲気がナイスでありました。


 というわけで、最後はなんとなく無の境地へ誘われるべく、あまりしゃべらずにひたすら黙々と歩いて下山完了!ゴッちゃんも「終わってしまうのが淋しい…」とナイスな屋久島デビューを飾る事ができました。よくしゃべり、よく笑い、よく歩いた秋の縄文参拝となりました。

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