2012年7月11日水曜日

朝の雨は凄かった…。

 本日はもう何回屋久島に来たかわからないカヨコ母さんとお友達のノナカさんと一緒に黒味岳を狙ってきました〜!あくまで狙っただけです…。お迎えに行ったときはそれほど雨は降ってなかったのですが、安房付近に来ると…。凄い雨ッ!警報は出てないのかと確認しても出ておらず、屋久杉自然館で停車してバスのスタッフの人に聞いても、今日は縄文杉に150人行ってるよ〜。ということで、危険そうだったら引き返すことにして、とりあえずは登山口を目指すことに。

 するとあら不思議、標高1000mぐらいからは普段の雨ぐらいになっておりました。紀元杉に着いた時はドバ〜っと降っていましたが、下に比べたらなんてことない様子。雲が厚くいつ降ってもおかしくないのですが、まぁいつもの森かなと。下の写真は紀元杉の前にたたずむノナカさん。まだほのかに暗いです。


 そして、登山口についてブレックファースト。たまにバサ〜っと降ってきたのですが、すぐに小康状態。今度は濃厚な霧に変わりました。めまぐるしく変わる天気。これぞ屋久島の山かなと。


 そんな感じで無理をしないで歩こうということで、テクテク歩きスタート。森の中は漆黒の色でありました〜!最高です。下の写真は白黒写真ではなく、カラー写真です。美しいってなんのって!ノナカさんも「屋久島らしいわね〜。雨だから見れる風景ね」と初屋久島の森歩きでありました。


 雨も止んできて、森の巨木たちにごあいさつしながら、淀川小屋へ到着。誰もいないよなぁ〜とベンチに腰掛けていたら、ガサゴソ!カヨコ母さんの「わ〜」という声と同時に68歳の男性が出現しました〜!ちょっとビックリ。男性もビックリしたと思いますが…。そこからは世間話で盛り上がりました。写真が趣味の方で約40キロの荷物を背負って4日ほど山泊まりをしていたそうです。「晴れの日の写真は面白くないからね。こんなときこそ美しい風景が待ってるんだよ!」と興奮気味。やはり本気で写真を撮る人は同じ事を言うものであります。最後はみんなで記念撮影!山登りの出会いって楽しいなぁと。ちなみに下の写真は漆黒の森ではなく、カメラの設定が間違っていて白黒モードになった写真です。


 話が盛り上がったこともあり、淀川小屋でのんびり。黒味の頂上はちょっと無理かなと思いつつ、雨も止んできたので花之江河を目指すことにしました。軽い汗をかきつつ上り調子。今年が当たり年であるヤマボウシの花も応援してくれました。


 雲は薄くなったり、濃くなったりしていたのですが、なんとチラリズムでトーフ岩も出現ッ!相変わらずの良い割れっぷりでありました。


 で、実はノナカさんは富士山を10回も登っているという健脚の持ち主。お歳はというと、おどろくなかれ古希っ!ペースは標準。凄い…。
 そして、順調に今日のゴールである花之江河へ到着。濃厚な霧が攻めてきたり、風が吹いて湿原が一望できたりと、朝の雨からは想像できない美しき光景でありました。風はちょこっとありましたが、雨も降っておらずランチタイムに。ここでボクに失態が…。みそ汁と一人分しか持ってきていなかったのです!というわけで、カヨコ母さんはお茶でランチとなりました…。疲れているかな?ボク?


 そんなこんなの花之江河を楽しみつつ、温泉めがけて下山開始。雑談しつつ、快調に進むことができました。そして、淀川まで戻ってきたら、朝とは全く別の川になっておりました。まずは今朝の淀川。濁りまくってます。


 でもって、帰りの淀川。いつもの透き通った水に戻っておりました〜。一日で2度おいしい淀川だったかなと。


 そのままティーブレイクを開始。ゆる〜い時間がスタート!屋久島の水の話から、ダムの話になり、電力の話へ移って、原発の話に移行し、放射能の恐ろしさを語り合いつつ、政治問題へと話が展開していきました〜!「こんな大自然で政治の話!?」と思いつつも、ある意味これは自然な流れかもしれません。人の世界も同じだと思うのですが、周りの世界をよ〜く見ると自分や自分の立場というものが見えてきます。そんな感じで、自然に目を向けることで、人間というものがもっとよく見えてくるのかなぁと。今日もこの森から大切なものを教えてもらったような気がしました。


 というわけで、ワイワイしゃべって、たくさん歩いて、しっとりと潤う森歩きが堪能できました。

 で、里まで降りてきてすぐに確認したら、大雨洪水警報が発令されておりました〜!朝の豪雨はなかなかのもんだったようです。標高の高い所は普段よりも雨は降りませんでしたが、こういう日は細心の注意が必要であります。特に警報が発令されそうな時の雰囲気の時はガイドの判断が実に重要だなと。この時期は、天気から目が離せません。

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