本日は観光協会ガイド部会で恒例の安全大会でありました。年に2回ほど実施しているのですが、毎回微妙に内容を変え、山岳の安全について深く洞察する日であります。10月ぐらいから仕込み始めて、本日開催となったわけです。
まずは部会長の殿からご挨拶。今日は大手の旅行代理店のガイドさん達が修学旅行のガイドをしているために、ちょっと少なめでしたが、約40名ほど集まりました。
消防&警察の方にも来賓として出席していただき、有意義な意見交換&情報交換。毎回同じようなことも話すのですが、何回も何回も刷り込むようにして意見交換することが大事かなと。
その後は今回のひとつの目玉である「事故検証」。実際に起きた事故をみんなで考えながら、レスキューへバトンタッチするまでの流れや、判断するべきポイント等を考察しました。事故は起こしたくて起きるものではありませんので、頭の中でイメージすることがスムースな流れを作るのに効果的であります。若手のガイドも参加していたので、良い機会になったのではと思います。協力いただいたDさん!ありがとうございましたッ!
でもって、お次ぎはガイドの装備です。これは観光で屋久島に来る人たちもちょっと興味があるのでは…。ボクも「ナンナンのデカいリュックには何が入っているの?」とよく聞かれます。下の写真をご覧下さい。デカいリュックが必要なのも納得いくかなぁ〜と。普段は持っていく物の3分の2は使いません!逆を言えば、持って行っても使わないことが一番ベストなことであります。
で、ガイドが誰しも心構えとして持っているのが、「お客さんを担ぐ」という事です。もちろん歩けなくなった時に担ぐわけですが、背負う方法がいくつかあります。今日はその代表的なものを練習しました。まずはKさんの指導により、ハーネスを使ったタイプです。しょわれている側もかなり快適です。
お次ぎはMさん指導で、柔道の帯をおんぶヒモとして使うやり方。ちなみに下の写真は変態オヤジがかわいい子をいじめている図ではありません。しんちょう150センチぐらいの女性ガイドが体重70キロぐらいの変態ガイドを背負っている図です。道具があるだけで、意外といけちゃうもんなんです。もちろん人を担ぐだけの体力&持久力作りは必要です。
とまぁ、そんなこんなであっという間に3時間が過ぎていきました。会が終わってからも、みんな居残りして、搬送方法などを話し合いました。今度は「実際に登山道でやりたいね!」という意見が多かったので、練習しがてら人を担ぐトレーニングってのもいいかもしれません。特に冬場のユルんだ体を刺激するにはいいかもです。
というわけで、思ったよりも実りのある安全大会となり、有意義な時間となりました。
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