2011年4月18日月曜日

涙の縄文杉…。

 本日もキヨアキさん&シズコさんと一緒に縄文杉へと行ってまいりました〜!結論から言うと、今日は涙無くしては語れない縄文参拝となりました。レジェンドであります。予約の電話の時から、何かありそうなお電話だったので、ボクも前夜からずっと気合いを入れておりました。

 でもって、前日の雨もおさまり、始発のバスに乗って登山口へ。朝起きてから少しだけご飯を食べたということで、すぐさま準備運動をして出発!ダントツの一番で登山口をスタートしました。若干、暗かったのでヘッドランプを使って、10分ほど歩きました。夜が明けると雲が抜けていき、トロッコ道上は久々の木漏れビームがでてきてました。前日の湿度とあいまって、ビームが生まれております。ふと後ろを振り向くと、なんとキヨアキさんが光の中で歩いていて、まるで後光がさしているようでありました。キマっております。

 ボクは基本的にテクテク歩きなガイドをするのですが、本日はそれ以上のテクテク歩きでトロッコを歩きました。何を隠そう、キヨアキさん&シズコさんは本日の登山者では最高齢だったのであります。正確な年齢は割愛させていただきます…。昔、山で仕事をしていたキヨアキさん、最近山歩きにハマっているシズコさんなので、一歩一歩確実に歩いたわけです。そんなお二人を祝福するかのように、今朝の木漏れ日は長い時間続き、植林地帯も実にお美しい空間に。太陽のビーム光線がたまらない空間を作り出しておりました。腕時計を見ると…、残酷にも2倍ほどの時間が…。

 とまぁ、ボクも時計とにらめっこしつつ、笑顔でスローウォーク。こんなときだからこそ、見える光景もあります。トロッコ道の板に数日前に発芽した杉ちゃんが!絶対的に大きくはなれない場所に発芽してしまったわけですが、その愛くるしさは無限大です。ちなみに1センチほどです。

 そして、なんとかトロッコ道終了!今日の登山者は約180名ほどだったのですが、僕たちはすでに160番目ぐらいを歩いておりました。知り合いのガイドにも、ちょっと心配していただきながらも、山道へ突入〜っ!ここからが本領発揮であります。
 山の仕事をしていたキヨアキさんは山道に入った途端に、快速歩きにっ!聞く所によると、「平らな場所が苦手で、山道が好き」!一般の方にとってはなんともうらやまし過ぎる脚力。前を歩いていたパーティも、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返しましたぁ。ウィルソン株で愛を確認しつつ、難所もぐいぐい登って、クリア。「いつでも荷物を持ちますからね」と声をかけていたのですが、そんな言葉は全く無用でありましたぁ〜。本当にお二人とも安定した足さばきでした。

 縄文杉の1時間手前でランチをしていると、思った以上に寒くなってきました。みそ汁の塩分とあたたかさが体に染み渡っていきました。そして、子宝杉に着くとすぐさまシズコさんが抱きつきてパワーチャージ。きっと栄養ドリンクなんかよりも、屋久杉にはパワーがあるなと。

 そして、ここからはほぼ最後尾を歩いていたのですが、縄文杉から下りてくる人たちが声援を送ってくれました!一番に登山口を出たので、みんな追い越していってくれた方達です。もう完全に花道状態っ!「がんばってくださ〜い!」「あともう少しですよ〜!」と熱いエールが心に沁みました。どんどん声援が大きくなっていき、縄文杉5分手前ではシズコさんの目には涙が…。それぐらい熱い声援だったんです。ボクも思わず、もらい泣き…。それでも、安定した歩きは止まりません!


 そして、最後の階段を登り切り、縄文杉へ到着!デッキの上からも「がんばってくださ〜い!」というエールに導かれるように、縄文杉の前に立つ事ができましたぁ。いや〜、ボクもシズコさんも感無量で、涙が止まらなかったです…。涙が邪魔して、縄文杉は見えませんでした。たとえゆっくりであっても、確実に、そしてみんなのエールを力に歩いてきたわけです。達成感とともに、縄文杉ありがと〜と自然に口に出ておりました。

 そんな涙の後には「最終バスに乗る」という関門が待っております。それほどのんびりはできなかったのですが、縄文杉へお別れを告げてレッツ下山。もちろん坂道は得意のキヨアキさん。数チームと抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返し、順調に下りてこれました。がしかし!平らな道が苦手でありますので、トロッコ道を歩いていると、ドンドン追い抜かれ、最終チームに!西日の太陽が後ろから応援してくれていました。

 なんとかかんとか最終バスに間に合う時間を確保でき、小杉谷集落でコーヒーブレイク!かなり気温が下がっていたので、スイーツとともホットコーヒーが心と体に染み渡りました。充実した休憩を終えて、橋を渡ると、満開の山桜がまた応援してくれているようでしたぁ。森も山も人も、全てがキヨアキさんとシズコさんを祝福してくれていたわけです。お二人も一気にパワーアップして最後の1時間を歩きました。


 そんなこんなで最終バスの10分前に登山口へ到着っ!10分も余裕があったってことです。一番に登山口をスタートして、最後尾で登山口へ到着。約12時間半のロングウェイは一日をちょっと振り返るだけで、笑いと涙と興奮と感動がうづまく縄文参拝となりました。

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