本日は熱帯低気圧が屋久島に影響を及ぼす中、昨日太忠へ行ったノグちゃん、屋久島4度目のミエコッチと人生初登山のシゲちゃんと一緒に黒味岳へと行ってまいりました〜!登山口に着くとすでに秋の気配がしのびよっておりました。屋久島紅葉の代表選手であるナナカマドがちろっと色づき始めたヤツまでありました。ボクも久々に雨具としてではなく、防寒としてレインウェアを着用完了。いざ、出陣です。
爽やかな風に吹かれながらテクテク歩き、淀川小屋へ到着。ここには気温計があるのですが、なんと17.6度ぐらい!一応、8月末ですが、南の島の気温です…。そりゃぁ、涼しいわなと。
そして、黒味岳が見える展望所に着くと、もちろんのこと真っ白な風景が広がっておりました〜!風が実に気持ち良く、人生初の登山であったシゲちゃんも風に吹かれる男となっておりました。すると、ほんの5秒ぐらいでしたが、ドバ〜〜〜っと視界が一気に開けました!これだから風の日はたまらない。一瞬しか見れないってところがまたナイスであります。
霧雨程度の雨で、なかなか森は良い雰囲気。小花之江河と花之江河も日本庭園っぷりを遺憾なく発揮していて、ナイスでした。この雰囲気は晴れでは感じられないだろうなと。モヤ〜っとした中に、白骨樹たちの姿が心に響きました。そんな感じで、風景に見とれていると、花之江河で突発的ゲリラ豪雨襲撃ッ!すぐさま少しでも雨がよけれる木陰に避難。いや〜、この辺からドラマは始まっていたようです…。
いくつかあるロープを乗り切り、豪雨に身を濡らしながら、樹木が成長するには厳しい標高へ突入。俗に言う森林限界エリアに入っていきました!ここからは雨だろうが、風だろうが、身を守るのはレインウェアのみ!そして、強靭な心が必要であります。自分たちの背よりも低い木々なので、森を抜けた途端に風がモロに当たってきました〜ッ!
がしかし、風が吹いてくる方向が登山道の裏側だったので、途中まではなんてことはないちょっと風がある程度の道のりでした。ノグちゃんも「おぉ〜、今までと世界が違う」と肌で体感。さらに上を目指します。
そして、頂上付近になって、これまた一瞬だけ頂上が見えました!ちょうど風がよけれる場所だったので、すかさずカメラタイム。おそらく、頂上が見えるのはこれが最後かもしれないと思い、その姿を激写しました。しかし、見るからに凄い風です…。雨はまだたいしたことないんですが、目測すると、風速10メートルぐらいでしょうか…。それでも、上を目指します。
やはり最大の難関は頂上直下で待っておりました〜!ピークを目指す心がくすぐられまくりな強風ッ!正直言うと、里で体験する台風の風より強かったっす。ちろっと風の通り道に入ると体感風速20メートル!?ってところでした。途中で身体を低姿勢に保ち、風が弱くなるのを待ったくらいですから。
そして、そして、最後のロープを終えたところで、完全に風に立ち向かう角度に入ります!その時の頂上付近はおそらく風速30メートルオーバーだったかもしれません…。ボクも思わず、ピークに行くのを少しためらいました。もちろん立つ事は不可能。みんなで風が少し弱くなるのをしゃがみ込んで待ちました〜!
ついに一瞬風が弱まった所を狙って、頂上〜〜〜〜〜ッ!みんなで暴風雨の中、大はしゃぎしました!すると、また強風ならぬ豪風タイムに突入!みんなで四つん這いになって、大笑いしながら待機ッ!良い子の皆さんは決して真似してはいけません…。あくまで安全が第一であります…。といいつつ、ミエコッチはホフク前進状態で、ギリギリのラインまで攻めておりましたが…。
もちろんカメラを出して撮影する余裕はない状況ですが、いかんせんカメラ好きなボクは動画&写真に集中してしまいました!もうカメラも身体もビッショビショ。ジェットコースターで体験する風なんて比べ物にはなりません。ん〜、これだから嵐はやめられない。
そんなこんなで、ガイドをしていても滅多に体験できない豪風雨(こんな表現あるのかな?)を思いっきり楽しんでしまいました=!晴れの日もいいけれど、闘志を燃やすのは嵐がもってこいであります。
でもって、岩陰に隠れても風が凄かったので、シゲちゃんが「ここでお弁当をひろげましょうか!」って言葉にみんなで大笑いしつつ、森へ逃げ込む事にしました。ノグちゃんも「森林の限界を身を持って体験しちゃいました!」と樹木が育つにはあまりに厳しすぎる環境を絶賛しておりました〜。
一度こんな強烈な天候を体験すると、人間というのは面白いもので、普通だったら強い風、強い雨でもへっちゃらになってしまうんです…。そうすると、より自然が心と身体に入ってくるんですねぇ。繰り返しになりますが、これだから嵐はやめられない…。
森の中の下山はそこそこ大雨が降ってはいたのですが、もうみんな楽勝モードへ!まぁ、足の筋肉はやや弱り気味になっておりましたが…。心は絶好調でありました。淀川も豪雨で濁り始めておりました。そんな姿もまた自然の一部で、美しかったです。
そんなこんなで、7時間ぶりぐらいに屋根のある小屋へ。ん〜、屋根のありがたみが身に沁みる瞬間です。え〜、都会でビルの中で悶々としている皆様、ぜひ嵐の日に屋久島へお越し下さい。都会ではあまり感じる事のできない小さな喜びが、ここではもの凄く大きな喜びになりますから。てなわけで、ちょうど良い時間帯だったので、コーヒー&ココア&ミロブレイク。身に沁みました〜。
そんなこんなで、熱帯低気圧の影響で、猛烈な天気でありましたが、ある意味最高の天気となった黒味岳でありました!
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