2009年11月11日水曜日

色々と問題はあるけれど…。

 本日は縄文参拝への入り口、荒川登山口で募金活動をしてまいりました。いろいろ問題も山積みの山岳部保全募金なんですが、お金が集まらない事には来年度のトイレ問題がヤバいので、頑張って参りました。

 日中はそれほど雨は降らなかったのですが、ちょうど登山口にみんなが戻って来る頃、良い雨が降りました〜。でも、そんな中びしょ濡れの財布から、気持ちを入れてくれた方がたくさん…。涙級にありがとうです。ほんとに…。

 さてさて、なぜ募金に問題が?とお思いの方もいるでしょう。来年度に向けて、議論をしている最中なのですが、まず募金という任意のものであるにもかかわらず、「1人1口500円」という何か強制めいた言葉…。僕は100円でも200円でも、小銭でいいと思うんです。というのは、北海道利尻の携帯トイレは300円だし、チップ制の山岳トイレは100円が妥当だし、ちょっと高めだと思うんです。
 今日も若い男の子が「500円は高くないっすか?」と…。これで、山岳部のトイレがキレイで使いやすければいいのですが、そこまで快適とは言えません。一番問題の高塚小屋のトイレは人力でし尿を運搬しているために、メンテナンスがなかなか進んでいないというのも事実ですから。お金だけ集めて、トイレ整備が進んでない現実があるんです。
 逆に「500円でいいんですか?」というぐらい、快適なトイレにしたいものですよね。それでも、屋久島の自然が凄いと思った方の何人かはお札を投入してくれる人も。そんな方達の「思い」にこたえなくてはいけませんよね。今が頑張り所であります。

 今年のGWから活躍している募金箱は屋久杉製です!なかなかの木目が出ております。入れたくなる?

 ちなみに募金はこんな感じでやってます。今日は結構雨が降ったのですが、それほど寒くはならなかったので、じっとしていても大丈夫でした。


 個人的な意見を少し述べますと、来年の3月〜11月末まで、登山口へは「荒川登山バス」という新名称のシャトルバス運行になります。そこのシャトルバスの料金に屋久島保全金でも山岳保全金でもいいんですが、少し上乗せしたバスチケットがいいのではないかと。
 行政の方にこの事を話したら、「屋久島全島で使いたいんで、上乗せするのは難しいかも」と言ってました。もう何年も前から議論してきたのにも関わらず、まだしがらみにしばられてます。はっきり言って、今までの募金はかなり集まっているのにも関わらず、世界遺産になってから、本格的な山岳部のトイレは改善されていません。その場しのぎでなんとかやっているだけです。行政の方達の努力もわからなくはないのですが、どうもしっくりきません。

 そして、もっと大事な事は、集まったお金をうまく使い、奇麗で使いやすくて、世界遺産にふさわしいトイレを作り上げていく事だと思うんです。当たり前ですが…。山岳部利用対策協議会の動きが鈍すぎます。批判ではなく、事実です。実際に使っている登山客やガイドの意見をくみ上げていないのも、鈍っている原因の一つかなと。

 屋久島にはたくさんガイドがいますが、ガイド中は登山道に落ちているゴミ、簡単なトイレ掃除が精一杯…。シーズン中は身体を休めるのも仕事の一つですから、2〜3ヶ月に1〜2回がボランティアできる限度であります。まとめてシーズンオフにできたらいいんですが(登山道整備などはやります)、汚れるのはシーズン中なので、なんとも動けないのが実情なんです。

 実情がともなわないがために、はなから募金を拒絶するガイドもたくさんいます。正直なところ、僕もかなりその気持ちがわかります。でも、頭でっかちになって行動をしないというのが僕には出来ず、動いちゃってます。

 というわけで、やれることを一つ一つやっていくしかないかなと…。それでもここ数ヶ月は大きな過渡期であることは間違いなさそうなので、ちょっと頑張ってみようかなと思っています。

 長々と失礼しました。言いたい事の、1割も書けてませんが、今日はこの辺で…。

2 件のコメント:

  1. 縄文1泊した帰りに登山口の募金箱に500円入れました。

    無事に回収されてますよーに。

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  2. >ふせっち
     ありがと〜〜〜!
    今の所、トロッコ道上のトイレはシーズン中にはない奇麗さが保たれているよ。このまま続いて欲しいね〜。
    12月の頭には11月の募金額が出ると思うから、
    このブログにも詳細を書くね〜。

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