2018年10月2日火曜日

台風24号のツメあと。

 台風24号が去っていきました。僕が屋久島に来てから経験した台風の中で最も「暴風」が吹き荒れました。ある意味、良い機会だと思うので、台風後の縄文ルートの倒木処理はこんな風に行われているという現場、自分の忘備録としてもちょっと書いておきたいと思います。

 まずは我が家の惨状…。家は全く大丈夫だったのですが、雨戸が外れ、雨戸が吹っ飛び、庭のシンボルツリーが高さ1メートルのところでへし折られました。言わずもがなプランターなどは散乱しまくりです。うちは岩に囲まれているような構造なので、道路脇だけが風が強いんです。それでもなかなかであります。


 でもって、昨日はMさん&Kちゃん&僕で台風後の倒木処理へ行って来ました。僕はトイレ清掃だったんですが、今回は台風が大きかったので一人でも多い方が良いと思い、一緒に行っちゃおうという流れになりました。通常の荒川登山口が大きい倒木で塞がれているので、普段はガイドをしない白谷から入山。歩くだけでも大変なんですが、そこはみんなガイドなのでサクサクと。笑。小さな倒木を処理しつつ、トロッコ道を歩きはじめたらすぐに…。なかなか派手に倒れている木が道を塞いでおりました。


 林業もやっているKちゃんの手際よいチェーンソー捌き!みるみる処理していきます。30分ほどでしょうか、良い汗かきました。


 処理完了のトロッコ道。こんな感じで汗水流して、開通させます。その後もトロッコ道上は倒木多数。随所で立ち止まってこんな作業を。このままだと明るいうちに縄文杉に着けないかもと思うほどでした。


 そして、今回の台風で縄文ルート最大の崩壊地点!行ったことがある人はわかると思うのですが、ちょうどトロッコ道の終点です。岸壁から剥がれ落ちるように完全に道を塞ぐ状況!3人で顔を合わせて「チ〜ン…。」って表情になっちゃいました。涙笑。


 トイレ側から見るとこんな感じ。ジーザス!


 もうちょっと引いて見るとこんな感じです。僕は葉っぱが散乱しまくるトイレ清掃へ。この2日間はほとんどトイレが使われていないので、トイレそのものは綺麗でした。


 と、お昼ぐらいの時間になって崩壊地点を通行できるように完了しました!Kちゃんのチェーンソー捌きとMさんの素早い動き。慣れですな。ガイドはお客様を案内するだけではなく、台風以外でもこんなことをよくやってます。ただニコニコしているわけではありません!笑。


 そんな感じでこの先はどうなっているんだろうと不安いっぱいで山道へ突入したのですが、天然林の中は数えるぐらいしか倒木はありませんでした。すごい!東北の震災や災害もそうですが、人間が作ったものや関わっている所が大変なことになる傾向があります。当たり前っちゃ当たり前なんですが、もっともっと自然の中で(例え都会でも)生きている自覚を持ちたいものであります。
 で、その後も山道はグングン歩いて、ウィルソン、大王、夫婦も元気でホッとしました。特に大王杉は歩く前から心配すぎだったのですが、変わらぬ姿で健在!そして、縄文杉に到着。いつもと変わらぬ表情で、立っていました。この安堵感と言ったらなかったなぁ。感無量でした。逆に「人間たちは大丈夫か〜!?」って言われているような気がして、さらにハッスルして(死語?)生きていこうと思いました。笑。


 というわけで、自分の家の台風処理をする前に縄文ルートの台風処理へ。屋久島は中規模クラスの被害が多数出ていますが、とりあえず、次の台風25号に向けてまた備えていかないとなと思う今日この頃です。

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