2015年2月7日土曜日

白谷宮之浦線の道路拡幅工事。「白谷雲水峡は屋久島の宝」。

 今日は日中に上の娘と汗をかきながら遊んだ後、夜になってから宮之浦公民館で開催された「白谷雲水峡は屋久島の宝」に参加してきました。今日の会はというと、白谷雲水峡と宮之浦地区を結ぶ道路の拡幅工事についての会でした。ちょっと遅れて行ったのですが、椅子が全部なくなるほどの参加者でビックリ!ガイドは少なく町民の方が多かったです。

 入り口には「白谷雲水峡 2階です」の黒板が…。こういうの好きです。通い慣れたあの森が公民館の2階に!???ドキドキしながら階段をあがりました。笑。


 とまぁ、緑の苔が広がる世界はもちろんないのですが、新聞社の方達も取材に来ていて、厳粛なムード。最初は屋久島が誇る写真家の山下大明さんがスライドショーで写真を見せてくれ、白谷の魅力を参加者に披露してくれました。


 で、この会の主催でもある手塚さんがこの拡幅工事について色々と説明してくれました。中にはこの拡幅工事が行われることを初めて知る人も多く、それだけでもこの会を開いた意味があるなと思いました。

 もちろんここで「賛成!」とか「絶対反対!」とか決まるわけではないのですが、「知る」という意味において、さらにはこの拡幅工事をどう考えるかについてとても大切な時間だったと思います。

 建設業者の方もけっこういて、道路工事で生活をしている人たちの生の声も聞くことができました。

 話をシンプルに考えた時、「道路を未来の人に残すのか」「緑を未来の人に残すのか」という選択になるかなと。
 立派な二車線道路を作れば、車も通りやすくなって路肩駐車もしやすくなると思います。建設業者の方は「環境に配慮した最新の技術で工事をしています」とも言っていました。
 しかし、この道は島民の方はほとんど利用しません。白谷雲水峡が終点なので観光で来る人が99%です。観光で来る人たちは広い快適な道路を目指してここに来るのか、それとも道路が多少狭くても(今でも充分な広さです)、緑の世界に飛び込みたいのか…。単純に考えれば考えるほど、過剰な拡幅工事はしないべきだと思います。
 もちろん全面的に反対しているわけではなく、規模を縮小するのが最善かと思います。入り口にかかる橋は老朽化していて、しっかりとした橋にしなければいけないと思いますし、ひび割れた道路も補修するべきだと思います。今の計画路線はあまりに広すぎる…。貴重な植物が失われるし、何よりも「美しさ」がなくなるのが目に見えています。
 「道路の美しさ」か「森の美しさ」か…。道路の美しさを優先すれば、本末転倒で白谷に来る人は減るのではないかと…。逆に道路がキレイにならなくても緑を残す選択をした土地には人が集まってくるのではないかと思います。ボクの予想でしかありませんが…。予算を組む鹿児島県の見解は「町の意向にそいます」とのことで、残り少ない時間で屋久島町がどういう選択をするのか注目すべき所です。それこそ、住民投票をしてもいいぐらいの問題だとボクは勝手に思っています。

 書きたいことはこの10倍ほどあるのですが、今日はこの辺で…。

2 件のコメント:

  1. お久しぶりです!!
    そうですか、、
    ついに話が動き出したんですね、、
    観光客側からしてもあの道路はあのまま
    残して頂きたいです、、
    あの狭さが冒険心をかきたててくれると
    思うのですが…
    屋久鹿や猿たちもあの狭さだから
    近くでみれるし、、
    先が気になりますね、、

    またblog覗きにきます!!
    長々とかいてすみません…(´;ω;`)

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    1. あんさん、お久しぶりです。今も話し合いが繰り広げられています。入口近くの橋などは老朽化しているので、全く工事をしないということはなさそうですが、少しでも森に影響が出ないようにしたいものです。建設関係の人はガッツリと木を切りたいような雰囲気ですが、なんとかしたいものです。時代にそぐわない拡幅をやめて、時代に合った自然に優しい道作りをしてほしいなと。

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