昨日&本日とガイド歴も長いTMNGさんと一緒に淀川〜翁岳ブース〜ヤクスギランドのトイレ巡回パトロールへ行ってまいりました。たびたびブログにも出していますが、わからない人のためにちょいと説明を。屋久島の山岳部にある山小屋とトイレのチェック&清掃を個人ガイドが中心となっておこなっています。ローテーションを組んで、念に2回ほど順番が回ってきます。作業時間などを考えて、1泊2日2人体制でやっています。いつも思うのですが、この作業はガイドが本当に適任だなと。いつも使う道で気になっている箇所の整備やお世話になっている山小屋やトイレを集中して綺麗にできる機会だけに、ボクとしても気合いが入ります。
でもって、寒〜い朝でしたがTMNGさんとレッツパトロール。まぁ、歩いている時はほぼ100%雑談なので楽しいです。もちろん清掃も楽しいです。屋久島の山を歩いている時の感覚というのは、ガイドも岳参りもパトロールもプライベートも道は同じでも気持ちが全く違います。今回は心の中がキレイになるまで清掃&整備モードでした。
淀川の小屋は一見キレイに見えつつも、掃き掃除をするとそれなりにゴミが集まります。この巡回パトロールがスタートしてからというのもの、キレイな山小屋が維持されていて実に気持ちいいです。
ちなみに小屋の真ん前にある杉に着いたナナカマドが見頃を迎えておりました。屋久島のナナカマドはそんなに美しく紅葉しないのですが、やはり緑の中にあると心がホッとします。良い季節です。
そして、簡単な登山道整備も行います。歩き慣れた道だからこそ、ガイドは登山者目線で整備ができます。まぁ、大掛かりな整備はできないんですが、微妙な場所をたくさんなおしてきました。全くと言っていいほど、見た目はかわらないのですが、歩きやすさ&安全面は格段にアップします。
ちょこちょこっとした整備をしつつ、一番遠い翁岳のトイレブースまで作業が終わりました。帰り道もステップを補修したり、釘が露出していて危ない場所をトンカチしながら進みました。ちなみにTMNGさんはサウスポー!慣れた手つきが心強い!
で、今回のちょっと特殊任務が携帯トイレブースの便座が壊れていたので下から新しいヤツを背負って行って来ました。なかなか激しく壊れていました。身体の重みに絶えられなかったのか、それとも携帯トイレをかぶせる時に力を入れ過ぎてしまったのか、はたまた…。いろんな想像をしてしまいましたが、皆さん優しく扱ってくださ〜い!
で、石塚小屋にて宿泊。小屋のトイレが破損しているという事件もありましたが、これはどうあがいても治せなかったので、報告することに。もちろんトイレはピカピカです。においまでは消せませんが…。
夜は結局ヤロー2人で極寒の山小屋にて就寝。ボクは星空を目指して真っ暗な登山道をテクテク歩いていましたが…。標高1600mは尋常じゃなく寒かったっす。雪が降っている方が温かいのではないかというぐらいに…。といっても、ホッカイロをぺたぺたはって、シュラフにシュラフシーツにダウンにレインウェアにアルコールで熟睡してました。
そいでもって、翌朝は見事に霜が!寒いわけです。温度計は持っていきませんでしたが、体感温度は1度ぐらいでしょうか。放射冷却で寒さが増していた感じでした。
小屋からヤクスギランドまではほとんど写真を撮る暇がないほどに、荒れまくってました!枝がたくさん登山道に落ちていて、なかなかどうして歩きながら屈伸運動をたくさんやりました〜!これ以上、大腿四頭筋が鍛えられたどうしようと思いつつ、良い汗かきました。ランチ場所となったビャクシン沢は相変わらずの美しさでして、ここもまたナナカマドがいい感じに色をそえておりました。
この後も、大和杉にご挨拶しつつ、倒木と格闘し、ピンクテープをはりかえ、下山予定時間よりも2時間半ほど遅れてしまうという気合いの整備でありました。
何はともあれ、充実感と心がすっきりする2日間でありました。前回、この道をパトロールしたときから2ヶ月ほどでしたが、荒れ方は圧倒的に今回が上回っておりました。定期的にマイナーな登山道を整備しつつ、ずっとこの作業を続けて行くことが、屋久島の山や登山道を維持していく大切な作業だなと。あらためて考えた2日間でありました。TMNGさん、お疲れさまでした〜!
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