2013年5月2日木曜日

フェチズムを刺激する森。

 本日は晴れの天気予報の中、ヒビッチと一緒に白谷〜太鼓岩へといってまいりました。一昨日、縄文に行ってきたヒビッチ。ふんだんに筋肉痛をたずさえながらのスタートとなりました。

 で、天気予報は晴れだったのですが、駐車場に着くとポツリポツリと雨が降ってました。すかさずレインウェアを装着し、雨の森に入りました。それほど強い雨ではなかったのですが、森を潤すにはもってこいの量。さらには濃厚な霧があたりをつつみこんで、のっけから美しき森でありました。


 橋の向こうも見えません…。いや〜、最高っす。どうやら山の上にだけ雲がかかり、森の中だけ雨が降っていたようです。屋久島ではよくあることですが、濃霧でボクも興奮しちゃいました。GWの平日はすべて白谷ガイドでしたが、毎日違う森。何百回来たって飽きることはありません。


 早朝一番乗りで来ていた知り合いのガイドがすれ違いに「朝はもっと凄い雨だった」というだけあって、森は潤いまくり!こんな美しき森を目の前にヒビッチも屋久島らしい森を激写しまくりながら進みました。


 こんな日は太鼓岩の展望はそれほどのぞめないので、道草&より道しながらのんびり歩きました。休憩は傘の下で。雨の音と沢の音がまざりあい、癒しの空間と化しておりました。増水するほどの雨ではなかったので、気持ちいい降り方でありました。


 でもって、ほとんど人とすれ違わない奉行杉コースが終わると、GW中の平日とはいえ、くぐり杉の前は長蛇の列ができておりました。GW名物だなと。


 で、ランチタイムに小屋周辺に到着。すきあらば屋根の下でランチをしようと思ったら、屋根の下は満員御礼!一人だけ座れるポジションがあったので、ヒビッチが大きな弁当を広げて食べることができました。盛り上がっていたなと。


 ランチをしている頃から、急に冷え込んできたので、体を動かすべく苔むす森へ向かいました。ここはそれほど混んでおらず、写真もパシャパシャと。ヒビッチのカメラが濡れないようにボクはアシスタント役をさせていただきました。濃厚な緑が美しかったなと。


 さらに標高を上げること数分。濃厚な霧がますます濃厚に。たまりません…、この世界…。白黒というよりは、白&深緑の雰囲気でして、日常では決して味わえない空間だったなと。


 上を見て、下を見て、右を見て、左を見て、ただでさえどこでも絵になる白谷ですが、いつも以上の絵になる風景でありました。


 そして、急斜面を乗り越えて太鼓岩へ!もちろん真っ白!ちらっと太陽の気配がある時はほんのり温かかったです。少しだけ風があったので、待つこと数分。かなりのチラリズムでありましたが、眼下に広がる山肌が見えました。ほんの数秒ですが、これもまたチラリズムの楽しさでありました。


 とりあえず、見えぬ宮之浦岳にご挨拶してから、下山開始。雨も止んで、写真モードが加速していきました。そうです、雨の森を歩いた人が誰しも心を奪われる雫ちゃん。脳みその中までマクロモードになって、潤いを楽しみました。


 そんな森ですから、歩いている途中に「帰るのもったいない!」とヒビッチ。わかります、その気持ち。もののけではないので、帰る家があるボクらは下界に戻らなければなりませんが、許すことならこの森にいすわりたい…。それほどまでにお美しかったです。


 で、世の中にはいろんな「フェチズム」がありますが、屋久島には「雫フェチ」がいます。一般的には性的な表現で使われるこの表現ですが、艶といい、曲線といい、「フェチ」という言葉がぴったりくるなと。たまりません。


 日常の生活では嫌われ者のクモの巣だって、雫フェチにとっては極上の被写体。2人で変に盛り上がりながら、雫フェチズムを追求しました。こんな日は刺激的すぎます。半ばボクがヒビッチを雫フェチに誘導していたような気もしますが…。


 というわけで、帰りたくなかったけれど、無事に下山できてしまいました。雨に始まり、濃霧の森にわけいり、雫フェチズムを追求し、ワイワイ楽しき一日となりました。

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