2012年11月20日火曜日

フィナーレは奇跡のトロッコ道でした。

 本日は昨日に引き続き、ヤマヤマ&リッちゃん、アンちゃんと一緒に縄文杉へ行ってまいりました。昨日、白谷を歩いた時にリッちゃんが大の山道苦手が発覚してしまったので、なんとか始発の登山バスに乗るべく、早起きしてバス乗り場へ。そしたら、安房の宿お迎えということもあり、1番でしたっ!ボクとしても一番乗りは初めてだったので、なんだかうれしかったです。もちろんボクら以外には誰もいないバス乗り場。結局、始発は満席になりましたが、運転手さんも優しく、登山口へ到着できました。


 で、決戦の日が幕開けとなりました。リッちゃんは平らな所は得意なので、とにかくトロッコ道で時間をかせごうという作戦となり、明けきらぬ線路をせっせと歩きました。ちょうど小杉谷橋で夜が明けてきて、トワイライトタイムが美しかったです。


 そんな晴れ晴れしたトロッコ道を歩いたのですが、昨日に引き続き今日も大晴れ。苔は乾きまくっていたのですが、涼しい空気と木漏れ日が気持ちよかったです。朝の森は最高だなと。しかし、今日はトロッコ道でのんびりはせず、攻めのトロッコ道。気持ちよさを感じながらも歩き続けました。


 すると、トロッコ道の真ん中にとある物体がっ!まさかの人糞か!?と思いつつも、お猿のう●こが堂々と鎮座しておりました。おそらく今朝のモノらしく、新鮮でした…。ちなみに帰り道は見事に踏みつぶされており、被害者がいたようです…。


 そんなお猿のう●こにうつつをぬかしながらも、順調にトロッコ道を終了。最終バスに乗り込めるラインで歩ききりました。とりあえず、用を足してからいざ山道へ!勝負の始まりでありました。登山口の出発は全体の登山者で先頭グループだったのですが、山道へ突入してからは、どんどん追い抜かれつつも、確実な一歩を踏みしめて登りました。リッちゃんの根性が試される登り道でありました。


 そんな集中しまくりのリッちゃんをよそに、ヤマヤマとアンちゃんは写真を撮りつつ、道草食いつつ、のんびりウォーク。いつのまにかアンちゃんはハリギリの葉っぱを帽子に装着して、山ボーイになるべくファッションに磨きをかけておりました。


 ボチボチ進んで、ウィルソン株で愛の撮影会を開催し、みんなでテンションをあげました。地獄の前の急速のひとときであったなと。ここからは、「足があがらな〜い!」とリッちゃんが悲鳴を上げつつ、「足はあげるもんだ!」と気合いを入れ直して、急斜面をがんばりました。この辺でも続々と後続に道を譲りつつ、前へ前へと前進。子宝杉でもおおいにハグをして、パワー充電。ヤマヤマも「もう産みたくないけど…」といいつつ、がっつり抱きついておりました。


 そして、いつのまにか最後尾グループになりつつ、運命の時が!ウィルソン株からの急斜面で「私、行けるのかしら」ともらしていたリッちゃんが、縄文デッキの階段を登り始めました。
 最後はみんなで雄叫びをあげて、無事に縄文初対面!いや〜、正直な所、ガイドとしては行けるか行けないかの瀬戸際だったので、感無量。リッちゃんもウルウル…。アンちゃんも男泣きまではしなかったもののジーンときておりました。そんな感動的なシーンで一番の涙を流していたのはヤマヤマ。普段はマラソンをしているので、体力的には一番余裕があったはずのヤマヤマが最も涙腺が弱かったようです…。ん〜、それにしても素晴らしき瞬間だったなと。みんな口をそろえて「縄文は別格だね」と。よかった…。


 そんな感動を胸にとりあえず腹が減ったので縄文の奥でランチタイム。勝利のお弁当だったなと。普通よりも1時間半ほど遅れをとっておりましたが、それもまたお弁当がおいしくなる理由だったのかもしれません。デッキに戻ってきてからも、みんなの目線は縄文に釘付け…。後ろ髪引かれつつ、最終バスに乗り込むべく下山を開始しました。名残惜しく振り返りながら縄文様とお別れしました。


 縄文杉はあくまで目的地であって、ゴールではありません。五体満足で家に帰ることが本当のゴール。下りが苦手なリッちゃんも人生史上初となる集中力を発揮してがんばりました〜。途中からはヤマヤマとアンちゃんは先にウィルソンで合流することにして、周りに気を使うことなく、リッちゃんがんばりました!
 そして、登山口を最初に出発したにもかかわらず、トロッコ道に戻ってきたら、本日最後の下山者になっておりました!まぁ、そんな順番なんかよりも、平らな道に戻ってきた安堵感から、リッちゃんの目からも涙が…。感動と情熱の涙だったなと。輝いておりました。
 すかさず、安堵感をアップさせるがごとく、今日は沢による時間がないと判断して、ブレイクタイムに。温かい飲み物のとスイーツ達が心の中まで流れていきました。


 でもって、時計を見ると、このままのペースだと最終バスに乗れるか乗れないかというデッドライン…。みんなの気持ちも一致して、ボクが荷物をリュックに入れ終わる前から、怒濤の歩きが始まりました。リッちゃんも気合い入りまくりで、得意の平らな道を颯爽と突き進みました。アンちゃんが「いつでも抱っこするからね」とスイートな言葉を発しておりましたが、平らな道のリッちゃんには無用だったようです。奇跡とも言える快心の歩き!まさかのスピードに、雑談に花を咲かせることができました。


 そんでもって、奇跡のトロッコ道は完全ノンストップ!人間やればできる!ってほどに、快調すぎる歩きで、最後は3組ほどを追い抜いたんです!最終チームだったにも関わらず、反撃の快速トロッコだったなと。
 そんなこんなで、まさかの最終バス一本前に間に合ってしまいました〜!ちょうど12時間の縄文参拝で、消えると思われていたみんなの笑顔は、最高レベルの笑顔と変化しておりました。輝かしいフィナーレだったなと。ハラハラドキドキしつつも、濃厚で、情熱的で、秋の空気が爽やかすぎる縄文参拝となりました。
 


4 件のコメント:

  1. デトックスしたてのヤマヤマです。2日間とも、すんばらしい時間をプレゼントして頂きありがとうございました!!この上ない贅沢な誕生日を過ごすことができました。縄文様からも貴重なお祝いの言葉を頂けました。すごい意味深くて、でも、温かな貴重なお言葉でした。

    お別れする時、感謝の気持ちを伝えたかったのですが言葉を発すると号泣してしまいそうで何も言えませんでした・・・その位、楽しくて帰るのがつらかったです。このオトメ心に免じて、十分なお礼が伝えられなかった事を許して下さい。

    次回はトレランシューズを履いて最短時間で縄文様に会いに行きたいです。縄文様まで走って会いに行ったなんて、カッコいいですよね!パワーアップして、また、いつか島を訪れます。次は雨の屋久島を狙って。

    おいしいスイーツを作って下さったナンナンの奥様。山の中で頂く手作りスイーツは、心からホッとさせられ、元気にさせてもらえました!ご馳走さまでした!手作りって、いいなーと、あらためて実感させられました。心が伝わります。

    最後になりましたが、気持ち良いお山の中とは言え、体調管理には気をつけて下さいね。働き者のナンナン。どうぞ、ご自愛くださいませ。

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  2.  はい、どうも〜!ヤマヤマ!こちらこそこそ、楽しい2日間をありがとうでしたぁ。白谷でデトックスして、縄文でさらにデトックスして、汗も涙も出まくった時間だったのではと…。女性は32歳から歳をとならいと言われるだけに?、ヤマヤマもますます若返っておりましたよ〜〜〜!ナイスッ!
     ぜひぜひ今度はトレランの装備で、旦那様と一緒に走りにきてくださいね〜。特にトロッコ道は気持ちいいっすよ〜。
     てなわけで、そろそろガイドのシーズンもオフに。冬眠に入らせていただきます…。ヤマヤマも毒を吐き出したくなったら、いつでも遊びにきてくださいねん。大雨に打たれて、毒を流すってのもありかもしれませんね。

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  3. 無事に帰郷しました! あんちゃんです!
    なんなんサポート有難うございました!
    白谷雲水峡と縄文杉、凄いもの感じさせてもらいました。 自分の感性が研ぎ澄まされた2日間になりました!
    屋久島が好きになったし、なんなんも好きになりました〜! ホモボーイ! ではなく登山ボーイになるべく、これをきっかけに精進したいと思っています(笑)
    東京からのお姉さん2人も旅の味付けを有難うございました! また会える事を楽しみにしています!
    また来年行きたいな〜。 屋久島に!なんなんに会いに!
    この感動は語ってもわからないな〜。
    屋久島に行こうと決めた自分の直感は大正解でした。
    シー ユー ネクスト イヤー。

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  4.  おっす!アンちゃん。書き込みもありがと〜!五感が研ぎ澄まされたアンちゃんだったねぇ。この調子で普段の生活も鋭い目つきになってねん!さらにはアンちゃんのトロケルような言葉も、お姉様2人を力づけていたなと。これまたこの調子でたくさんの女性をしびれさせてねん!
     てなわけで、なかなか遠くて来れない場所ではあるけれど、まだまだ屋久島は終わらないよ〜。またいつでもなんどでも遊びにきてねん!

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