2012年9月8日土曜日

夏vs秋で、まさかの展開!

 本日も元気いっぱい、カヨコ母さんと一緒にヤクスギランド方面へ行ってまいりました〜。実は前日まで天気の様子をうかがいつつ、大和杉へ行こうか、太忠岳へ行こうか、入り口は同じなので迷っていたのです。そして、登山口へ着くと…。雷ゴロゴロでいい感じの雨…。太忠岳のリベンジは止めにして、大和杉へ向う事になりました。

 しかし!歩いて5分もすると、いきなり青空が!雲が面白くて、下が夏の入道雲、上がサラサラっとした秋の雲。空の上では夏と秋の壮絶なバトルが繰り広げられていたようです。 


 で、さらに歩いていくと太陽光線が…。雨の森か、晴れの頂上かを迷いに迷って大和へ行こうと歩いたわけですが、逆の意味で雲行きが…。


 そして、ランドの分かれ道に着いた所で、レインウェアを脱ぎ捨てました〜!ここだったら、まだ変更できる場所。ファイナルアンサーをカヨコ母さんに問うたところ、「よし!太忠へ行こう!」と力強い返答。いざ、方向を変えて太忠を目指す事に。


 そんな決断をクモも応援してくれたのか、太陽光線を浴びながら、クモの巣がキラキラ美しかったです。街中にいたら嫌われ者のクモですが、森の中では輝きまくっておりました。


 そんな進路変更をしつつ、雑談に雑談を重ねつつ、じゃんじゃん登りました〜。カヨコ母さんは昨日は白谷へ行ってかなり疲れたらしいのですが、数日前の縄文杉よりも元気に登れちゃいました。さすが、カヨコ母さん。


 そして、頂上付近でひと際目立っていたのが、ヤクシマママコナちゃん!毎年のように元気に咲く花なのですが、ここまで群生しちゃっているのはボクも初めてでありました。この辺一帯は以前、ヤクシマコウモリというカワイイ花がたくさん咲く場所だったのですが、鹿の影響からかここ2〜3年で激減!そこに取って代わったのがママコナちゃんだったのであります。少なくとも今日はヤクシマコウモリが一つしか見つけられませんでした。数年で植生が変わってしまったなと…。良いのか、悪いのか、ボクにはまだわかりません。


 そ、し、て、頂上〜〜〜〜ッ!直前まで雲が厚く覆っていたのですが、ボクらが頂上に着いた途端に雲が抜けていきました〜〜〜!実はカヨコ母さんは2回目の太忠岳で、2009年に行った時は、もの凄い濃霧だったんです。一瞬だけ、天柱石の先っちょが見えただけだったのですが、今日は完璧とも言えるリベンジ。「岩だけでもしっかり見えれたら良いと思ったのに、青空が…」とカヨコ母さん。絶景でありました。ちなみに2009年に行った時のブログは下記の通りです。気になる方は、ご覧ください。


 そんなこんなで、若い青年が一人、また一人と登ってきて、「頂上に来る予定はなかったんですが、つい登ってきてしまいました〜」とその脚力と体力を見せつけてくれてました。一人は頂上からの風景に感動したのか、天柱石に気づかないほどでありました。そこは屋久島ベテランのカヨコ母さんが優しく教えてあげました。それにしても、夏と秋が交差する雲の雰囲気は、青空と相まってナイスでありました。


 結局、映画が一本見れるぐらいの時間が過ぎ去ってしまい、下山開始。徐々に西日になっていく森の中を、引き続きの雑談で下りてこれました。ちょっと気になっていた足もバッチリ動き、根性&体力のカヨコ母さんでありました。


 でもって、最後は一気に川までおりてきて、ブレイクタイム。これまたユルい時間が…。ホッと一息ついていたら、いつのまにかカヨコ母さんが川の漂流物に…。一体化してます…。こんな場所は心ののんびり加減とは裏腹に、加速度的な時間が過ぎ去っていきます。その後の予定もちょいと遅れることにして、川のせせらぎを堪能してしまいました。


 というわけで、朝の雷が嘘のように、それでいて頂上から見える風景があまりにもドラマチックな一日となりました。カヨコ母さんの決断がキラリと光った太忠登山でありました。

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