本日は11時過ぎに待望の警報解除ッ!結局の所、降り始めから400ミリほどだったようです。風がないというだけで台風よりも手強い梅雨前線でありました。結局3日連続の縄文登山バス運休…。それだけで激しさが伝わるのではないでしょうか…。
そして、今日は朝から登山道の石積み講習でありました。最も屋久島の山に適した登山道の作り方だと思います。山ではなく森の中に限られますが、見た目にも環境にもこれ以上の方法はないのではないかと。総勢10名ほどのガイドが気合いを入れて出発です。普段から戦闘能力の高いCさんですが、武器?を持つとさらに戦闘能力が…。近づけません…。
でもって、本日の講師をしていただいた方は何を隠そう、屋久島で最も美しい登山道を造ったkotobukiさんです。そうです、龍神杉へと続くあの道です。歩くだけで満たされてしまうあの道。伝説の道作り職人からの直伝という形になりました。
で、歩くこと1時間。もっと近場でやってもよかったのですが、そこは職人肌のkotobukさん。「みんなが気になっていてやりにくい所をやろうよ!」と歩くのをいやがらずに現場まで行きました。こんな所にも人柄が現れるというか、龍神杉歩道の優しさがにじみでていました。
そして、作業開始。やりながら教えてくれるという実践パターンというのがまたツボです。起点になるところからジワジワと始めました。
今日は人数が多いので、あれやこれや言いながら進んでいきました。根っこを利用しつつ、根っこにも優しいという一石二鳥の道作り。おそらく普通に登山道を歩いている人は「岩がただ並んでいるだけ」と見えてしまうのですが、全く違います。岩の形、置いた後の処理etc、実に勉強になりました〜。
黙々と作業すること2時間。10mほどの道が完成!泥まみれになっているのでわかりにくいのでありますが、雨で泥が流されたらもう完璧な道です。早く雨が降らないかなぁ〜。木道と違い、長い月日が経つとより美しくなるというのが、石積みの美点のひとつかなと。
ちなみにkotobukiさんは宮之浦と空港の間で「古都蕗」という飲食店をやっております。ここがまた侘び寂びのきいた店構えで最高なんです。あまりガイドブックなどにも出ないお店なので気になる方はお調べください。
午後からはちょっと移動して、けが人の搬送トレーニング。実技であります。担ぐ練習。山道を人を背負って歩くのはガイドとはいえ非常に難儀するもので、いくつか方法があります。完璧な方法はもちろんなく、工夫も必要。あれこれ道具を使いつつ、ちょっとでも担ぎやすくなるように、現場でトレーニング。
複数の人出があるときは、簡易担架も有効なので、これまたあれこれしつつ、搬送トレーニングであります。頭の中でわかっていても、実際やってみると細かい難点が見えてきます。いい勉強になります。
その後は白谷での連絡体勢の確認。実際に里にある消防につながるまで、無線であれこれしました。無線とはいえ、谷に隠れてしまったら、電波が届かないことも多いので、場所の再確認であります。
というわけで、あっという間に一日が終わってしまいました。大雨警報でなまった身体にも刺激的。駐車場に帰ってきたら、あらまぁよく晴れていること…。青空とふんわり雲が爽やかでありました。直射日光は苦手ですが…。
そんなわけで、7月からのシーズン本番。忙しくてまばたきしていたら終わってしまう夏が始まろうとしています。
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