冷たいけど、良い雨でした。

　本日も雨の中、屋久島２回目のソメちゃんとキョウコちゃんと一緒に大和杉へと行ってまいりましたぁ〜。前日の天気予報はというと、かなりの大雨が降りそうな感じであったのですが、一夜明けてみるとなんてことはない雨になっておりました。それにしても、今年の秋は雨三昧であります。

　そんな森なので、もう水の中を歩いているような錯覚におちいるほどに、雫ちゃんたちがしたたっておりました〜。気温も低くなってきていますが、思わず手を伸ばしたくなる水の美しさであります。キョウコちゃんも至る所で水と戯れておりました。

　誰もいない森をテクテク歩き。冷たい雨だったので、休憩しすぎると体が冷え、ガッツリ歩きすぎると汗をかいて冷えるので、ボチボチのんびり歩きました。逆にのんびり休憩は少なくして、寒さ対策。この時期の冷えはなかなか手強いので、ほどよい体の熱は大切です。そんなボクらを横に、サルノコシカケくんもピッカピカ光って良い感じでした。雨の日はなんとも美しい…。

　大雨になることなく、雨は降り続きました。雨の音が全身に響き渡り、梅雨でもないのに身も心も洗い流されるような感覚。この森もまた雨が素晴らしいなと。この雨なくして、この森がないと思うと、雨の冷たさも許せてしまうものであります。

　そんな寄り道、道草を食いつつも、大和杉へ到着ッ！２人とも想定外に大声を上げて、ご対面できました〜。ん〜、ボクも一ヶ月ぶりぐらいの大和杉トレッキングでありましたが、その端正なお姿はお美しかったです。

　で、大和杉手前でソメちゃんが「お腹へってきた〜！」と漏らしていたので、タープをはって雨をしのぎつつのランチタイム。なんともかんともみそ汁が身に沁みる季節だなと。さらにはお湯を少し残した鍋の温かさ…。みんなで指先を温めました。これだけで幸せになれます。

　そんな寒さを解消すべく、早めに動き出して、体を温めました。大和杉にもしっかりお礼をして、下山開始。ボクとしても今年のガイドでは大和杉がもうないので、ひょっとしたら来年まで会えないかもしれない…。というわけで、心の中では「良いお年を！」って気分でありました。

　下山は集中しつつ、沢になりかけている登山道を一歩一歩進ました。ときどき、幻想的な森を振り返りつつ、他のコースでは味わえないディープな森の奥を見つつ、こけぬように歩きました。それにしても、この森は大木が多い…。大和杉以外は名前はないのですが、白谷や屋久杉ランドにあったら、立派な名前がついているであろう巨木達がひしめきあっております。

　そんな感じで派手にこけることはなく、無事にヤクスギランド内に戻って来れました〜。ここまで来るとかなり歩き易くなるので、心に余裕も生まれます。とりあえず、屋根のあるところまでガンバって、ココアブレイク。ん〜、これまた冷えた体に染み渡るなと。贅沢な森の喫茶店となりました。

　で、最後に仏陀杉に挨拶してから帰ろうとしたら、大団体様ご一行が忍び寄ってきました〜！久々に人に会ったと思ったら、大人数でした〜。仏陀杉の後ろに回って団体様に呑み込まれぬように、写真撮影。ご一行が去ったなと思ったら、第二弾がやってきました〜！団体様に占領されてしまった仏陀杉のデッキです…。

　そんなこんなで、冷たい雨に打たれながらも、なんとか体の熱をキープして、無事に下山完了！潤いまくりの巨木の森を３人でワイワイ歩けた一日にとなりました。