一昨日&本日と、コウちゃん&サトちゃんと一緒に白谷越えで縄文杉へと行ってまいりました。ボクとしても久々の一泊ガイド。前日に雨が降っており、苔のコンディションがナイスな状態でスタートしましたぁ。
実は新婚旅行の一環で屋久島へ来島。初めは日帰りで行く予定だったのですが、震災後の影響で、縄文杉からパワーを思う存分もらいたい!ということで一泊縄文杉に変更して挑みました。どっぷりと縄文杉につかりたいときは一泊がナイスです。
でもって、白谷から歩き始めたわけですが、実に空いているんです。え?と思うくらい空いていて、本日は休業日なのではないかと思う程にほぼ貸し切り状態のトレッキング。荷物も重いので、テクテクとそれでいてチンタラ歩きました〜。苔にも雫がたくさんついていて、サトちゃんも雫に向かってキレイを連呼しておりました。チリチリだった苔たちも雨のおかげでフワフワ&しっとり。雨の力は素晴らしいなと。
まずは太鼓岩へ一気に登り、爽快な気分に。今回は白谷から入って、白谷へ戻るコース取りをしたのでチャンスは2回です。泊まりならではの醍醐味。まぁ、体力が残っていればの話でありますが…。その後は沢まで下りてランチタイム。ランチ後もかなりのんびりできました。
トロッコ道は快調であったのですが、縄文ルートもガラガラ…。これでは屋久島の観光業が壊滅的な被害を受けてしまうのではないかと思う程に、静かな線路でありました。山道に突入して、ちろっと日帰りの人たちとすれ違ったのですが、ウィルソン株へ着く頃には泊まり組だけに。泊まり組も10人もいませんでした。
貸し切り状態の森なので、自由気ままに歩く事ができました。これだけゆっくり登ると、体の中に森が入り込んでくるような、自分が森と一体化したような錯覚におちいります。といっても、まぁ人間なので重い荷物がずしりと肩に響き、ジワジワと体力を使うのでありますが…。
で、今年は雪が非常に多かった年ですが、縄文杉付近にもまだチラホラと残雪が残っております。それでもって、今年の雪の重みを現す一枚をご紹介。木道が完全に斜めに…。ここだけではなく、3割程の木道がダメージを受けております。可愛いと言えば可愛いのですが、危険といえば危険であります。この写真の場所も2ヶ月以上雪に埋もれていましたから、お疲れさまの一言であります。
そんな木道を進みつつ、縄文杉へ到着!もちろん貸し切り状態!いや〜、静かで静かで静かな空間でありました。知り合いのガイドが登ってきたのですが、5分程で寝床へ向かい、もう一人外人さんが登ってきたものの、これまた5分程で寝床へ…。そんなに眠いのか!と思いつつ、ボクらは完全に縄文様のトリコとなってしまい、二人は寝袋の下にしくマットでゴロン。実に良い時間でありました。
「満足〜〜〜!」とサトちゃんの一言でボクらも寝床へ向かいました。ディナーを楽しんでいるとポツポツと雨が降ってきました。テントに入り込んだのですが、時間がたつにつれ、バタバタバタっ!という音に変わりました。そうです、雨があられに…。5ミリ程の大粒あられ。森の中がいい音につつまれました。やんだり降ったりしていました。
でもって、ディナー後に夜の縄文杉に会いたいという二人の切なる願望でレインウェアなどで完全防備をしてレッツ夜の縄文。すると…、あられが強烈に降っておりました〜!いや〜、これが意外と楽しくて、楽しくて…。水分多めなので、グッチョグチョ!みんなで笑いながら真っ暗闇の中を歩きました。縄文デッキに到着すると、あられが積もっておりました…。
まだ暗いうちに目覚め、外に出ました。すると満天の星空が!まぁ、森の中なので木々の隙間に無数の星が出ていた感じです。ん〜、なかなかどうして、鳥肌な感じで星がくっきり見えちゃいました。寝起きが悪いというサトちゃんも早朝からハイテンション。
日の出の時間帯になるとまた雲が出てきて、朝焼けする縄文杉を拝む事はできませんでしたが、朝もやの縄文様がどっしりと神々しい雰囲気を醸し出しておりました。
そして、二人とも「帰りたくな〜い」コールを連発しつつトロッコ道終了。一気に白谷まで戻ってランチタイムをしました。その後は迷わずに2回目の太鼓岩へ。いや〜、今日もナイスな光景を見せつけてくれました。森の中で味わった天気と同じく、雲の切れ間から青空が出たり、太陽が出てきて光合成したり、厚い雲に太陽が隠れて肌寒くなったり、面白い時間でありました。
そんな貸し切り太鼓岩を満喫しつつ下山。苔むす森付近はタイミングを見計らったように、木漏れ日が泊まらない空間となっておりました。濃霧の森もやめられませんが、木漏れ日の森もやめられないなと。とりあえず、いつでもいいのかなと。うん、いつでもいいんだと思います。
普通だったらユルいルートで帰るのですが、熱烈なもっと森にいたいコールを発する二人だったので、ハードな原生林コースで帰る事に。ところどころで休憩しつつ、いい昼下がりを体験できました。さすがにサトちゃんは体力切れになりましたが…。そんなこんなで、長くて短い、短くて長い一泊縄文参拝が終了。濃厚で、濃密で、濃縮された日となりました。
そんなこんなで、楽しい一泊縄文参拝となりました。
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