2010年7月7日水曜日

話題のモスバーガーがオープン!

 かねてより島民の話題をかっさらっていた事件がついに現実化しました!そうです、この人工1万3千人の島に全国チェーン店である「モスバーガー」がオープンしました!これは一つの事件としてとらえていいと思うんです…。

 今日はガイドがオフ日だったので、ちろっと用事がてらモスへ行ってきました。昼過ぎに到着したのですが、まだこの行列ッ!いや〜、屋久島でハンバーガーを買うために並ぶなんて夢にも見なかったです…。でも、ちょっと並んでいる自分がウキウキしているのが不思議でした。東京に住んでいる頃なんかは、ちまたに溢れるファーストフード店に入る事すらまれだったのに…。並んでいる客層も老若男女入り乱れてます…。ある意味、凄い風景…。

 そんな感じで並ぶことそのものを楽しんでいると、孫と一緒に来たのであろうか、80歳以上だと思われるおばあちゃんが入店…。なんだかこのおばあちゃんの後ろ姿に多くの物語を感じてしまいました。

 おそらくこの方が生まれたのは、戦前であり、屋久島の自然は樹を伐採することに全ての価値があった頃です。その後、山の中にまで樹を伐採するために集落ができ、屋久島はひとつの全盛期を迎えます。この頃、島民は3万人超。時代は移ろい、1970年後半から自然保護活動が少しずつ活発になっていきます。80年代に突入すると奥山の天然木は伐採禁止に。徐々に「自然」という価値観が増していきました。そして、1993年。屋久島は世界自然遺産に登録されます。この頃は「世界遺産?」という感じで、島民の人たちも何が起こったのかわからなかったのではないかと思います。その後、1996年にもののけ姫が上映され、屋久島という島の知名度が上昇していきました。昨年、一昨年には縄文杉の登山者数も9万人を超え、山&森の利用環境をどう維持していくかという議論も盛んに行われています。

 そんな価値観がめまぐるしく変わってきた時代を生きたおばあちゃん。食べ物を探す事に心労する時代も通過してきたと思います。んでもって、2010年7月7日。おばあちゃんがモスバーガーに入店…。体格的に小柄で小さな背中でしたが、ボクにはとてつもなく大きな背中に見えました。同じモスバーガーでも僕たちの世代が食べる味とは全く違う味がしたのではないかと思います。感想を聞きたかったなぁ…。

 で、モスの隣は我らが屋久島観光協会なんですが、Sさんに頼まれて宮之浦にある観光案内所に「ハンバーガーを買っていってあげて!」というわけでお遣いを頼まれました。ここにも島に住む人たちにとっての心境が現れているなと。都会で物珍しさから「モスバーガーを買ってきて!」なんて頼む人はいないと思います。いろんな意味で島民の心を刺激しているなと。というわけで、ゲットしてきました。

 宮之浦港近くの案内所へモスバーガー配達完了した後に、港の防波堤でちょいと遅めのランチタイムとなりました。ちょうど高速船ロケットが通り、写真をパチり。山、海、船、モスバーガー。初めて屋久島に訪れたのは10年前。初めて見る光景がここにありました。


 そんなわけで、都会に住んでいる方はいろいろと思う所があると思いますが、島民にとっては結構ウェルカム!な感じで、今後が楽しみです。残念なのは屋久島限定メニューがない事ッ!期待しています、モスバーガーさん!

2 件のコメント:

  1. なんちゃんお疲れ様!
    ついにオープンしたんだぁ・・・
    凄い風景だけど、1ヶ月後、半年後にはどうなってるかなぁ(汗)

    そういやこの週末に神戸であったNONOさんの結婚式2次会に行きました!
    たろーさんやネイティブの代表さんも来て、屋久島のツワモノ達が本州上陸って感じで・・・僕の中ではモスほどとは言いませんが衝撃でした。

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  2.  おっ!ケンちゃん。ついにオープンしちゃったよ〜。まぁ、今後の展開は今度の展開に任せて、次回屋久島に来た時によってみてちょ。ちょっと不思議な感覚になるよ。
     でもって、昨日はたろ〜もノノさんも縄文の日常へと戻ってきていたよ。なんだか最近のノノさんは表情がいいんだよな〜。やはり幸福の絶頂ってヤツかなぁ。
     島以外で島の人と会うと変な感じになるよね。それもまた面白いところだね。

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