本日も元気いっぱい、10年越しで3年ぶり4度目のチエさんと昨年ぶり3度目のアケちゃんと一緒に、シャクナゲを狙って黒味岳へと行ってまいりました〜。前評判的に今年のシャクナゲは当たり年でありまして、例年のドピークの時期を狙っての黒味登山。天気予報も上々でありまして、登山口へ向いました。
で、昨夜はまさかの雨ッ!例のごとく天気予報通りにはいかない屋久島の山であります。笑。とりあえず、車からワイワイおしゃべりしつつで、登山口到着。この時期に多い縦走登山者がたくさんいて盛り上がっておりました。
とまぁ、テクテク歩き始めたのでありますが、昨夜の雨で森は少し潤いを取り戻しておりました。朝の陽光が森に差し込み、垂れ下がった苔(タカサゴサガリゴケ)がキレイでありました。やっぱり潤う森がいいなと。
二人ともこの道のりは歩いたことのある道のりなので、雑談中心で歩きました。淀川近くでは木漏れビームも炸裂して、なんとも爽やかな朝でありました。昨夜の雨のおかげで森も湿度高めでありまして、綺麗だったなぁと。
で、淀川まで来てからブレックファースト。川付近の樹に着生するヒカゲツツジがすっごいたくさん咲いてました〜!ボクもここまでたくさん咲くのは初めて見たかもしれません。幾度となく来ている道ですが、こんなにヒカゲツツジが多かったなんて…。そんなに目立つ花ではないんですが、良い雰囲気でありました。
もちろん淀川は相変わらずの美しさ。そんな川に酔いしれながら、良い朝でありました。
と、どんどん雲が無くなって、晴れていくかなぁと思いきや、この先の展開はその真逆でして、どんどん霧?雲?水蒸気?が濃くなっていき、雰囲気最高の森歩きとなりました〜。下の写真はふと足を止めての一枚…。なんだか奥深いところへ誘われるような雰囲気でありました。
そんな濃霧な感じの森を歩きつつ、徐々に標高を上げていきました。只今、この登山道は春爛漫でありまして、ユズリハの新緑をはじめ、いろんな春が盛り上がっておりました。随所で足を止めつつ、春を感じれたなと。標高の低い所はとっくに春はやってきておりますが、標高高めの春は今が旬であります。
そして、例年、先走って咲くシャクナゲスポットで…。まだ咲いておりませんでした…。ひとつぐらい先走って咲いていないかなぁと探したんですが、最も咲きそうな蕾がこちらです。ショッキングピンクがチラッと出てる感じです。
シャクナゲは咲いていなかったものの、ユズリハの新芽が実にイイ感じでした〜!まるで黄緑色の花が咲いているようなドキドキしちゃう風景でありました。いいなぁ、この季節。
と、太陽が出て来る予定だったのではありますが、なかなかの濃い霧&濃い雲…。ちなみに二人とも晴れの日にこの道を歩いたことがあるので、残念な気持ちというよりは新鮮な気持ちでここを歩けたかなと。小花之江河&花之江河ともに幻想的な雰囲気でした。
で、注目すべきは花之江河のオタマジャクシ〜!むちゃくちゃいっぱいいました。例年たくさんいるんですが、今年は何を血迷ったのか、とんでもない数です…。笑。水たまりという水たまりにわんさか…。下の写真は少ない方です…。笑。元気いっぱいなオタマジャクシたちでありました。これもまたこの季節の風物詩かなと。
と、予定通りにはいかない天気をよそに、ジワジワと標高をあげていきました。今年はいろんな花がたくさん咲いていますが、オオカメノキもたくさん咲いておりました。可愛い花です。
ミツバツツジとハイノキのコラボレーションも!花の順番的にはこのミツバツツジが終わるとシャクナゲの出番。ということは、まだシャクナゲは…。
登山道沿いから見えるミツバツツジで本日最も咲いていた株はこんな感じでした。まるで山桜のような咲きっぷり!完全に雲の中なんですが、これはこれで雰囲気最高でありました。屋久島の山は派手な花が少ないだけに、ミツバツツジは印象的であります。
頂上付近は馬酔木の満開も!モッコモコな感じで咲いておりました。しかし…、どこを見回してもシャクナゲの気配がない…。頂上直下でいつも早めに咲く株も蕾がちょっとふくらみ始めた程度でありました…。残念。今年は例年よりも、2週間以上遅い感じです。見応えのあるシャクナゲはあと1週間以上かかりそうな雰囲気でした。まぁ、狙った獲物は逃しましたが、他の獲物がたくさんでナイスでした。
そして、頂上に到着〜〜〜!濃霧の流れを引き継いで、まっしろ〜〜〜!笑。みんなで笑ってしまうほどに、何も見えませんでした〜!笑。5m先もモヤッとするほどの濃さでありました。
立ち尽くすアケちゃん…。笑。そんな感じだったのですが、今日はちょっと早めに出発していたので、頂上到着も早く、まだまだ遊べそうな時間帯。真っ白だし、シャクナゲも咲いてないから歩いちゃおうってことで、次なる目的地へ向いました。こういうのは発想の転換、瞬時の行動が大事だなと。ボクもたまにはガイドっぽいことをやるなぁと。笑。
で、チエさんもアケちゃんもまだまだ元気だったので、テクテク歩いて岩陰でまったりできる場所へ…。この辺から霧雨が降ってきたのですが、風がないところを選んで、ランチもおいしく食べれました。
と、ランチ後にオヤツの交換タイムが始まったのですが、アケちゃんが秘蔵お菓子を出してくれたんです!アケちゃんがハマっているだけあって、むっちゃくちゃうまかったです!ドライ苺の中にチョコという、素晴らしいコラボレーション!屋久島じゃぁ売ってません!ありがとう!アケちゃん!笑。
そんな感じで黒味の頂上から発想を転換させて、楽しい時間を過ごせました。思い通りにはいかずとも、思わぬ楽しさがあるのが自然の楽しいところであります。
と、帰り道でウェアの話題になったんですが、チエさんがメッシュのティシャツを着ていると言ったら、アケちゃんが「私も!」ってことで、道中で見せあいっこしちゃいました。笑。まさか目に見えないところでペアルックだったなんて…。笑。面白い「つながり」でありました。
と、いつのまにか霧雨からポツポツした雨にかわり、森全体が濡れる頃に小屋に到着。数人の登山者とワイワイおしゃべりしながらブレイクタイムとなりました。旅は道連れ、世は情けだなぁと。笑。こういう一期一会って、登山や旅のスパイスになるので、なんとも良い時間でありました。
小屋から登山口までの道のりは、朝以上に濃厚な感じの霧の森歩き…。良い雰囲気だったなぁ。
そんな良い森を歩き終え、無事に下山完了〜!シャクナゲがゼロで、頂上の展望もなかったのですが、ワイワイ笑顔で帰って来れました!狙わない獲物をゲットした感じ?笑。
というわけで、シャクナゲこそ見れなかったものの、奥岳の春を身体で感じ、大幅に寄り道をしつつ、楽しき登山でありました。リベンジを誓いつつ、また屋久島に来る理由ができたかな?笑。想定通りにいかないからこその楽しき一日でありました。
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