2012年6月29日金曜日

昼寝付きで黒味登山。

 本日はほぼ毎年屋久島のエリザベス・ユリオと引っ張ってこられたクニキチとカナエちゃんと一緒に黒味岳へと行ってまいりました〜。一昨日まで続いていた大雨警報の情報もばっちり入手していて、大雨に濡れる覚悟で来島してきたみんな。しかし、一眠りして登山口へ着くと、なんと青空が出るほどに快晴ッ!久々です。まだ夏の空ではありませんが、傘を持たず、レインウェアを着ないでスタートするのはいつぶりか…。そんなわけで、ある意味屋久島らしくない?太陽光線を浴びながら歩き始めました。


 おそらく一昨日まではカフェオレ風味の濁流だった淀川もいつもの水量になっており、いつもの美しさを取り戻しておりました。ん〜、お美しい…。


 湿度はたかめでしたが、ときどき涼しい風が吹き、汗をかきつつも爽やかに登れました。そして、ボクもビッックリしたのですが、なんとシャクナゲちゃんがまた咲いておりました〜!7月に入ろうとしているのにまだ元気!これにはみんなも興奮。ショッキングピンクを輝かせて、大雨に耐え抜いていたのだなぁと。つぼみもあったので、もう一週間ほど咲いているのではないかと思います。まぁ、一ヶ所だけでありましたが。


 雑談に屋久島トークをふんだんに取り入れつつ、テクテク歩き。濃厚な霧がかかったり、水たまりを観察したりとユルい登山でありました。でもって、濃霧な花之江河についてワイワイしていると、歩道に這いつくばるみんな…。誰もいない貸し切り花之江河なのにも関わらずこのポーズ。


 何をしていたかというと、コケスミレを激写していたのであります。一センチにも満たない花だけに這いつくばるしかないなと…。今年はすっごい咲いてます。ボクの指と比べるとわかると思うのですが、ホントに小さい。そして、美しい…。


 花之江河から上はなかなかの霧だったのですが、こんな湿度たっぷりな日はクモの巣が水蒸気をキャッチ!これまたお美しい光景であります。まるで宝石です…。みんなも激写に挑戦しておりました。良いの撮れたかな?


 そして、最後の急斜面をファイト一発系の歩きで頑張りました〜!カナエちゃんがボロボロになりつつも、持ち前の根性でクリア。対するザベスとクニキチは意外と楽勝モード。日頃の運動量が出たかもです…。
 でもって、そこそこ風の強い頂上に到着ッ!何度もあきらめようとしていたというカナエちゃんも無事に登頂!高い所が苦手なので、ちょいびびり気味でありましたが…。それもまた良い想い出かなと。


 頂上の頂上はけっこうな風で身体が冷えそうだったので、頂上直下の大岩の上でランチタイム。気温も絶妙で風もほどよく、良いランチタイムでありました。ランチ後にみんなからみかんをもらいました〜!この時期にみかんってのが、季節違いでうまかったです。


 そして、ユルい時間は深まっていきました。視界はほとんどないんですが、これがなぜか気持ちいい…。晴れていたらこんなにのんびりはできない灼熱地獄なんですが、絶妙でありました。次第に背中と岩が仲良しになり、就寝…。中央のザベス氏はこれで完全に寝ているんです…。歓びと気持ち良さが昼寝という形になって表現されております。ちなみに一番奥のクニキチ…。ボ〜っとしているような格好をしていますが、この体勢で夢の中…。レベルの高い昼寝です。どこでも寝れる技を身につけています…。


 あっつうまにユルい時間は過ぎ去り、下山開始。完全に雲が無くなることはありませんでしたが、帰り道のトーフ岩はばっちりくっきり見えました。あらゆる角度からみんなも激写しておりました。


 この辺からは雑談トークに花が咲き、なぜか「りんぐ」「らせん」の話で盛り上がってしまいました。みんな世代が一緒だけに、楽しかったっす。下りが苦手だったカナエちゃんもストック片手に明らかな成長が見えるほどに歩けるようになりました。
 で、淀川にもどってきてからブレイクタイム。標高が高いだけにかなりの冷たさなんですが、みんな足をつけてクールダウン。ん〜、ぜいたくな時間でありました。


 そんなこんなで、一日中わいわいがやがや、快適な登山日和でありました。

2012年6月28日木曜日

石積み講習と警報解除。

 本日は11時過ぎに待望の警報解除ッ!結局の所、降り始めから400ミリほどだったようです。風がないというだけで台風よりも手強い梅雨前線でありました。結局3日連続の縄文登山バス運休…。それだけで激しさが伝わるのではないでしょうか…。

 そして、今日は朝から登山道の石積み講習でありました。最も屋久島の山に適した登山道の作り方だと思います。山ではなく森の中に限られますが、見た目にも環境にもこれ以上の方法はないのではないかと。総勢10名ほどのガイドが気合いを入れて出発です。普段から戦闘能力の高いCさんですが、武器?を持つとさらに戦闘能力が…。近づけません…。


 でもって、本日の講師をしていただいた方は何を隠そう、屋久島で最も美しい登山道を造ったkotobukiさんです。そうです、龍神杉へと続くあの道です。歩くだけで満たされてしまうあの道。伝説の道作り職人からの直伝という形になりました。


 で、歩くこと1時間。もっと近場でやってもよかったのですが、そこは職人肌のkotobukさん。「みんなが気になっていてやりにくい所をやろうよ!」と歩くのをいやがらずに現場まで行きました。こんな所にも人柄が現れるというか、龍神杉歩道の優しさがにじみでていました。
 そして、作業開始。やりながら教えてくれるという実践パターンというのがまたツボです。起点になるところからジワジワと始めました。


 今日は人数が多いので、あれやこれや言いながら進んでいきました。根っこを利用しつつ、根っこにも優しいという一石二鳥の道作り。おそらく普通に登山道を歩いている人は「岩がただ並んでいるだけ」と見えてしまうのですが、全く違います。岩の形、置いた後の処理etc、実に勉強になりました〜。


 黙々と作業すること2時間。10mほどの道が完成!泥まみれになっているのでわかりにくいのでありますが、雨で泥が流されたらもう完璧な道です。早く雨が降らないかなぁ〜。木道と違い、長い月日が経つとより美しくなるというのが、石積みの美点のひとつかなと。


 ちなみにkotobukiさんは宮之浦と空港の間で「古都蕗」という飲食店をやっております。ここがまた侘び寂びのきいた店構えで最高なんです。あまりガイドブックなどにも出ないお店なので気になる方はお調べください。

 午後からはちょっと移動して、けが人の搬送トレーニング。実技であります。担ぐ練習。山道を人を背負って歩くのはガイドとはいえ非常に難儀するもので、いくつか方法があります。完璧な方法はもちろんなく、工夫も必要。あれこれ道具を使いつつ、ちょっとでも担ぎやすくなるように、現場でトレーニング。


 複数の人出があるときは、簡易担架も有効なので、これまたあれこれしつつ、搬送トレーニングであります。頭の中でわかっていても、実際やってみると細かい難点が見えてきます。いい勉強になります。


 その後は白谷での連絡体勢の確認。実際に里にある消防につながるまで、無線であれこれしました。無線とはいえ、谷に隠れてしまったら、電波が届かないことも多いので、場所の再確認であります。


 というわけで、あっという間に一日が終わってしまいました。大雨警報でなまった身体にも刺激的。駐車場に帰ってきたら、あらまぁよく晴れていること…。青空とふんわり雲が爽やかでありました。直射日光は苦手ですが…。


 そんなわけで、7月からのシーズン本番。忙しくてまばたきしていたら終わってしまう夏が始まろうとしています。

2012年6月27日水曜日

大雨警報続いてます…。

 大雨警報が続いております…。もちろんずっと降り続けているわけではないんですが、大雨に慣れている屋久島の人にとってもへこたれる一歩手前の雨であります。梅雨明け間近になるとかなりの大雨になるのですが、こればかりは梅雨前線のみぞ知るってところであります。
 6月25日15時35分から大雨警報(土砂災害)が出っぱなしです。縄文杉へと導いてくれるはずの登山バスも2日連続で運休。26日も縄文杉へ行く予定だったのですが、全くもって歯が立ちませんでした。残念…。個人的に大雨トレッキングは大歓迎なのですが、警報が出てしまってはなんともかんとも…。縄文へ行く予定だったFさんとSさん、これに懲りずにまた遊びに来てください!


 さらには27日に予定されていた山小屋の清掃ボランティアも中止…。明日は山の中で講習会があるのですが、どうなることか…。雨の森は美しいけれど、大雨すぎるとそれすら許されないのか…。


 というわけで、梅雨の夜長でありました。

2012年6月25日月曜日

ゴ〜〜〜ウッ!凄い豪雨でした。

 本日は毎年屋久島に来ているボクと同郷のアッコちゃんと一緒に太忠岳を狙ってきました〜ッ!天気予報によると、ほどほどの雨が降りそうだなぁといつも通りの感じで登山口へ行ったのでありますが、凄かった…。先週の台風よりもすっごい雨と雷が…。写真は車を打ちのめす豪雨です…。


 でもって、「とりあえず、コーヒーでも飲もうか」ということになり、車内でモーニングコーヒー。アッコちゃんも「歩いてないのに、けっこう歩いた後みたい」と豪雨の強烈さを物語っておりました。すると、コーヒーを飲み終わった頃に、あら不思議。さっきまでの雷雨が終わっているではありませんか。しかも、ランドの入り口から太忠岳の頂上まで見えてしまうほどでありました。すかさず、車の外へ出たのですが、アッコちゃんは裸足のままでありました。さすが野生児…。


 雨も雷もなくなったので、雷が鳴ったら帰ってこようかということで、レッツ登山!潤いまくりの森へと突入致しました〜。でもって、歩き始めてそうそう、ここ数日の観測定点である荒川へ…。まずはかなり増水中の3日前の写真です。これでもかなり轟音と水量ですが…。


 今日の荒川は名前のごとく荒れ狂う様相でありました〜〜〜!アッコちゃんもボクも大興奮!もう普段の清流は忘れました!真ん中の大岩まで隠れちゃってます…。


 雨は止んでいて、意外や意外、潤いまくりのトレッキングが幕を開けたのでありました。雫もふんだんに溢れ出ていた最高級の森歩きであります。


 そして、こんな木漏れ日サービスまで…。キラッキラのピッカピカ。これだから大雨の森歩きは止められないなと…。美しかったです。


 でもって、いつ豪雨が降ってもおかしくない状況であったのですが、天文の森付近まではなんてことない最高級の森でワイワイ歩きました。途中で、アッコちゃんが「これ蝉?」と大きさ4センチほどの虫をわしづかみ…。よく見てみると「ヒメハルゼミ」くんでありました〜。大騒ぎの雷雨で思わず成虫になってしまったのかもしれません。


 そして、今日一番の急斜面を登っている時に、本日第二弾の豪雨&雷が来襲ッ!もう刺激的ってなんのって…。ボクとしてもアッコちゃんと何度も山へ行っているから引き返すことはしませんでしたが、初対面のお客さんだったら迷わず下山していたと思います。そのくらいの雷雨でありました。まぁ、雷はかなり遠くの方で鳴っていたので、なんてことはありませんでしたが…。

 そんでもって、一気に頂上へッ!と思ったら、頂上付近で雷が…。ちょっとだけ待機…。そう簡単には登頂できない所がまたやるせない所だなと…。そして、雲が薄くなってきた頃合いを見計らって、頂上〜〜〜ッ!まさか朝の雷雨からここまで来れるとは思いませんでした。しかも、安房の港まで見えてしまっていたのです。雲の上に立ってしまい、絶景…。ボクも鳥肌級の風景が広がっておりました。雨も止んでいて、遠くで雷のBGMを聞きながら、その風景に心を奪われてしまいました。


 でもって、さすがに雲が厚くなってきたのですかさず、下山開始!森へ戻ってから、ちょっとすると本日第三弾の雷雨が来襲ッ!この第三弾が一番長めの雨でありました。もちろん登山道は登山沢と化し、ジャッブジャブ。こうなると、どんな雨装備でも太刀打ちできません。普通に歩くよりも、楽しすぎます。ミニ滝をいくつクリアしたがわからないほどであります。


 そんなこんなで下山していると、え?と思う風景が。なんと中高年の5人組が笑顔で登ってくるではありませんか!かなり山慣れしているご様子で「こんな日にえらいわね〜」と…。おそらく、これまでに数々の荒れ模様を体験してきたのでありましょう。屋久島の豪雨が気持ち良くてここまで登ってきたのかもしれません。


 とまぁ、そんな感じでサクサクと下山しつつ、こんな日は最短コースで帰ろうということになり、雨に打たれまくりで進みました〜。いや〜、今日の雨はこの梅雨一番の大雨かもしれません。


 そんなこんなで、昼飯も食わずに一気に下山完了!ちょうど戻ってきた頃に、第四弾が来襲!豪快な雨でありました。車に戻ってきてから、遅めのランチとなりました。
というわけで、今期一番の大雨の中、全身びしょ濡れ、心もすっきりするほどに、豪快な雨の中の太忠登山となりました。さすがのアッコちゃんも帰りの車では爆睡ッ!豪雨に遊び、ぐっすり眠る。これぞ屋久島の醍醐味だなと。みんなに自慢できるほどの豪雨登山となりました。

2012年6月24日日曜日

警報が解除され、雨上がりの森へ。

 本日は毎年遊びに来るダタちゃんと屋久島2回目のミッチーと一緒に大和杉へと行ってまいりました〜!実は龍神杉へ行く予定だったのですが、昨夜は再び警報が発令されてしまい、これでもか〜!ってほどに豪雨だったんです。「警報が解除されるまでは動かない方がよい」ということで、3日前と同じくツアー中止か…。と思っていたら、22時過ぎに警報が解除!とはいいつつも、なかなかの雨だったので、龍神杉は行けないことはないけど激しくなりそうだということで、大和杉へと進路を変えて歩いてきたわけです。タダちゃんは夢の中でボクが「今日は中止だね」という悪夢を見たようです…。きっと夢の中でボクは悪魔役だったんだろうなぁと…。

 で、お弁当も予約していなかったので、我らがかもがわにて寄ったんです。そしたら衝撃的映像が…。すててこ姿のおじいさまが非言語をしゃべりながらお弁当を注文していました…。ボクらもただ唖然と見守るしかなく、しょっぱなから屋久島らしい風景が広がっておりました。

 そして、昨日と同じくランドから入ったのでありますが、夜はほとんど雨が降らなかったようで、濁流はいつもの清流へと変わっておりました。まずは昨日の濁りまくった水です。


 でもって、ほぼ同じアングルから本日の清流。ん〜、濁流の迫力も興奮しますが、清流ももちろん吐息ものであります。どっちでもいいんだなと…。


 そんな警報明けのランドをササッと歩き、誰もいない森へ突入。いや〜、たまらない森であります。毎日でも登れちゃいますなぁと。昨夜のテンション下がりまくりだったタダちゃんもニューカメラを持参して連写ばりに写真に夢中でありました。ちょっといじればきれいな写真が撮れるだけに、燃えておりました。


 時には水から空気いすの訓練をすることも…。森の中でカメラに集中すると、自然と足腰の筋力が身に付くんだなぁと。風景写真を撮るには同時に体力もいるということかもしれません。対するミッチーはスマホで応戦。これまたちょっといじれば格段に美しく撮れるので、小手先のテクニック?を駆使していっぱい撮っておりました。撮りたいものがたくさんあるってのは、素晴らしき森の証拠だなと。


 でもって、一本一本巨木達に挨拶しながら、テクテク歩きました。雨は全く降らずで、ちょっと物足りないなぁと思いつつも、順調に大和杉に到着ッ!2人で声を合わせたかのように雄叫びをあげておりました!さすが仲良し、打ち合わせ無しでもあうんの呼吸であります。
 叫び声をあげた後は、いつのまにかしっとりユルい空気に…。優しい大和杉がそうさせるのかもしれません。ランチがちょうど終わった頃に、バサ〜っと雨が降ってきましたが、通り雨でありました。なんだかユルい空間の中に、爽やかな風が突き抜けた感じでありました。


  いつのまにか、あっという間に時間が過ぎ去ってしまい、レッツ下山。心の中も静かな森のような落ち着きでありました。帰り道はたまに滑りながらも順調にサクサク進めました。すると雨で大喜びしているひきがえるのヒッキーがツリーボルタリング?していました〜!これがなかなかのもんで、50〜60センチは余裕に登っていたと思います。この筋肉美…。ミッチーは一定の距離から近づかなかったのですが、タダちゃんはボクにカメラを渡して興味津々。かっこいいっす、ヒッキーくん。


 あまりにかっこいいので、もう一枚。登ってます。決ってます。イカしてます。


 雑談にプライベートトークを織り交ぜつつ、下山していると、今度は一輪だけ「ギンリョウソウ」が咲き始めておりました。よく集団で咲くのですが、ちろっとかわいらしく一輪だけでありました。「ユウレイタケ」とも呼ばれるのですが、かわいいです。そこまで珍しくはないんですが、気になる方は検索してみてください、


そんなこんなで進んでいたら、ランド内に戻ってきました。長めのコースを選んで歩きました。木道が滑りやすくなっており、集中しました〜。
でもって、蛇紋杉の東屋でブレイクタイム。喫茶蛇紋でホッと一息つけました。変に親バカトークで盛り上がりつつ、歩くのがおっくうになってしまうほどにユルい時間が…。しっとりとしたいい空間でありました。


 というわけで、警報に振り回されつつも、予定していなかったスペシャルな森を想定外に楽しんでしまった一日となりました。

2012年6月23日土曜日

警報レベルの雨と戯れました。

 本日はハヤちゃん&イマちゃん&サオちゃんと一緒に大和杉へと行ってまいりました〜。昨日は久々の快晴だったのですが、もちろん今日からまた大雨ですッ!天気予報としても、バッチリ梅雨前線が屋久島の上をきれいに通っていて、絶好調の雨日和。そんな中、屋久島2回目のハヤちゃんに連行され、初屋久島のイマちゃん&サオちゃんも雨の森へレッツゴーでありました。

 朝はそれほど雨が強くなく、潤いまくっていい感じでありました。早朝はけっこう降ったようで、荒川もバッチリ増量中!まずは普段の水量からどうぞ。


 そして、ほぼ同じアングルの今日の写真。ん〜、お得感満載の増量加減でありました〜!なんともこの増水の風景を見ると、血が騒いでしまいます。水の力って凄いなぁと。


 そんな増量の川を越えつつ、テクテク歩き。屋久島トークを織り交ぜつつ、ちょっとずつ雨と仲良く歩きました。え〜、写真はよくわからないのですが、柱に抱きついて「写真を撮って〜!」と叫ぶハヤちゃんです…。


 ランドを抜け、花之江河歩道へ入るとそこはもう濡れた森でありました。歩道も狭くダイレクトに森をモリモリ歩く感覚が増していくようでありました。急斜面で身体もヒートアップしてきて、ハヤちゃんは大雨の中でレインウェアを脱ぎ捨てました!そうです、濡れた方が断然気持ちいい。そんなに冷たくない雨なので、いい感じでありました。すると、イマちゃんの頭に枝が…。良〜く見ると、ナナフシちゃんでありました。かわいい…。


 雨は止むことはなかったですが、それほど強くもなく、誰もいない森を歩きました。巨木達に囲まれつつ、豊潤な水の森。素晴らしい…。まぁ、ヤマビルくんもそれなりに登場して、ワイワイしてしまいました。え〜、下の写真はこれまたよくわからないハヤちゃんです…。美しき森歩きが、脳みそに変な影響を与えたのかもしれません…。深くは追求しないことにいたしましょう。


 そして、ディープな森を歩き、スペシャルな寄り道をしつつ、大和杉へ到着ッ!ん〜、今日も端正な姿でみんなを迎えてくれました。顔面で雨を受け止めつつ、大和様とご対面できました。いつもポーカーフェイスなサオちゃんもここぞとばかりに興奮しているようでありました。
 とりあえず、大和杉と戯れた後は、タープをはってランチタイム。もちろん誰もいない森だけに、雨のBGMを聞きながらおいしいランチでありました。


 で、さすがにびしょ濡れで長時間座っていると寒さも来るので、冷える前に下山開始。まぁ、5分で身体はヒートアップ完了でありましたが…。そんな下山途中はというと、ようやく屋久島らしい豪雨な雰囲気になってきました。もちろん(?)雷の重低音サウンドが響き、雨の刺激がビンビン身体に伝わって、ある意味、森のライブって感じでありました。ロックだなと。しかし!帰って来たからわかったのですが、16時頃に警報が出たようです…。良い子は真似してはいけません。


 最後ももちろん雨が降っていたので、貸し切りの東屋にてブレイクタイム。すでにカメラの調子がおかしくなっていたハヤちゃんとイマちゃん。対するポーカーフェイスのサオちゃんは防水仕様なので余裕の写真撮影でありました。これもまた良き想い出かなと。


 最後の橋を渡るところで、山帽子がたくさん咲いておりました!美しいです。個人的にこの花のデザインが好きなので、今年の当たり年は嬉しいなぁ。


 というわけで、大雨&雷で笑顔が無くなるかと思いきや、みんな全身びしょ濡れになって、笑顔満点で帰って来れました〜!警報レベルの雨と戯れた想い出深き一日となりました。