2015年11月30日月曜日

今年も完成しました!2016カレンダー。

 山の上でも雪が降り、ガイドもほぼシーズンオフに突入しました。そんな季節に、2016美屋久カレンダー完成っ!リピーターの皆様に背中を押してもらいつつ(あおられつつ?笑)、今年も作ることができました。涙、涙です…。

 今年の新しい試みとして、要望が多かった壁掛けタイプを作ってみました!思った以上にイイ感じに仕上がってきました。ここまで雰囲気が出れば、御の字!部屋でもトイレでも天井でも?、屋久島を感じれるはずです。もちろん写真集などの本気印刷とは違いますので、その辺は目をつぶってください。
 表紙は勝手に今年のイメージ写真を採用。2016年の美屋久はこんな感じでした。どういう感じかは本人にしかわからないと思うのですが…。笑。サイズはA4で、開くとA3サイズになります。


 そして、昨年に引き続き、卓上タイプももちろん作成。自分でもパソコンのデスク脇において重宝しました。ぱらぱらめくるのが楽しいようで、子どもの遊び道具になった時もありましたが…。昨年と違うのはリングと台紙。リングも紙です。台紙はしっかりしていて、紙はちょっと薄め。仕上がり具合は昨年と違い、こってりしておらずイイ感じです。こちらも本気印刷とは違うのでカレンダー品質にしては御の字かなと。


 壁掛けタイプと卓上タイプの写真は半分同じで、半分違います。大きめで見たいなと思う写真、こじんまりと見たいなと思う写真でセレクト。完全に独断と偏見。なので、美屋久な感じが出てると思います。


 今年は昨年よりも、多めに印刷しましたが、いかんせん個人経営なものでそんなに数は多くありません。もっと大量に印刷すれば、価格を抑えられると思うのですが、採算が合う範囲で価格設定しました。ご注文はお早めにどうぞ〜!壁掛け&卓上のセットで少し割引などもあります。
 ポストカードも在庫が少ないのですが、年末年始は何かとはがきを使う季節ですので、今年もセールを実施いたします!なくなっても再販予定なし!Vol.4の作成に尽力する予定です。

 詳しいことは下記のページへ飛んでください。


 というわけで、みなさんにも2016年が屋久島を感じれる年であるように!心だけでも屋久島の森を歩けたら…。

2015年11月27日金曜日

寒〜いッ!

 本日は昨日に引き続き、ヒトミちゃんと一緒に半日で白谷〜苔むす森まで歩いてまいりました。昨日は縄文杉だったので、歩けるかなぁとちょっと心配しましたが、朝から元気なヒトミちゃんでした。それでも足の方はそこそこきていましたが…。笑。

 でもって、本日は昨日よりも寒ーいッ!ボクもダウンを着て乗り込みました。今シーズン初寒波はなかなかです。一気に冬将軍といった感じでありました。そんな寒い朝だったのですが、空は青空も!ちなみに友達ガイドの情報で、宮之浦岳は積雪10センチほどだったようです。


 で、ゆっくりボチボチ。縄文後遺症をちょいと感じながらも、潤う森を歩きました。昨夜もそこそこ雨が降っていただけに、森は雫ちゃんだらけ。まぁ、風はそこそこあったのですが、美しさは絶品でした。


 苔の沢付近もこれまたイイ感じ。やはりこの濃厚な緑が屋久島の色かなと。登山者も少なく快適に歩けました。


 と、テクテク歩いていたら、道に花が落ちていました。拾ってみるとサクラツヅジの花。だいた5月上旬ぐらいに咲く花なので、完全に狂い咲きであります。花も機械ではありませんから、季節を間違う事もあるなぁと。サクラなんかも狂い咲きしやすい木です。


 そんでもって、本日の目的地である苔むす森に到着。ん〜、これまた濃厚な緑が出迎えてくれました。例年ですとこの時期は雨が少ないので乾いた感じが多いのですが、本日の潤いコンディションは最高だったなと。さすがにまだこの辺は雪はありませんでした。今シーズンも緑の森が白くなる日が近そうです。


 そんな苔むす森でまったりしていたら、ヒトミちゃんが「あっ!咲いてる!」と森を指差しました。すると先ほども落ちていたサクラツツジの花が咲いていたのであります。この木は春でもなかなか咲かないんですが、いくつか花をつけておりました。下の写真ではわからりにくいですが、咲いてます。


 ドアップにするとこんな感じ。ちょっと違和感がありますが、いいもんです。


 そんな感じで苔むす森付近を堪能しつつ、下山開始。今日はいつもより外人さんが多かったような気がします。ワールドワイドな森でした。ヒトミちゃんもちょっと足首が痛くなり始めるもなんとか歩けました。下りの方が踏ん張るので、縄文後遺症が足に響いておりました。笑。


 というわけで、想定通りの時間で下山完了!登りよりも下りの方が寒かったです。2日連続で森歩きをして、それなりにヒトミちゃんも疲れたと思うのですが、歩き終えた時の顔はイイ顔してました!ナイス!身体はボロボロでも顔は笑顔!正しい、初屋久島の旅ができたなと。結局は霧雨程度の雨で終わり、最後まで快適な森歩きができました。

2015年11月26日木曜日

今シーズン初寒波!

 本日も元気いっぱい、カトちゃんとヒトミちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりました〜。二人とも一人旅で、さらには同業者!なんとなく宿のチョイスも似ていて、朝から打ち解けた雰囲気で登山口へと向いました。

 で、本日は晴れたり降ったりしそうな天気予報だったのですが、それ以上に気になるのが寒さだったのんです。今シーズン、初の寒波来襲ッ!毎年、12月の第一週目ぐらいに初の寒波で雪が降り始める屋久島なんですが、今年は11月の末でありました。
 と、寒いからといって歩かない理由はないので、レッツ縄文。真っ暗な登山口を出発しました。連休も終わったので、全体の登山者はもう100人もいません。50人ぐらいだったと思います。二人とも「普段は運動してな〜い!」と自信満々。笑。屋久島トークをしつつ、テクテク歩きました。


 今日は一日中そうだったのですが、雨が降ったり太陽が差し込んだりする展開。20〜30分おきに傘をさしたり、太陽を拝んだりの天気でした。冬らしく、厚めの雲と雲の切れ間が交互にやってきていたなと。


 トロッコ道後半では光が差し込んだら、もう周りがキラキラモードマックス。潤い満点の苔達が輝いておりました。二人ともiPhone&デジカメの二刀流でして、パシャパシャ写真を撮りながら、テンションもあげていきました。


 体力に自信がないと言いつつも、実に標準的なペースで進む事ができ、いざ本番の山道へ!気温は低めではありますが、心も身体もヒートアップして登りました。止まっていると寒いのですが、登るとそれなりに熱くなるので、歩きやすいといえば歩きやすい道のりでありました。


 と、ちょこちょこ道草を食いつつも、ウィルソン株に到着。前後にはポツポツ登山者がいるものの、株の中は貸切状態でして、思い思いに愛を激写できました。一応、一年を通して歩く事ができる縄文ルートですが、シーズンオフだなぁと。登山バスの運行もあと数日となりました(11月末まで)。

 そして、本日一番の急斜面に突入〜!ひとみちゃんが「誰がこんな階段を作ったのっ!」と怒りをあらわにしつつ(笑)、必死にがんばりました〜!そう簡単には会えないのが縄文杉の良い所っ!心もかなり熱かったなと。


 急斜面が終わってからも、テクテクな感じで歩きつつ、順調なペースで縄文杉付近に。すると今まで行きで使っていた道が通行止めで、帰りに使っていた道を歩く感じになっていました(11月24日より)。いよいよ、縄文デッキが本格リニューアルにむけ動き出した感じでありました。


 そして、最後の登りを頑張って縄文杉に到着!歩き始めは不安いっぱいだったと思うのですが、しっかりと自分たちの足で歩いてたどり着く事ができました!晩秋の縄文杉は今日もカリスマだったなと。寒くてお腹も減っていたので、あまり長居はしませんでしたが
デッキの上も全く混雑することはなく、平和でありました。


 たいした雨ではなかったのですが、屋根のあるところまで行ってランチタイムに。標高1300m付近は実に寒かったで〜す!みそ汁が五臓六腑に染みました。指も動きが鈍る感じだったので、お湯を沸かしたあとはガスをストーブ代わりにしました。ちょっと手が温まるだけで幸せになれる気温でありました。


 と、ランチ後は集中力が試される下山。二人ともまだまだ元気でありまして、ちょっと心配だったカトちゃんの腰も全く問題なし。苦戦した階段も、帰りはなんのそので歩く事ができました。で、縄文付近は雨に混じってアラレも降っておりました!寒いわけです。今シーズン初アラレでした。おそらく、今夜は雪が積もるのではと。ボクもしばらくは縄文杉に来ませんが、これからは冬バージョンの装備で来なければなと思いました。

 で、ウィルソン株まで戻ってきて、仲良しガイドが2人ほど泊まりで登ってきていました。あられ情報も伝えつつ、今晩は冷えるなと。そこでガイドのYが「カンパにカンパイ!(寒波に乾杯)!」と寒いギャクを飛ばして、より寒い感じになっておりました!笑。


 そんな寒いギャクをスルーして、順調なペースでトロッコ道に戻って来れました。ちょいと足がプルプルしはじめていた二人ですが、上半身は元気!まだまだ歩けそうでした。トロッコ道は先頭を交代しながら歩いたのですが、実に良いペースで進む事ができました。もう途中からは完全に無言でして、黙々と…。ボクも何か話をしてしまったら歩くのも止まってしまうのではないかという雰囲気…。


 黙々と歩き続けて、一気に小杉谷休憩所まで来ちゃいました。ボクもこの間の記憶がほとんどありません。それだけ無になれて歩けたのではないかと…。笑。
 小雨も降っていたので、休憩所にてブレイクタイム。温かい飲み物が身にしみました。みんなでオヤツの交換ごっこをしつつ、ホッと一息つけました。今日一番のまったりタイムだったかもしれません。


 そんなこんなで最後も雨が降ったり晴れたりの天気で、無事にゴールッ!無くなると思われていた笑顔もしっかりと残っており、カリスマに会って来れました!初寒波ではありましたが、寒さに負けず、充実の縄文参拝ができました。



2015年11月25日水曜日

まさかこんな天気が待っていたとは…。

 本日は屋久島10回目(今年2回目)のマイちゃんと一緒にNO YAKUSHIMA NO LIFEしてまいりました〜。実は今回の屋久島はマイちゃんにとっていつもとはちょっとおもむきの違う旅行だったんです。もちろん詳しくは書きませんが、身体も心も休息モードでの屋久島であったのです。

 でもって、天気予報は雷が混じりそうなちょい荒れ予報。朝、宿に迎えに行った時もしっかりと雨が降っておりました。しかし!車で登山口へむかえば向うほどに雨は止み、遠くの山並みまで綺麗に見えてきてしまいました〜。ボクとしても、どうしたものか?と…。完全なる雨装備でのぞんだ朝だったのですが、ちょいと拍子抜けでした。


 そして、登山口に着くとまさかの青空マックス!え〜、と思いつつ、マイちゃんはしてやったりな顔…。やられたなと思いつつ、雨モードで考えていたコースを急遽変更ッ!晴れモードなコースを急遽チョイスしました。歩き始めは森が濡れまくっていたので、朝陽が差し込むとキラキラモードに…。


 で、雨予報だったからなのか、ほぼシーズンオフの登山道は人っ子一人いない状態…。登山口に大先輩ガイドのIさんがいたぐらいで、本日は宮之浦岳を狙う人はいないようでした。もちろん我等が淀川もキラキラ爽やかなコンディション。至福であります。


 まだ距離は遠いものの台風のほのかな影響があるかなぁと予想していたのですが、完全に裏切られた状態でして、登れば登るほどに太陽がまぶしかったです。もうマイちゃんレベルになりますと、屋久島トークというよりは共通の知り合いの四方山話やら、近況報告会やら、基本雑談です。笑。テクテク進みました。


 でもって、まずは視界の開ける展望台に到着。雲がかっちょよかったです!ボクもこんなになるとは思っておらず、想定外の展開でした。もちろんマイちゃんはどや顔連発で「降る訳ないでしょ〜!」と…。生粋の晴れ女です。笑。まぁ、大雨の日も何度か一緒に歩いておりますが…。笑。


 でもって、ここら辺からはNO YAKUSHIMA NO LIFEなので場所がわかりそうな写真はなしにするとして、シャクナゲ情報を。何度かこのブログにもアップしていますが、来年は外れそうです…。大きなシャクナゲの株も、よ〜く見て1個2個ぐらいのツボミです…。それでも咲かない事はなさそうなので、よしといたしましょう!


 んでもって、雑談も多少落ち着いた頃に、目的地に到着〜!遠くの方に雲はありましたが、ボクらの上には雲がない!ちょっと冷たい風はあるものの最高の展望&開放感&爽快感がそこにありました〜!ん〜、気持ちよし!マイちゃんの身体のことも考えて、楽でもなく楽過ぎる事もないコース設定で、たぶんちょうどイイ疲れ具合だったかなと。晴れモードなルートをチョイスして大正解でありました。


 でもって、お腹もすいてきたので、風の弱い岩陰にてランチタイム。ゆる〜い時間が流れておりました。それにしても、こんな天気になるとは思わなかった…。笑。


 朝の晴れはおいといて、すぐに雲に覆われるだろうなぁと思っていた午後も快晴…。黒味岳方面は薄い雲すらありませんでした。相変わらず、どや顔のマイちゃんでした。笑。


 とまぁ、テクテク下山して、我等が淀川に到着。ここまで下りてくるといつもの「森から出たくない病」が発病してしまうマイちゃん。まったりブレイクタイムとなりました。コーヒーを楽しんでいたのですが、ちょうどガイドのIさん達も下りてきて近くで休憩。するとIさんが「奥の方に鹿が川を渡っているよ〜!」と教えてくれました。さて問題です。下の写真にかっこいいオス鹿がいます。どこにいるでしょうか!


 正解は写真中央、やや右側です。拡大するとこんな感じ…。今日は広角レンズしか持ってきておらず、望遠レンズが欲しい一瞬でした…。


 そんなこんなでユルい時間も終わり、無事に下山完了。結局の所、まさかの大晴れになって、どや顔マックスなマイちゃんでした!ボクとしても、大きく天気予報が外れしまい悔しい想いでありましたが、爽やかさは120%でありました。晴れ女の称号をマイちゃんに授与したいと思います。笑。なんとも想定外な最高の一日でありました。


2015年11月22日日曜日

憧れのあの山へ。

 昨日〜本日にかけて、秋の恒例行事?というわけで、ヘビーリピーターのコンタニ夫妻と一緒に永田岳へと行ってまいりました〜!何を隠そう、宮之浦岳に登頂した時にバッチリ見えた永田岳に憧れる事、二年の歳月…。日帰りで狙おうと思った時は大雨にあったり、春に行こうと思った時に身体が出来上がっていなかったりと、思い返せば情熱だけは常にあったのでありました。そして、今回!今まで「重い」荷物をかつぐを避け日帰りメインで登っていたのですが、「重い」を「想い」にかえて一泊にて行ってまいりました!しかも、海抜100mの登山口からです!決して、良い子は真似してはいけません!標高差1786m!長い旅の始まりです。

 とまぁ、暗いうちに登山口に着き、しっかりと準備をした上でレッツ永田っ!もちろん周りには誰もいませ〜ん!外灯もありませ〜ん!真っ暗でライトをつけてもピンクテープすら見えない山道を歩き始めました。


 でもって、ボクもコンタニ夫妻の歩きはよ〜く熟知しているので、ペース配分などなどを入念にチェックしながらグイグイ登りました〜。数年前にミユキさんがテレビで岳参りの番組を見た時の話をしつつ、「あの番組の時と同じ道のりを歩くなんて…」と感慨深い感じで一歩一歩進みました。


 一応、当初の予定はホテル鹿之沢小屋までの予定なんですが、キッツイ山道を永遠と…。ん〜、気力体力は他の登山道とは桁違いです。笑。屋久島の森は標高の低い所から高い所まで数段階に分かれているのでその変化も楽しみながら歩きました。


 テクテクと進みつつ、汗もかいてきたので休憩ポイントで休息。そこから遠い(笑)永田岳が見えるのですが、しばらく見ていたらなんと「ダイヤモンド永田」が見えちゃいました〜!望遠レンズは持ってきていなかったので、下の写真のような感じですが、まるで「おいで!」と言わんばかりに輝いておりました。俄然、テンションもあがります。


 と、前半の照葉樹林帯は特に見るものもなく、ひたすら登りの連続です。気温は涼しい感じなんですが、ボクらは熱い!汗だくになって登りました。この辺はちょいと苔が多くなっていく標高です。


 ジワジワと標高を上げつつ、このルートで一本目の屋久杉がある所まで来てブレイクタイム。個人的にこの辺の標高からが、ボクの心も落ち着く森に入っていきます。


 そして、この時の休憩時にミユキさんからお手製クッキーの差し入れ!よ〜く見てください!クッキーの下にある屋久島の花崗岩とクッキーの模様…。そうです、屋久島好きにしかわからない「正長石」をモチーフにしたクッキーなんです!前々から、ミユキさんが作成のアイデア話を聞いていたのですが、実物はレベル高い!味もまた屋久島のお茶を使っていてレベルが高い!最高でした。


 と、そんなクッキー休憩をしつつも、またもやひたすら歩き続ける道のり。もちろん誰一人会いません…。笑。ある意味、良い子は登らない方が良い道なので、会わない方がいいんですが…。笑。二本杉と呼ばれるスポットにてランチを楽しみました。一昨日の大雨の影響で苔のコンディションもよく、良い森だったなぁと。


 ランチ後もひたすら登り続けます!すでに縄文杉ルートだったら下山し始めるような時間なのですが、まだまだ登ります。すると、いきなり森が霧に包まれました。降水確率0%なんですが、さすが屋久島、さすがこの標高といった感じで、神秘的な森を歩けました。この辺は屋久杉が点在するナイスな森なだけに、鼻息が荒くなる瞬間でもありました。


 そんでもって、また歩いていたら、雲のない晴れ天気に。このルートの目玉の一つでもあるモモンタに到着。この辺まで歩き続けると、もう身体も心もお疲れモード。一息すべく、絶景スポットに。


 霧が出ててきた時は視界は無理かなぁと思った時もありましたが、登ってみたら最高の展望が待っていてくれました〜!今までの辛さ、道のりが完全にぶっ飛ぶ風景ッ!崖っぷちでしたがコンタニさんもギリギリ楽しめるステージでした。笑。


 そんな疲れを癒すべく、いつのまにかまったりモードになりお昼寝タイム。最高でした。こんな絶景の中で一息つけるなんて…。コンタニさんも「もうここでいいんじゃない?」なんてセリフが出てくるほどでした。笑。

 

 で、ここでコンタニさんがいつも使っている天気予報で今後の天気をチェック!すると次の日の朝から雨模様な雰囲気。今日はホテル鹿之沢までの予定でしたが、ミユキさんが「行けるなら行っちゃおう!」ってことで、晴れが続きそうな今日のうちに登頂する作戦に変更!上を目指しました。ちなみに絶景でリフレッシュしたのですが、小屋までの道のりは長く感じました。笑。ボクとしては想定通りのコースタイムだったのですが、コンタニさんは「残り1キロなんて嘘だ!」と連呼しつつ(笑)、ひたすら歩き続けました。笑。


 と、ボクとしては予定通りの時間でホテル鹿之沢に到着。コンタニ夫妻的には想定よりも長い道のりにて到着。笑。天気も絶好調で、荷物をデポしました。良い時間だったので、コーヒータイムも!つかの間の休息となりました。


 そして、いよいよ森林限界に突入〜!すでに歩き始めてから10時間が経過していますが、二人もボロボロになりつつもまだまだ歩いちゃいました〜!頂を頂くために!眼下には口之永部島も見えます。


 陽は沈んでいませんが、イイ感じの西陽に。ん〜、コンタニさんのシルエットがかっちょよい。山頂直下ではなく、普通に草原を歩いているようにも見えますが…。笑。


 ここで今月の頭にも岳参りでこのルートを通っていたのですが、その時はヤクザサが登山道を完全に覆っていました。今日はキレイに笹刈りされておりました!もう前回通った時とは比にならないぐらい歩きやすかったです!この場をかりてありがとうございます!まぁ、下の写真ではわからないと思うのですが…。歩いている本人達はとっても歩きやすかったです。


 そして、頂上に近づくにつれ、めまぐるしく山が変貌していきました。青空の真下だと思ったり、ほんの数秒で一気に雲の中に入ったり、薄〜い霧の中に入った時は太陽の気配を感じつつ不思議な雰囲気になったり…。ほんと一筋縄ではいかない登山だったなと。


 そんなこんなで、なんとかかんとか、日没前に登頂〜〜〜〜ッ!みんなでハイタッチして最高の頂を頂きました!風も弱く、寒さもほとんどなく、パーフェクト!沈みゆく太陽が登頂を祝ってくれているかのようでした。素晴らしすぎる…。苦節二年の思いが結実した瞬間でありました。感動…。もう言葉はいりません!


 でもって、頂上をしっかりと噛み締めた後でホテル鹿之沢にむかいました。その帰り道がまたドラマチックな空でありまして…。夕陽というのは太陽が沈んでからがまた絵になるわけでして…。もちろん良い子は歩いてはいけない時間帯です。笑。決して真似しないでください。笑。この道はただでさえ歩きにくい道なので…。


 で、森に帰ってくる頃には真っ暗!30分ほどでしたが、完全に星&月の下にて夜間歩行でした。


 そんなこんなで無事にホテル鹿之沢に戻ってきて、ディナータイム。誰かいるかなぁと扉を開けたら、一人の男性が…。どこから来たのだろうと聞いたら、同じく永田歩道からとのこと!いろいろと話をしていたら、知り合いガイドのO君の先輩。O君は屋久島きってのサラブレッドガイドでして、話にも花が咲きました。不思議な縁であります。ミユキさんも「花崗岩正長石クッキー」をその方にあげたりと、雰囲気の良いホテル鹿之沢となりました。チュー助も出ずに平和な夜でした。

 と、気づいたら朝でした。笑。外はどんよりとした曇り空。天気予報通りかと思いきや、歩き始める頃には青空もまじっておりました。それでも、昨日のうちに頂上にたてて本当によかったなぁと。清々しい気持ちでいざ下山開始!下の写真はホテル鹿之沢の壁です。1965年に完成した小屋です。半世紀の重みがにじみ出ております。屋久島の山小屋で最も貫禄のある壁っす。


 とりあえず、コンタニ夫妻も昨夜の疲れはそこそこあるものの普通に歩ける感じ。帰りはテクテク進みました。コンタニさんは湿布をはりまくっていたので、その効果があったのかもしれません。笑。


 ちなみにこのルートのシャクナゲ情報なんですが、少ないです…。ないわけではないんですが、ホントにポツポツといった感じ。他のルートよりはツボミの数は多いぐらいといったところです。


 でもって、シャクナゲがなくなり、屋久杉の森を抜け、グングン下山!とにかく、この道は歩くしかな〜い!ひたすら下山です。もちろんたまに登りもありますが、歩き続けるので、みんなで汗だく…。おまけに標高が低くなっていくと気温の変化も普通にわかるので、さらに汗だく…。風通しのいい谷が幸せでした。

 そんでもって、植林の道を終え、無事に下山完了〜!ハイタッチで喜びを分かち合いました。ん〜、登りも長いけど、下りも長〜い!あくまで、良い子は通ってはいけない登山道です。笑。


 というわけで、二年の想いを込めて登った永田岳。めまぐるしく変わり行く風景を感じつつ、屋久島のダイナミズムを全身全霊で感じれた道のりでありました。登山口付近と頂上の写真を見比べてみるとわかると思うのですが、全くの別世界。あらためて凄い島だなと。
 そして、とんでもない道のりを歩ききったコンタニ夫妻に感激です!もちろんお二人の実力がわかっていたからこそ、歩いた道のりですが、大変だったと思います。涙。車に乗って帰る途中から大雨に…。歩いている時は一滴も雨が降らなかっただけに、お二人の強運ぶりも拍手喝采であります。

 そんなこんなで内容濃過ぎ、体力使い過ぎ、屋久島凄過ぎというわけで、身体はボロボロにて笑顔はマックスな二日間でありました。