2009年12月28日月曜日

2009年最後の「こらむ」更新。

 2009年も終わりに近づいて参りました〜ッ!明日(28日)より、弾丸里帰りツアーへ行ってきます。一番遠い所は、釧路(北海道)です。ん〜、マイナス20度の世界へ行くとなると、気合いも必要だなと。

 そんでもって、今年最後の「こらむ」をアップしました〜!最近は時間と空間のいたずらにより、なかなか「0」の付く日に更新できませんでしたが、まぁ、決まり事に束縛されないということで…。言い訳にしか聞こえてきませんが…。とりあえず、忘年会で飲み過ぎた心を少しでも別空間にトリップさせることができたら、これ幸いであります。

 というわけで、2009年ありがとうございました。そして、せまりくる2010年もよろしこです!今年以上に、はりきって参ります。ちなみに写真と文章は全く関係ありません。

2009年12月25日金曜日

ベストショットアワード2009!




 勝手に、そして身勝手に、独断と偏見の固まりのまま、「美屋久ベストショットアワード2009」を開催いたしますッ!美屋久より、クリスマスプレゼント!?
 全てのシーンにおいて、懐かしさ思い出が盛りだくさんなわけですが、その中でもとっておきの写真をピックアップして、2009年を振り返り、2010年につなげて行きたいなと思い、こんな企画やってみました。
 ん〜、思い返せば今年も素晴らしい日々だったなと。雨の日も雪の日も、晴れの日も、雷の日も…。2009年美屋久のツアーにお越し頂いた方、本当にありがとうございました!こんなアワードができるなんて、皆さんのおかげです。これからも美屋久をよろしくお願いします。屋久島を知らぬ周りの人たちへ、たっくさん自慢&宣伝しちゃってください!これからも屋久島は永遠に不滅です…。

2009年12月22日火曜日

山は雪です。パート2。

 本日は鈍った身体を動かしに白谷へ行ってきました。通称もののけ姫の森辺りまでは、うっすら白い雪が残り、その上は、道が全部雪に覆われる感じでありました。下の写真は太鼓岩へと続く辻峠付近。ん〜、誰もいないってのもいいけれど、白いってのもいいですねん。
 途中、スニーカーを履いた若者が…。すでに靴の中はびちょびちょだったらしく、とても辛そう…。せっかく楽しみに来たのに…。天気が良かったのでよかったですが、この時期の軽装は禁物そのもの。安全もさることながら、それ以上に「楽しむ」ための準備っすよね。

 鈍った身体を温めるためだったので、ササッと行ってササッと下りてきました。それ以上に気になる風景があったからです。そう、唯一里とから見える奥岳である永田岳を見にいくために。
 ん〜、道路からチラッと見えた瞬間、一人だったのですが雄叫びをあげてしまいましたッ!いや〜、毎年ある風景でありますが、正直言って最高です。思わず、3時間ほどぼ〜っと眺めてしまいました。夕暮れして、写真が撮れなくなるまで見とれちゃいました。コンデジで撮った写真が数枚しかなかったので、おいおい美屋久HPの「こらむ」に雪の永田岳ものっけますね。
 できることならば、あの頂きに立ちたかったですが、それはまた今度ということで…。南の島なのに本格雪山登山になってしまいますから、気合いの入れ方が半端ないっすから。富士山で事故もありましたし…。


 というわけで、冬の屋久島も最高であることをお知らせしつつ、本日はこれにてブログをしめたいと思います。

2009年12月19日土曜日

ヤクスギランド線、通行止め。

 本日は、雪と戯れようと嫁さんとヤクスギランドへ向かいました〜!がしかし!雪で路面凍結していたようで、通行止め。ネットで道路情報をチェックしたら、通行止めにはなっていなかったので、いくぞと気合いを入れていたのですが…。残念。それでも、雪に触れたのできもちよかったです。それにしても、里とは違って、世界が違います。この上は、さらに違うんだけどなぁ〜〜〜。

 というわけで、ただで帰るわけにもいかないので、のんびり島内グルッとドライブしてまいりました。海に広がる木漏れ日がとても奇麗な日でありました。結局、家に着いた時は真っ暗…。相変わらず、屋久島という島は一日が早く、中身がある時間であります。

 で、我が家には暖房器具が2つしかありません!なんとストーブがない家なんです。コタツと火鉢のみ!まぁ、この火鉢がかなりの実力派で、すぐには温かくならないんですが、1時間もすれば、優しい温かさで良い空間になります。決して便利とは言えませんが、この温かさは止められません!火を見ることも少なくなった現代。かなり癒し系でもあります。今日は寒かったので、いつもよりふんだんに炭を入れております。


 ではでは、みなさま、風邪にはお気をつけ下さい。

2009年12月18日金曜日

山は雪です。そして、Jomonkeys!

 昨日より、屋久島の山も雪が降っております。里も里で寒いのですが、雪までは降らない感じ。明日(19日)は里でも雪マークが出ているので、タイヤ交換の文化がないこの島では車の運転が要注意ッ!スタッドレスタイヤもチェーンもこの島には売ってません!里で雪が積もる事は数年に一度なんですが、道路に雪が積もると必ずスリップ事故がありますから。

 で、本日はというと、我らがソフトボールチームのJomonkeysのメンバーで「縄文参拝へ行こう!」企画の日でありました。みんなでユニフォームを着て、記念撮影しようと前々から、企画をたてていたのです。11月にも企画日があったのですが、超豪雨で中止。そのリベンジ日だったのですが、雪と寒さとシーズンオフで完全にスイッチがオフになった身体を奮い立たせる事ができませんでした〜〜〜ッ!歩けば歩けたんですけどね。やはりこのユルさがボクらのチームの良さであるかなと。人に優しく、自分にも優しくッ!
 そんでもって、明けきらぬ前に集合したにも関わらず、車でブ〜〜〜ンと登って紀元杉まで行ってきました〜!標高1200メートル付近から道路にも雪が積もっていました。氷点下まではなっておらず、ベチョベチョ雪で車は全く問題なし。
 そして、記念撮影ッ!まだ暗かったので、車でライトアップして、スター気取りショット。もちろん正面からも撮ったのですが、修学旅行的な観光写真に仕上がったので、ここでは後ろ姿のみ公開しておきます。


 日が昇ってきたから下りたのですが、途中、山肌が見える所はキレイに雪化粧しておりました〜〜〜!下の写真を見ての通り、約1200メートル付近を境にクッキリ色が違います。頂上はもちろん我らが太忠岳!ん〜、雪化粧っていいですね。


 というわけで、寒い寒い屋久島の山でありました〜。

2009年12月17日木曜日

面白かった研究講座。

 本日は「屋久島世界遺産地域調査研究活動報告会」!べらぼうに漢字が羅列された講演会ではありますが、内容は難しい報告ではなく、非常に面白かったです。それぞれの先生が調査による報告を30分ぐらいで話してくれたのですが、シンプルで幅広いことを、ササ〜っと流れるように時間が過ぎていきました。

 聞き終わると、それぞれの先生が話してくれた内容がキレイにつながり、個人的に、体験的にわかっていたことが、科学的に理解できたり、今まで知らなかった細かい事など、充実。

 一番ボクの関心をひいたのは、猿の研究報告。屋久島はその標高差から、植物が標高事に変わります。ということは、猿のエサやエサの量が変わります。つまり、標高の低い所と高い所の猿の生き方が違うんですよね。

 ここまでは、屋久島に来た人ならば理解できると思います。ボクのアンテナに引っかかったのがそこから…。
 標高の低い所は、種類が豊富でたくさんのエサがあります。
それに比例して、群れの数も多く、頭数も多い。
逆に標高の高い所は、針葉樹がメインとなってくるのでエサの量も種類も少ない。
それに比例して、群れの数も少なく、頭数も少ない。

 ここで、標高の低いところの群れは分裂、消滅がたくさんあり、
標高の高い所の群れは、長期にわたって安定した群れでいられる。

 つまり、貧しい環境の方が平和的に生きているんだなぁ〜と。まぁ、ボクの感覚的な解釈にすぎないですが、貧しいからこそ、猿の心が豊かになるのかなぁなんて想像しちゃいました。猿にも欲があるかどうかわかりませんが、なんだか人間と重ねちゃいました。まぁ、人間は貧困すぎても争うし、欲望がありすぎても争うし、ほどほどよりちょっと貧しい生活が平和の秘訣かなぁと思いました。


 というわけで、屋久島の自然を科学的に知ることで、人間の姿がちろっと考えた一日でありました。屋久島ってのは知れば知るほど面白くなってしまうし、迷宮入りしてしまう島だなと。

2009年12月16日水曜日

自然薯ッ!

 毎年この季節になると自然薯(じねんじょ)を堀りに行きます。そして、今年もガイド仲間たちと行って参りました〜!この季節の風物詩でもあります。

 この自然薯掘りはかなりの体力を使います。よく「山芋掘った!」というと身体のヒートアップ具合から、「喧嘩した」という婉曲表現として使われるぐらい。喧嘩するぐらいの体力がいります。もちろん喧嘩はしていませんが。

 で、山芋のツルを見つけてから、穴を掘り始めます。山芋には全く触れないように、手前をガンガン掘るわけです。ある程度掘ったら、山芋を傷つけないように周りの土をちょっとずつ崩します。

 山芋は非常に折れやすく、デリケート!さらには山芋の全貌が見えないままにちょとずつ山芋を見えるようにしていくのですが、崩し過ぎたら山芋が折れちゃいます。最強とも言える美味を楽しむために、かなり真剣モード。この作業は遺跡の発掘調査のような地味な感じですが、最も楽しいところでもあります。穴を掘るのは男気が試され、発掘するときは優しさを必要とする、まさに男の生き様が試されるんです。写真で見ると、「何やってんだ」となりますが、実際の所は心がかなりヒートアップされいます。

 で、掘れた自然薯です。スーパー等で売っているものとは全く形が違います。野性味あふれる風貌。ん〜、5人掛かりで交代し、キレイに発掘できた一本。

 そして、今回の自然薯掘りで最も重かったのがこれッ!
樹の根の間から発達した芋の部分はまさに異様に変形し、
こんな自然薯は初めて見ました〜。

 そして、最も長く、最も美しかったのがこれ!約1.5メートルほどあります。いや〜、この一本も凄かった。


 そんなわけで、なかなかの収穫となりました!家に帰って来てからは、定番中の定番、ぶっかけご飯を楽しみました。普通の山芋とは全く違って、突き立ての餅を食べているような食感と、いかにも精力がつきそうな濃厚な風味がたまらないです。まぁ、この味があるからこそ、一本につき1時間ぐらいの発掘作業ができるのだなと。いや〜、良い汗かきました!

2009年12月15日火曜日

あれっ?晴れっ?

 本日はシーズンオフの中、山好きのtezukaさんと縄文杉へ行ってきました〜。
全体の登山者数は30人ぐらい。いや〜、平和です。

 で、天気予報は曇りのち雨だったのですが、
雲が高い位置にあり、トロッコ道終わりぐらいでは奥岳まで見えちゃいました。
さすがにこんな日は見えないだろうと思っていただけに、ラッキー!

 山歩きになれているtezukaさんだけに、順調そのもの。
それなりに寒い季節なわけですが、代謝抜群で「暑い!」とtezukaさん。
フリースやカッパなどで体温コントロールしながら、登りました。
見本のような歩きで、誰もいない森をテクテク。

 トロッコ道は全く人に会いませんでした。
シーズンオフだったら、こんなこともあるんですよね。
そして、縄文杉へ到着!
あれッ?晴れっ!?って感じで、青空まで出ちゃった次第です。
まさかここまで晴れるとは。

 そして、展望デッキも貸し切り状態…。
ちょっと先でランチをして、デッキに帰って来ても貸し切り…。
静かな森の重鎮は今日も元気でありました。

 夕暮れも早い季節だけに、別れを惜しみながら下山開始。
ボクもこの季節は縄文ガイドが週に1回ぐらいなので、
しっかりとサヨナラしつつ、テクテクと歩きました。
それにしても、予想していた雨が降らず、歩きやすかったです。

 登りでデジカメの電池残量が少なくなって来たために、
写真を温存して撮っていたtezukaさん。
下り道はうっぷんをはらすかのようにたくさん写真を撮りました〜。

 トロッコ道でもちょこちょこ立ち止まり、
朝は薄暗くあまり風景が見えなかっただけに、新鮮なトロッコ道。
下りのペースが一緒になった一般の登山客と挨拶しながら、
抜きつ抜かれつ歩きました。

 そして、本日は川カフェ。
この時期は川の透明度がすんごく奇麗なので、
トロッコ道沿いの川へ寄りました。
ん〜、キレイ。夏だったら、100%飛び込んでいるところであります。
コーヒー&スイーツブレイクを楽しみつつ、
知り合いのガイドも一緒になって、良い時間でありました。

 この下からは朝歩いているとき真っ暗だったところだったので、
最後はteuzukaさんのカメラ魂がさらにヒートアップして、歩きました。
ある意味、この季節は一度で二度おいしく、帰りのトロッコ道も楽しめるなと。
標高が低い所では、かすかに紅葉も残っていて良い感じでした。

 そんなわけで、ボクにとっても縄文仕事納めな日となり、
さらには降るはずの雨も降らずに、笑顔で下山完了。
今日も良い日でありました〜。

tezukaさん:よく屋久島では晴れ女が来ると雨が降り、雨女が来ると晴れると言いますが、今回は良い感じの天気でしたね〜!次回来る時は、ぜひぜひ大雨を狙って来てくださいね〜!屋久島の森の雨はずぶ濡れになって歩く価値がありますよん!

2009年12月12日土曜日

流れ星・銀が屋久島の森に!

 本日は大和杉へと行って参りました。
うちの嫁さんの親友が屋久島を旅立ってしまう企画として、
ガイドとしてではなく、友人としての森歩き。
ん〜、いつも以上にユルかったっす…。

 で、本日最大級に盛り上がったのが、「野犬」!
前々から、噂に聞いたり、山で遠吠えを聞いた事があったのですが、
ついに、ついに出会ってしまいましたッ!
個人的にちょ〜〜〜〜〜興奮!
さすがに身の危険を感じてしまい、写真に収められなかったです。
とりあえず、リュックからストックを出し、武器確保。
そしたら、去って行ってしまったのです…。

 いや〜、何が凄いって体つきが半端なかった…。
言葉でしか伝えられないのですが、過激に筋肉質…。
あんな犬、見た事ないっす。
ちらっと目線があったのですが、その目つきも凄い…。
どう凄いかというと、可愛い眼の奥から鋭い野生の眼差し…。
今思い出すだけでも、胸の高鳴りが収まりません…。
ある意味、今年森の中で出会った感激編ナンバーワン。
いや、ボクが屋久島に来てから出会った動物ナンバーワンです。ダントツで。
少なくとも、標高1200メートルの森の中、
人間に飼いならされた犬ではないです。確実に。
噂しか聞いた事がなかったので、初めビビりました。
人間がトレーニングしてあんな体型になるわけがない。
たくましすぎる。
例えるならば、ボディービルダーを犬にした感じ。
それでいて超機敏な動きで、森の中を颯爽と走って行きました…。

 あぁ、出来る事なら、もう一度会いたい…。
屋久島の山に初めて入ってから、10数年。
ガイドを初めて6年目。それで初めて会ったんです。
次に会えるのはいつのことかなぁ。
あぁ、本当にもう一度会いたい。
ボクはそれほど動物愛好家ではありませんが、
そんな人間がこれだけ興奮する動物…。
イメージ的には昔のテレビアニメ「銀牙〜流れ星・銀」に似ています。
先ほど、ネットで銀牙を調べたのですが、銀よりも体格凄いです。
漫画以上にマンガチックで、それでいて美しい…。

 2匹いたのですが、一匹は真っ白。もう一匹が黄土色でした。
あぁ、思い出すだけで興奮しちゃってます。

 そんな興奮したまま、大和杉へ到着。のんびり。
ボクの頭の中は銀の姿がちらほら…。
大和杉に癒されました…。

 いつもより気合いを入れて、二時間ほど早く出たので、
帰りものんびり沢でコーヒーブレイク。
うちの嫁さんの親友とは5年の付き合い。
いや〜、寂しさと旅立ちと複雑な気持ちでもありました。


 そんなわけで、本日は銀に全てを持って行かれちゃいました。
あと数週間はあの姿が頭の中から離れないんだろうなぁ。

2009年12月10日木曜日

ガイド部会の全体会。

 本日は19:30〜より22時過ぎまでガイド部会でした。いつも思うのですが、こういった会に出てくるガイドは「熱い!」です。本当に屋久島の事を考えて、自然の事を考えて、自分のガイドの事を考えています。それであるがゆえに、議論も熱くなるんですよね。

 本日のお題は
1.屋久島観光協会 正会員入会規定の見直しについて
2.ツアーの随行人数について
3.21年荒川登山バス運行についての意見集約
4.手押し車
 の4つ。

 1.について
 現在、屋久島のガイドには強制的な登録制はありません。ある意味、任意です。登録する機関に、観光協会とエコツーリズム推進協議会(屋久島ガイド)があるのですが、屋久島ガイドをライセンス的にとらえて、その上で観光協会の正会員としていろいろな議論をしていく方向になっていくのかなと。今はそうではありませんが、ゆくゆくはそんな感じになりそうな予感です。つまり、何かを営業する時に、保健所の許可とか色々と免許があるように、ガイドも免許を取ってからいろいろな議論&行動をするという流れです。マナーであったり、ルールであったり、緊急の時等、基本がしっかりした「屋久島のガイド」、誇りの持てる仕事へと成長して必要があると思います。あくまで、ボクらガイドが議論しているだけですが、こういう組織的な話は必要ですよね。ボクは両方に登録して動いています(もちろん審査ありますが、試験はまだないです。)。エコツーリズムの方は、ガイドが議論するというよりも行政的な役割が大きく、ガイド部会は今日みたいに積極的に議論をしています。まぁ、数年後になってしまうかもしれませんが、今からボクらガイドの努力の見せ所っすね。この先、屋久島でガイドをしたい!という次世代のためにも。

 2.について
 ツアーの随行人数は前々から、議論が盛り上がっています。来年ぐらいから本格的にエコツーリズム推進法(以下、エコツー法)が推し進められていくと思うのですが、そのルールにもツアーの人数について言及されています。つまり、一人のガイドが何十人も連れて歩いていたら、自然のお話やら説明もできないし、安全面も不安、さらにはすれ違いの混雑などなど問題いっぱいなんですよね。ボクは自分の実力が5人、泊まりだったら4人と考えてます。それ以上だと上記の理由に加え、お客さん同士が仲良くなれないし、ボクも一人一人とおしゃべりできないからなんすよね。エコツー法では「8人程度」という曖昧な表現で止まってますが、ガイド部会では「7人」ぐらいが妥当なんでない?といったかんじ。まだ、意見は集約されていませんが、修学旅行やら経営を考えるとそのくらいが妥当なんじゃないかなと…。こういったガイド側からの意見がどこまで行政に食い込んで行けるかも今後要チェックですね。

 3.について
 荒川登山バス(旧称:シャトルバス)は来年度は3〜11月末まで実施されることになりました。料金やら安全性やらいろいろと反省&要望なんかをまとめて、行政にその旨を伝えるのもガイドの仕事のひとつ。これはアンケート形式で、意見要望を書き込んで、提出することに。部会長がまとめて行政に乗り込む感じになりました。

 4.
 「手押し車」と聞いて、皆さんは何をイメージします?簡単に言うと、トロッコです。なんやかんや縄文杉へのルートが最も負傷者が多いので、迅速に搬出するためにトロッコを利用したい!という前々からのガイド部会の理想なんです。レスキューを要請して、現場に到着するのは、要請してから数時間後…。山の中だから仕方ないんですが、ちょっとでも早く負傷者を助けたい気持ちの現れです。実現するかどうかは別にして、まずは担架とAEDの設置も大事かなと。行政にはずっと要請しているのですが、ようやくAEDが縄文ルート上に設置されるかもです。


 とまぁ、ちょいと細かい話になってしまいましたが、屋久島をこよなく愛するガイド達は仕事がないシーズンオフも生きてますよ〜報告でした。

2009年12月8日火曜日

12月の縄文杉は実に快適です。

 本日は久々に縄文杉へ行ってきました〜。
まぁ、久々といいつつも、10日ぶりではありますが…。
ちなみにこの10日ぶりというのは、数ヶ月ぶりのこと。
ん〜、今年も縄文杉へたくさん会いに行ったなぁ。

 そんなことはどうでもいいのですが、兵庫よりボッチとテクテク歩き。
いつも通り出発したにも関わらず、全体で一番最初にスタート!
真っ暗闇の中を歩きました。
初めは曇っていたのですが、徐々に雲が切れて、奇麗な月が出てきました。
試しにライトを消してみると…。
うん、よく見える。ということで、月夜のトロッコトレッキング!
いや〜、ボッチはどう感じたかわかりませんが、気持ちいい時間でした。
木漏れ日ならぬ、木漏れ月…。満月だともっと凄いんですけど、
今日ぐらいのしっとり感もよかったなぁと。

 で、バイオトイレ付近にあるメタセコイアの木が紅葉120%!
すでに葉が落ちていますが、今年も良い色になりました〜。
この辺で、まだ暗いです。

 そして、だ〜れもすれ違わないトロッコ道を終え、いざ山道へ。
ウィルソン株でようやく男性一人にあいました。
ん〜、この静けさが12月の良い所だなと。
自分たちのペースで、静かな縄文参拝はこの時期ならでは。
人混みが苦手な方はぜひぜひこの時期に縄文杉へ行きましょう〜。
きっつい階段もマイペース、マイペース。

 ボッチも初めは自信なさげでしたが、順調に歩を進められました!
お腹もあまり減っていなかったので、一気に縄文杉へ!
途中、若い男性チームやら中高年山好きチームに抜かれましたが、
展望デッキはほぼ貸し切り状態!ん〜、良い感じです。
ボッチが「いくらでもここにいれますね」というだけあって、
ボ〜っとしたり、ゴロンしたり、霧から青空に変わる縄文杉を見つめたり、
ナイスな時間でありました。

 そうこうしているうちにあっつうまに1時間が過ぎてしまいました。
さすがに、身体も冷え始めたので、下山開始。
縄文杉が見えなくなるまで、なんどもなんども振り返りました。

 で、歩いているとちょうど日の当たる空間を発見。
こんな日は日陰と日向の差が凄く激しいので、ラッキーなランチスポットでした。
下の写真の通り、道沿いなんですが、かなりディープなランチスポットであります。

 下りはボッチの足がワナワナ震えちゃう時もありましたが、
良い感じでトロッコまで下りてこれました。
もちろん晴れていて、時間にも余裕があったので沢にてコーヒー&スイーツブレイク。
この寒い時期ってのは、夏以上に水が透き通っていて、キレイっす。
思ったほど寒さもなく、ボ〜っとできました〜。

 そして、今日は一年を通してほんの数回しか見る事ができない光景に出会えました。
そうです、この季節の風物詩でもある「土埋木搬出」。
島民と屋久杉のめくるめくストーリーはまだまだ続いています。
山男たちがやたらとカッチョ良く見えました〜。

 トロッコに乗せて、駐車場まで運びつつ、トラックへ積み替え。
それにしても職人技っす。数トンある屋久杉をここまでキレイに積むなんて…。
脱帽です。この職人技の山師達のおかげで、屋久島が生き続けていると考えると、
なおさら、貴重な光景だなぁ〜と。リスペクトですね。

 というわけで、見本のようなコースタイムで無事下山完了!
やはり12月の空いている縄文杉参拝は快適でありました。

ボッチ:さてさて、今度はいつリベンジできるかな?帰ったら、早速もののけ姫を復習してみてね〜!そんでもって、どんどん屋久島の妄想におぼれちゃってちょ。一眼レフも購入してリベンジしちゃう?カメラ買い替え時ってことなのかもよ?

2009年12月6日日曜日

続・弾丸トラベラーの実力!

 本日は昨日に引き続きishiguroさんと太忠岳へ行ってきました〜。
実は15時10分の飛行機に間に合うように、
途中で引き返すことも念頭において、いつもより早めにスタート!
登山口に着いた時はまだ薄暗くて、月がなかなか奇麗でした〜。

 で、本日の天気予報は曇り。
がしかし、歩けば歩くほど、雲がなくなり、
あげくには太陽さまさまって感じで、朝の木漏れ日空間…。
ん〜、なんとも良い朝であります。
ishiguroさんもデジカメと携帯カメラの両刀使いでパシャパシャ。
ん〜、良い光でありました。

 しかし、今日はタイムリミットがあるために、のんびりもしていられない。
ということで、ガンガン歩きました〜!
休憩もそこそこに、急な坂道も闘志を燃やしながら…。
とはいいつつ、やはり美しい景色には勝てないので、
森やら光やら水やら、立ち止まりたい所はその空間を楽しみました。

 そして、天柱石到着ッ!
ん〜、森の中は木漏れ日が当たってほのかに温かかったのですが、
尾根に出たら、やっぱり12月の寒さが…。
頂上もかなり寒かったっす!

 がしかし、山登り好きなishiguroさんは実のところ高所恐怖症…。
岩の凄さに圧倒されながら、その高さにも圧倒されちゃいました〜。

 雲がいったり来たりしながらも、海がキレイでした〜。
雲が抜けたところだけ、光が降り注いでいて、反射する海面。
しばし、寒さを忘れちゃいました。

 と、頂上を満喫しながらも、我々にはタイムリミットが…。
ちょっと早めに行き、温泉なる欲望も…。
てなわけで、ちょこっとのんびりして、下りも頑張りました〜。

 それにしても、誰もいないディープな森は歩くだけでいいです。
もちろんのんびりもしたいけれど、今日はお預け。
ところどころ、振り返りつつ、この森に癒されちゃいました。

 んでもって、今日のランチタイムはヤクスギランドに戻ってきてから。
川を独り占めして、本日一番ののんびりタイムができました。
さすがにカフェをオープンするほどの時間はなかったので、
いつものスイーツはデザートで…。
それにしても、晴れちゃったなぁ〜。

 そんなわけで、まだ屋久島で雨にあたったことがないishiguroさん…。
ぜひぜひ今度は大雨を狙って屋久島に来てくださいね〜〜〜!

2009年12月5日土曜日

弾丸トレベラーッ!

 本日は久々にガイドとして西部の森へと行って参りました〜。
1年半前に屋久島を訪れ、リピーターのishiguroさん。
いや〜、相変わらず元気でありました。
そして、今回はなんと一泊二日の屋久島旅行を敢行!
まさに弾丸トラベラーであります。

 もちろん無駄な時間を少しでも使わないように、
空港へ迎えに行き、その足で西部の森へとレッツゴー。
車に乗っている間はなんとかなりのゴ〜〜〜〜雨ッ!
でも、いざ車から降りてみると、道路も乾いているし、良い雰囲気でありました。
屋久島に到着してまだ1時間でディープな森スタートです。

 ちろっと道路を歩いていると、お猿のお出迎え。
1年半ぶりのヤクザルとの再会であります。

 午後一だったので、まずはランチスポットの沢へ。
ん〜、屋久島に到着して1時間半でこんなところもあるんだなと。
ボクはちょこちょこ来れるところですが、
考えてみたら、屋久島に到着していきなりこんな所でランチはなかなか凄いなと。
冷静に考えてみたら、不思議なもんです。

 お腹も満たし、テクテク歩き。
ishiguroさんは前回の屋久島で縄文杉にも白谷にも行っているので、
全く違う森の姿にちょいと興奮気味。
確かに屋久島のイメージとはちょっと違いますもんね。

 良い感じの昼下がりで、海へと到着!
いや〜、光が凄かったっす。雲の切れ間から良い感じ。
さっきまで土砂降りの道路を車で通ってきたので、
なおさら感激な光景でありました。
さらには12月だというのにかなり風も心地よく、爽快。
ん〜、またしても呼ばれるべくして来た屋久島って感じです。

 その後は、クィーンやらキングと戯れつつ、照葉樹の森を散策。
いつもは昼寝なんかをする時間もあるのですが、
午後から歩き始めたので、ちょいといつもよりペース早めで歩きました。

 しかし、コーヒーブレイクの時間だけは譲れない…。
ということで、ランチスポットよりも大きめの沢でブレイク。
水の音をBGMを聞きつつ、ちょうど良い気温の中、
スイーツとともに良い時間を過ごせました。

 なんといっても今回は1泊2日なので、お土産を初日に買う作戦。
予定通りの時間に車に戻り、宿へ向かいました。
しかし!そうは簡単に宿へ行けないのが屋久島。
これまたナイスタイミングで雲の切れ間夕陽に出会えました〜。
ん〜、これはなかなかどうして素晴らしい。
夕陽って雲があると一段と美しくなるんすよね。
それがまた切れ間から木漏れ日まで出て…。


 そんな感じで1年半ぶりに再会したishiguroさんは相変わらず元気で、
いろんな話をしつつ、お土産もゲッツ!
ちょうど暗くなったところで、宿へ到着できました。

 さてさて、明日は日中の飛行機で屋久島を出ます。
1泊2日でどこまでガイドできるか…。これまた腕の見せ所であります。
どうなるかな〜〜〜?

2009年12月1日火曜日

安全大会。

 本日は観光協会のガイド部会主催で、安全大会がありました。シーズンオフになったからといって、ガイドは休んでいるわけではありません。朝から昼から夜から、屋久島の問題について色々と頭を使っております。その一つがこの「安全大会」。今まで観光協会主催でこういった催しをするのは初めてだったんですねぇ。とても良い事だなと。

 で、「安全」ということで、過去にあった事故を検証したり、連絡網を確認したり、事故のワークショップをしたりと、なかなかどうして、有意義でありました。いくら安全第一とはいえ、事故は起きてしまうものです。それをあぁだ、こうだと話すことって大事ですよね。
 事故を防ぐとともに、事故が起きた時のスムーズな動きが大切。いろいろと確認したり、共通認識を持てました。もちろんこういうことに完璧なマニュアルは存在しません。そのための知識やら技術を持つということが大事だなと。また来年度はパワーアップしていることでしょう。

 なんやかんや予想以上に人が集まって、50人ぐらいの会となりました。ちょっと気になるのは、一番事故の多いガイド会社の方が一人もいなかったことかなぁ。

 そんでもって、安全大会が一通り終了してからは、行政が頭を悩ませている「エコツーリズム推進法」についての意見交換。いや〜、これがまたなかなかどうしてハチャメチャでした。最終的には形になったのですが、行政に対しての怒りぶちまけ会みたいになっちゃって、環境省のMさんが可哀想でしたぁ〜。助けたくともちょっと厳しい状況。議論をする場を間違っているなという発言もあり、いわゆるKYな感じ。これだけガイドが集合できるのは、こういうった機会しかないので、ちょっと残念。まぁ、12月は会議の季節でもありますから、まだまだ色々模索していかなくてはと思います。

 その後は、交流会と称して、軽く飲み会。小規模でしたが、ワイワイガヤガヤ。ボクは途中までしかいれませんでしたが、こんな風にざっくばらんに話ができたらなぁと…。日本人の文化とも言える「飲みニケーション」。すべてはここから始まる!?のかもしれませんね。



 てなわけで、安全大会でありました。