2011年2月28日月曜日

濃厚な一日でしたぁ。

 本日は一昨日に引き続き、ミナコちゃんとNO YAKUSHIMA NO LIFEしてきましたぁ。なんと前日はどこへ行ったかと思いきや、旅は道連れ世は情けということでミナコちゃんは縄文へいっていました。さすがのミナコちゃんも微妙に筋肉が重かったようです。

 で、昨日は大雨洪水警報も一瞬出たのですが、今朝は晴れ渡っておりました。至る所に大雨の余韻を残しつつ、つかの間の晴れといった感じで爽快でありました。屋久島にも晴れがあるということを忘れていたので、マブかったです。西部方面へ向うとき、時計回りで車を走らせ寄り道しまくりでございました。
 弁当をゲットした後にまずは千尋の滝。いや〜、大雨の余韻が残り、水しぶきが舞い上がる感じで増量中でありました。ナイスです。しかし、ボクらの心を射止めたのは、桜です。なんと満開です。かなりの見頃。千尋の滝の駐車場にも一本あるのですが、実は裏にたくさんあるんです。もちろん人が植えたものですが、のぞいてみたら、あら、満開。春を先取りした感じで、ワビサビの光景が広がっておりました。バックのバックがモッチョムってのもナイスなスポットです。

 桜の余韻を引きづりずつ、お次ぎは大川の滝へ寄り道。これまた増量中でしたぁ。昨日はさぞスゴかったろうなと…。台風のとき並みだったかもしれません。というのは、下の写真を見るとわかるのですが、水によって流されてきた落ち葉達がこのラインまできています。このラインまで水が来ていたということですから、台風なみだったなと。恐るべし、大雨…。

 今度は桜と水の余韻を引きづりずつ、モリモリ森へ。それほど水は増量していなかったのですが、それなりに潤いまくりの森歩きとなりました。これまたテクテク歩きで、ミナコちゃんの筋肉をほぐすようにのんびりしましたぁ。

 そんなときおサルのう●こを発見。しかも大量。すかさずミナコちゃんはつつき始めました〜。一昨日の大和杉の時もホヤホヤのう●こがあったのですが、指で触れる程にミナコちゃんはう●こ好き(?)。いいことです…。

 でもって、大岩にのっかって、波の音に魂を奪われ、温かい風が気持ちいい空間でありました。ポツポツ雨が降っても、それがまたちょうどいいくらいの気候でありました。標高の低い所は確実に春だなと。

 加速度的にユルいモードへ突入していき、ボ〜っとできました。この森の主たちにもしっかりとご挨拶しつつ、お昼寝までしてしまい、静かな時間でありました。鹿の鳴き声で目が覚め、歩き始めたら大量の鹿がいましたぁ。いつも多い所ですが、全部で8〜10頭ぐらいいました。エサは足りているかな?

 そんなこんなで魂を抜かれてボ〜っとしたままに、スイーツタイムへ。やや増量中の沢で至福のひとときでありました。一昨日は極寒の中のんびりしましたが、今日は絶妙な気温で、無言のまま沢の水に溶け込んでいくようでした。

 でもって、森歩きを終え、車を走らせると、「猿ダンゴ」登場です。それほど寒くはなかったのですが、可愛らしい光景。あったかそうです。この中に入ってみたいと思う程、猿の愛情が伝わってまいりました。こんな風景もそろそろ終わりに近づいているなと。

 その後はいなか浜によって、荒波を見ました。波ってずっと見ていられるのが不思議だなと。冬の嵐の影響で、漂流物がやや多めでした。
 そんな事を考えていたら、ミナコちゃんがいきなり走り始めました〜ッ!突然だったのですが、きっと青春を思い出したのかもしれません。そこは深く追求しない事に…。


 というわけで、まったりでのんびりで、それでいて濃厚な一日となりました。

2011年2月27日日曜日

降りまくってます!

 本日の屋久島は久々に大雨洪水警報が発令しました。ボクが住んでいる地域もかなり激しかったです。降水量を示すレーダーを見ると、山よりも里の方がよく降ったみたい。よく春先に降る雨を屋久島では「木の芽流し」といいますが、それにはまだ早いかな?新芽達もほとんど出てきていないし…。数日前に一日だけ晴れましたが、10日ぐらいそこそこの雨が降りっぱなしで、気分は楽しき梅雨のようです。

 でもって、「川が良い感じに増水しているよ〜」と嫁さんが言うので、徒歩3分の川へ行ってみました。夏は発作的に飛び込みにくる川です。ん〜、夏の写真です。透き通る水が美しい…。

 でもって、今日の写真。もちろん泳げません。角度は違いますが、全く同じ場所です。濁流。

 なぜだか一気に晴れてきて、濁流に光が差し込みました〜!それほどキレイではありません…。

 それにしても良く降ったなぁ。夜も降りそうな気配です。10年に一度の大雪も、この雨では溶けてしまうだろうなぁ。冬の終わりを寂しく思う今日この頃です…。寒の戻りも1〜2回あると思いますが、積雪はそれほど期待できないし…。屋久島の雪山はまた来年かなと…。

2011年2月26日土曜日

エクセレントな森でしたぁ。

 本日は屋久島来島3回目のミナコちゃんと一緒に、大和杉へと行ってまいりました。晴れたら太忠、雨なら大和杉へ行こうかということで、バッチリ曇りで大和杉へ決定。雨は降っていなかったのですが、樹の葉がかなり濡れていたため、レインウェアを着てレッツゴー。ちなみにミナコちゃんのレインウェアは初使用物ッ!早速、活躍したわけです。

 でもって、ヤクスギランドがたまらない光景を見せてくれましたぁ。やはり森にはガスが似合う。濃厚です。そして、白黒の世界。エクセレント。一般的に天気の悪い日。それは屋久島にとってトレッキング日和ということです。

 そんな感じで、ワイワイしゃべくりながら歩いていたら、ハッと一輪の花が視界に入ってきました。冬の終わりを告げ、春の足音をかなではじめる、オオゴカヨウオウレン。今年は雪が多かったので、もうちょっと遅れるかなと思っていたのですが、可愛らしい姿を見せてくれました。寒の戻りもあと2〜3回あると思いますが、屋久杉の森にも春が訪れようとしています。

 でもって、歩いては立ち止まり、立ち止まっては歩き、しゃべっては上を見上げ、上を見上げては「すげ〜」と連呼しながら歩きました。とにかく、濃厚な霧が森を包み込んで、どこを見ても現実世界とは思えない空間。大木が多いルートだけに、写真ではなかなか伝えられませんが、圧巻です。

 でもって、つい先日知り合いのガイド見習いちゃんが、大和杉へ行こうとしたけれど雪が深くて戻ってきたと言っていたので、どれだけ雪があるのか楽しみにしていたのですが、思った以上に溶けていました。昨日は温かかったからなぁ。とはいいつつ、まだまだ雪はあります。もちろん軽アイゼンもきかないので、普通にテクテクウォーク。あぁ、雪のシーズンが終わってしまうのが寂しい…。

 そして、寄り道しつつも、大和杉へ到着ッ!ぎゃぁぎゃぁ叫びつつも、いつの間にか大和杉の母性愛!?に包み込まれ、自然とまったりしっとりモードへ。霧がかかったり、クリアになったりと、結局ランチを含め2時間近く滞在してしまいました。時間がたつにつれ、ブルブル震えてしまいましたが、秘密兵器も登場し、のんびりできました。

 下りも順調に歩きつつ、濃厚な霧は一日中続きました。これだけ濃厚なヤツが長時間続くのも珍しいなと。太陽さん、今日は出てこなくてもいいですよってな感じで、非現実的な世界を楽しみました。今日は何回「良い森だなぁ〜」と口にしたことか。下の写真は霧へ消え行くミナコちゃんです。

 でもって、グルッと回って、霧がよく見える沢へ下りて紅茶ブレイク。不思議な事に、雨が全く降らなかったのです。一発ぐらいドバ〜っときても良いかなと期待したのですが、今日は雨も太陽もいらなかったなと。それほどに濃厚な森歩きとなりました。ちなみに一昨日まで梅雨のような雨が降っていただけあって、川の水は増量中でありました。


 そんなこんなで、エクセレントな森にどっぷりつかり、マイナスイオンだらけの森歩きとなりました。

2011年2月24日木曜日

梅雨入りか?と思う程に…。

 本日も元気いっぱい、筋肉モリモリ、世間話多数で縄文杉へと行ってまいりましたぁ。ツトムちゃんとユーキのヤロー3人でワイワイと。実は昨年の11月に来た仲良し4人組のアヤ太郎、オカッパチ、ユキちゃん、ヨコイーのお友達だったのであります(その時のブログはこちら)。人は人をつなぐということで、出逢いに感謝だなぁと。実はもう1人秘密人物Aが一緒に来るはずだったらしいのですが、大都会へ用事があったようで屋久島には来れなかったようです。

 そして、登山口に到着すると駐車場は2番でした。ガラガラだなぁと思いきや、30分もすると全部で10数台は来ていたようです。いよいよ、卒業旅行シーズンの始まりか!?そんなことを思いつつ、そこそこ雨が降っていたので車でお弁当タイム。車で登山口まで来れるのもあと5日。車中闇弁(車中の闇で食う弁当)も12月までお預けだなと。

 そんなこんなで俄然テンションが上がって来た2人。テンションが上がるとともに雨も強くなってきました〜!とはいいつつ、それほど冷たくはなく、なんだか梅雨みたいな雰囲気でありました。下の写真をよく見ると…、トロッコ道が川になりつつあります。それにしても良く降るなぁと。1週間続いてます。しかも、なかなかの量がコンスタントに。安房川も久々に増量中でした。

 そんな雨の中、健脚な2人で話しながら歩いていたら、いつのまにかトイレに到着。すると…、見慣れぬものが!そうです、もう何年越しの望みだったのか、我らが救命救急の伝家の宝刀、「AED」であります。ついに、ついにです!管理は鹿児島県と書いてあったので、税金が素晴らしい使われ方をしたなぁと。昨日、美屋久の経理担当が確定申告をしてきてくれたので、なんだか久々に税金払ってよかったぁと思いました。税金払ってよかったと思うのは、いつぶりか?少なくとも屋久島に来てからは一度もなかったので…。とにかく、縄文杉ルートの大弱点だっただけに、良かったと思います。もちろん使う事態にならないことが一番ですが…。


 近くにいたガイドの先輩達とAEDトークで盛り上がりつつも、山道に乗り込みました〜。ちなみに雪はかなり溶けてきています。ウィルソン株の急斜面が終わって少しまでは軽アイゼンすらいらない感じであるけます(ガイドの方は「ハリギリ」と言えばわかると思います)。とりあえず、ゴムアイゼンを装着して、スノートレッキング!相変わらず、雪の上は楽しいです。杉やらなんやらの落ち葉が多くて、白い世界ではないのですが、これもまた雪の季節が終わる予感がして、寂しいようでワビサビを感じる空間であります。

 そして、これまたトーキングしながら、ワイワイ歩いていたら、あっつうまに縄文様に到着っ!デッキの上はまだまだ雪が1メートルぐらいありました(踏み固められてなかなか溶けない…)。
 ワイワイ写真を撮ったりダラダラしていると、ちょいと懐かしい光景が目に入ってきました〜!そうです、「縄文withヤクシカ」であります。2年前に縄文杉周辺の植生回復のために鹿よけのネットが張られたのですが、今年の雪はそれ以上であり、さらには所々雪の重みで崩壊しておりました。そこにヤクシカちゃん登場となったわけです。ネットが張られる前まではよくある光景だったのですが、久々に見るとまたいいもんです。

 で、さらにダラダラしていたら、まったりモードに突入。いつの間にかツトムちゃんが缶コーヒーを楽しんでおりました〜!すかさずユーキのリュックからも缶コーヒー登場!勝利のコーヒーを味わいたかったようです。そんなイケメン2人に卒業旅行だと思われる女の子2人が絡んできて、いつのまにか女の子も写真に入ってました。ちなみにユーキが見せたいのは…、レインウェア(ハードシェル)!胸元に光るロゴが見えますでしょうか!アウトドアブランドの揺るがぬ金字塔…。さらにはオレンジバージョン。(かなりレア!?)ちなみにパンツも同じブランド。ん〜、見ているだけでヨダレがとまらない一品であります。

 そんなこんなで女の子達と別れて、ランチタイムに。気温はそれほど下がってはいなかったのですが、さすがにずっと止まっていると冷えてきます。歩いているときはなんてことないですが、お昼時は温かくしたいなと。

 下りはこれまたワイワイ、時々ズッポリはまったりして、楽しく下りてきました。ガイド皆さん待望のあのトンネルがようやく開通しました〜ッ!下っている時、ガイドのGさんが開通させてくれたようです。約2月ほど通れなかっただけに、感慨深いものがあります。

 その後もワイワイ下りて来て、無事にトロッコ道到着。「優しい嘘」の事を考えながらも、順調に歩く事ができ、久々に沢カフェできました。2人とも健脚だったので、のんびりできました。最初はワイワイ騒いでいたのですが、いつのまにかしっとりモードに。黄昏れる男2人…。いや、屋久島に魂を抜かれた男2人だったのかもしれません。

 一瞬だけ太陽と青空が出た瞬間があったのですが、30分も歩いていたらまたも濃霧に。やはり屋久島だなと…。モノクロの世界であります。


 というわけで、元気いっぱい下山完了。梅雨入りか!?と錯覚しつつも、今日もワイワイ楽しい縄文参拝となりました。

2011年2月23日水曜日

上級でレベルアップ。

 本日は「普通救命講習」よりレベルアップするために、「上級救命講習」を学んでまいりました。もちろん基本は変わらないのですが、レベルアップです。つまり「質」です。実技試験や筆記試験もありです。「普通救命講習」とは緊張感が違います。
 今回も汗だくになったのが、「胸骨圧迫」。いや〜、汗が出る…。燃えましたぁ。丸々一日の講習なのですが、半分ぐらいはこの胸骨圧迫のレベルアップトレーニングだったような…。それだけ人命を助けるために必要なことなんですね。

 でもって、休憩時間…。いつもお世話になっている人形を観察。余裕が出て来た証拠か?

 いつの間にか、トレーニング道具から、オモチャへ…。顔を中心にボクらの遊び道具と化していきました…。決して真似はしてはいけません…。しかし、ここで新発見が!なんと半目で空いているお人形さんの目。左目と右目が違うんです。瞳孔が開いているバージョンと意識のない人の目のバージョン。救命士の方が教えてくれました。伊達に遊んでいるわけではなかったなと…。

 胸骨圧迫もなんとかレベルアップでき(もちろん更なる練習は必要)、より現実的なスキルアップも細かくやりました。回復体位やらのどにモノが詰まった時の出し方やら、火傷の対処法やらいろいろと。ボクらはガイドなので、山では使わないであろうこともあります。がしかし、1人の人間として集中してきました。世界的なガイドラインがあるのですが、この技術は世界共通なものですので、生きていく上で大事な講習だったなと。ほんとためになります。

 美屋久ではありませんでしたが、去年も数名の方がお世話になっていた三角巾による固定法。三角巾のたたみ方は数年ぶりでしたが覚えてました。もちろん固定の仕方はしっかりと。

 あとこれまた実践でよくあるのですが、傷病者の移動方法。けっこうパターンがあります。1人でやるものから、複数でやるものまで、バリエーションたくさん。普段から担ぐ道具も持っていますが、ちょっと新鮮でした。その辺にある道具でも簡単に担架になったり、リアルな感じで勉強になりましたぁ。


 そんなわけで、梅雨と間違える程に雨が降り続いている中で(ここ数日はず〜っと大雨です)、インドアでアウトドアへむけ、ためになる講習でありました。使わないにこしたことはないですが、貴重な一日でありました。

2011年2月20日日曜日

今日は雪でなく苔を。

 本日は昨日に引き続き、ナオミさんと一緒にNO yakushima NO life していきましたぁ。お昼の便で屋久島を飛び立ってしまうので、半日で歩ける所でテクテク&時に全身でトレッキングしてきたわけです。昨日は雪に溺れましたが、今日は苔の風景メインであります。

 そんな感じでテクテク歩いていると、巨大なコブを発見!屋久杉ではありません。いや〜、こいつはでかい。思わず、パシャり。

 今日歩いたコースはちょいとシークレットなところなので、写真少なめでお送りいたします。ほんの少し歩くだけで、絶品苔風景あじわえてしまうだけに、ネット上には出せないなと。しかも、今日は小雨な天気で苔日和ッ!ボクもここ2ヶ月ほどは雪メインの脳みそになっていたために、久々に濃い緑が体の中を通り過ぎていくようでした。ナオミさんもゆるめのトレッキングなので写真をパチパチ。昨日忘れていた携帯カメラも出動しましたぁ。

 思ったより、良いペースで歩けたので、10時のオヤツ代わりにコーヒーブレイク。今日は時間に少し余裕ができると思い、ちょっと変わったお餅も焼きました!思ったより、うまかったです。

 そして、帰り道で恐竜がッ!いつもここを通るたびに面白い形の樹があるなと思っていたのですが、今日はリンゴツバキの実が落ちていて、ヤラセで円な瞳付きです。目以外は完全自然の造形物です。ん〜、この森は変な木が多いなと。


 森歩きは完璧な時間配分で、車に戻り空港へ向いました。お土産にちろっと寄りつつ、思ったより30分ほど早く着いたで雑談。ナオミさんは屋久島を出る時にいつも泣いてしまうようで、「また帰ってきたい」という屋久島が心の故郷になっております。やはり別荘でも建てるしかないか!?いつでもウェルカムっすよぉ。
 そんなわけで、もうちょっと雪山も歩きたいけれど、やはり屋久島は緑が似合うなぁと思う今日この頃でありました。

2011年2月19日土曜日

腰まで雪に埋もれつつも、太忠岳。

 本日は久々に太忠岳へ行ってきましたぁ。屋久島にリピートすること5〜6回目のナオミさんと一緒にテクテク&ガッツリ歩いてきました。天気予報は「弱雨」。冬の雨は大敵ですからねぇ。ナオミさんもちょいとビビり気味。今回は「冬の屋久島を体験したい!」ということで、雪を味わえる場所へと頑張って来たわけです。

 でもって、ヤクスギランドは相変わらず良い森でしたぁ。ランド内はほとんど雪はなく、小雨がナイスな感じで、「やっぱ屋久島の森は違う」という再認識の連続で、順調に歩けました。それにしても、ここまで雪が溶けているとはボクも予想しませんでした。もちろん軽アイゼンもしっかり持っていたので、どのタイミングで使うかなぁと見計らって歩きました。

 ランドを抜け、天文の森付近になってようやく雪が出現。といっても、登山道沿いは全く影響無し。軽く雪を踏んでみると、「や、や、やわらかい…」。まぁ、ここ数日の温かさでそこそこ溶けているとは思っていたものの、軽アイゼンは役に立たないかもと思いつつ、ワイワイ登りました。

 天文の森付近の水場もあって、ほっと一息。雪が多いとここも完全に埋まってしまうので、苔&苔な風景が楽しめてよかったっす。傘もいらない小雨だったのですが、この辺から時々傘も使いました。ん〜、それにしてもこの辺の森は濃厚でエクセレントです。考えてみると、ボクも2011年の初天文の森でありました。

 そして、この上から徐々に雪が出現し、見事にズボズボ登山となりました〜。谷間に集まる雪はやはりスゴいっす。場所によっては、まだまだ一メートルほど積もっているのですが、尾根近くになると雪は全くなし。さらに柔らかい雪なので、これがまたハマるハマる…。アイゼンもワカンも通用しない雪なので、ガンガン行ってしまいました!
 ナオミさんも「いつ引き返してもいいですからねぇ」と一言。いやいや、このくらいの雪は突っ込んで遊ぶに限ります。たまに固く凍っている場所もあり、その上を慎重に歩くのですが、よくて5歩ほど…。6歩目はというと腰まですっぽり…。た、た、楽しい。大笑いしつつ、ワイワイしつつ、写真を撮るのも忘れて登ってしまいました。

 そして、ナオミさんの健脚ぶりが発揮されて、頂上到着っ!いや〜、神秘的な天柱石参拝となりました。頂上付近は全くといっていいほど雪はありませんでした。やはり屋久島の大雪は谷間にたまるなと。ちろっと風があったのですが、まぁ夏の暴風雨に比べればなんてことはないなと。人間、やればできるもんです。

 んでもって、雨がしのげる所まで戻ってランチしました。みそ汁が身に沁みましたぁ。この季節はたまらないものがあります。帰り道は行きでボクらが付けてきた足跡があるので、サクサク進むことができ、快調。といいつつ、たまにすっぽりハマったりしましたが…。下の写真は今年の大雪でハイノキが倒れている場所です。足跡見えるかな?30〜40センチぐらいのズボズボウォークです。

 午後からはけっこうな雨になって来て、びしょ濡れで降りてきました。ランドの東屋まで戻ってきて、休憩しているとナオミさんが「手作りでっす!」ということで、ケーキをいただきました。よく焼くとのことで、レーズンが美味なしっとりケーキでありました。雪でハードに歩いた体にしみました。ゴチッす!
 ダラダラしていると、去年から知り合いのガイドの研修生Mちゃん登場。大和杉方面まで行ったものの、雪が深くて引き返して来たとのこと。頑張れ!Mちゃん!

 その後は80分コースを周り、違う東屋で3時のオヤツ&コーヒーブレイク。川の音をBGMに寒さもそこそこ、しっとりとした時間でありました。


 そんなこんなで「行けば行けちゃうもんですね!」というナオミさんの言葉を象徴するかのように、天柱石まで行けてしまいました。雨は激しくなっていきましたが、このくらいの雪は全身運動で楽しい一日だったなぁと。雪のシーズンよ、もう少し楽しませてねぇ。

2011年2月18日金曜日

2011たんかん最終章。

 本日は今シーズン最後のたんかん狩りへと行ってまいりましたぁ。残す所1エリア。俄然、気合いが入ります。前日に大雨が降ったので、たんかんが濡れていないか心配だったのですが、葉に雫が残る程度でたんかんは大丈夫でした。

 でもって、本日一番の木をご紹介。いや〜、たわわに実っております。オレンジ色は全部たんかん。例年だと8割近い木がこのくらい付けるのですが、今年はこやつのみでありました。よくがんばった!

 同じ木です。半分ちぎり終わった所。

 開始から約1時間。すっきりさっぱりです。たんかんがなくなる寂しさと同時に、気分爽快になれます。

 とまぁ、ちぎってちぎってちぎっていると、鳥の巣を発見ッ!今シーズンは3つ目かな?

 おそるおそる中をのぞくと…。
 た、た、たんかんがッ!
 ウソです…、これはヤラセです。なんだか可愛かったのでつい…。

 でもって、箱です。高級和菓子風をイメージした箱。これは選び抜かれた優れたたんかんのみぞ入れる箱なんです。高級たんかん…。

 でもって、一昨日もちょいと紹介した今年デザインした箱です。ポップ風。これはお徳用から、中堅クラスまで入ることができます。


 というわけで、約一週間のたんかんと戯れた日々が終わりました。今年もおいしい季節をありがとう。また来年…。