2013年5月10日金曜日

行きはカピカピ、帰りはプルプルでした。

 本日は大雨予報の中、ワタルくんと一緒に太忠岳へ行ってまいりました〜。お迎えにいった時はパラパラ降っていたのですが、歩き始めは雨が降っておらず、森はまだ乾ききったままでした…。それでも初屋久島でランドの森は刺激的であります。バッテリーが早くも切れそうだったのですが、ワタルくんもパシャパシャ撮りながらのスタートとなりました。


 で、かれこれ10日ほどしっかりした雨が降っていない屋久島…。個人的に久々の潤いを求めていたのですが、苔たちは…。ひん死寸前、カピカピでした。かわいそうなほどにカピカピ。午後から本気雨が降る予報だったので、期待しながらテクテク進みました。


 そんな雨の期待とは裏腹に青空が…。全人類に潤う森を見せてあげたいというのが、ガイドの気持ちなのですが、そうもいかなかったので、屋久島トークをたくさんしながらのんびり登山。


 といいつつも、ワタルくんは身長が高くて、足も長くて、登山もやってるので、順調に進みました。乾きつつも、初屋久島の森に歓声。しかも、誰一人会わないという貸し切りの森。ん〜、贅沢であります。


 でもって、天文の森を越えたあたりから、徐々に風が強くなってきました。空を見れば、雲が超スピードで流れ、雨の期待が高まります。頂上付近はロープもものともせず、グイグイ登りました。


 で、頂上直下に着くとシャクナゲが開花中でありました〜。早い!先週ぐらいから一つだけ咲いていたヤツがいたらしいのですが、今回は株ごとショッキングピンクに。この咲きはじめってヤツがヤクシマシャクナゲの見頃だなと。緑の森に絢爛なシャクナゲが見事でありました。ちなみに咲いていたのはここだけでしたが、今にも破裂しそうなツボミもちらほらあったので、太忠に関しては一週間後ぐらいがいいかもです。


 そして、ワタルくんもボクも予想だにしなかった頂上が待っていたのです!大雨暴風だろうなぁ〜と思っていた頂上は安房の街まで見渡せるほどの視界があったのであります。ん〜、ワタルくん「持ってます」。


 しかし、風はなかなか凄いものがありまして、途中、突風が吹いて膝をつくほどであったのです。で、10分もするとそこは雲の中に…。タイミングよかったなぁ〜。雲が迫ってきていたので、サササッと写真を撮って正解でした。
 とりあえず、強風がよけれる所に行き、ランチタイム。ホットなみそ汁がしみましたぁ。そんなのんきにランチをした後は、パラパラと雨が降り始めました。待ってましたぁ〜!と言わんばかりに、頂上付近は真っ白。神秘的な空間に変わりました。


 でもって、今日の森は下山が美しさの本番でありました。天気予報通りでありまして、徐々に雨が強くなっていき、天文の森付近に戻ってくる頃は潤いまくりに変身。ちょっと歩いては風景に魅せられ、立ち止まっては上を見上げ、朝とは正反対の森を体験できちゃいました。屋久島の森は雨が降ってこそ、真の美しさが見れるわけであります。


 でもって、テクテク歩いてランドまで戻ってきたのですが、雨が降って絶好調の森に変貌したので、一番遠回りを帰り道に設定。こんな潤う森になったら、帰りたくありません!ワタルくんも「雨の方が断然いいですね〜」と屋久島の洗礼を浴びました。
 その後は、雨のある所でのんびりブレイク。川は増水するほどではありませんでしたが、水量が徐々に増えている模様。良い音を聞きながら、紅茶でホッと一息つけました。


 朝のカピカピを忘れてしまうかのように、苔たちは生き生きし、雫ちゃんたちもたわわに実っておりました。ボクとしても10日ぶりぐらいに潤う森を歩け、心が落ち着きました(GW後だからか?)。プルプルした雫ちゃんがいっぱいでした。


 最後は仏陀杉に寄っていったのでありますが、団体様ご一行が!いつなんどきもおばさま&おじさまたちは元気です!「あいにくの雨よね〜」と都会と同じ感覚で森を歩くのがちょっとかわいそうでした。装備をしっかりして、本気で森歩きすれば自然と美しさを感じられるのになぁ〜。


 というわけで、雨脚がどんどん強まる中で下山完了!もっと雨に打たれたい…と思うのはボクらだけだったかもしれませんが、屋久島らしい潤う森も体験でき、頂上も視界絶好調で、この上ない太忠岳登山となりました。

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