本日も元気をみなぎらせてアズサちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりました。昨日もそうでしたが、始発の登山バスはほぼ満席。今日こそは夏の盛り上がりがあるかなと思ったのですが、登山口も空いていておりました。そこそこの雨が降っていたので、トロッコ小屋で朝ご飯を食べてからレッツウォーキング。
降ったり止んだりの雨だったのすが、この時期にしては気温が低めだったので、雨の冷たさが素晴らしく気持ちよかったです。レインウェアを着ると暑いので傘で快適に歩きました。
歩きながらしゃべっていたら、いつのまにかトロッコ終点。ボ〜っと休憩しているとブ〜〜〜ンとトロッコ機関車参上!今日はトイレのし尿搬出で出動しておりました。ご苦労様&お疲れさまであります。考えてみると、このトロッコ機関車がないとこのルートは存続不可能だけに、頭が下がります。もろもろの関係者さん、あざ〜っす!そして、募金をしてくれる登山者の皆さんもあざ〜っす!
そんなこんなで平らなトロッコ道は順調そのもの。実は問い合わせの時点でアズサちゃんは縄文杉に辿り着けるのかどうか不安いっぱいだったんです。がしかし、歩けば歩くほどに元気になっていくアズサちゃん。雨上がりの森が実にお美しく、そこからも歩くパワーをもらっていたようです。ウィルソン株付近もほぼ貸し切りの状態で、なんとも贅沢な時間でありました。
そして、急斜面を登っている時に、良い風が吹いてきて、これが気持ちいいってなんのって!風が体を押してくれているのではないかと思うくらいに、爽快に歩けちゃいました。天然クーラーの中を歩くような感じ。まぁ、体もほてって、息切れもしますけれども…。
と、テクテク歩いていたのですが、特に写真を撮るような場所でもない所で、知り合いのガイドグループが言葉静かに視線を一点に集めていました。ボクらも近づいてみると、なんと出産後ほんの数分の鹿がいました〜ッ!ボクも1回だけ見た事があるのですが、3年ぶりにこの光景に出会えました。パッと見で美しいかと問われたら、美しくない!と言うと思いますが、一歩踏み込んで考えると神秘的であり、生命の誕生という意味で最高レベルに美しいものだなと。初めちびっ子バンビは座っていたのですが、立ち始めてヨチヨチ歩きをして、お母さんのおっぱいを必死に探しておりました。「生まれてすぐ歩く」という事も人間ではあり得ないことだけに、いろいろと考えてしまいます。ブログに写真を出すか迷ったのですが、出しときます。まだ産道が開いてニョロッとなんか出ているのがわかると思います。母鹿がつついて食べているのは、赤ちゃんと出てきた胎盤です。ん〜、言葉にならない光景でありました。
そんな感動を胸に、アズサちゃんは標準的なペースよりも速く歩けてしまい、一気に縄文杉へ到着!若さか!?縄文デッキもガラガラで、あこがれであった縄文杉の前に立ち、ボ〜っとできました。縄文トークをしつつ、ワイワイしつつ、実に良い時間でありました。なんといっても、涼しい風と爽やかな空気がたまらなかったなと。写真は背中で語るアズサちゃんです。
そんなランチタイムをした後に、歩き始めたわけですが、ここからが今日のピークタイムでしたぁ。今までの貸し切りのような森が一変!複数の団体様ご一行が…。おおよそ100人ほどの列が続いておりました。ふ〜、今日は先行逃げ切りで大成功だったなと。まぁ、連休に比べたらなんてことないですが、ボクらのような個人ガイド&小グループは大団体に巻き込まれたら、簡単にひねりつぶされてしまいます。アズサちゃんの脚力が生んだ時間と空間だったなと。
と、テクテク歩いていると、こちらは珍しく母親が近くにいない赤ちゃんバンビ登場。生まれて1〜2週間といったところでしょうか。抱きしめたいほどに、かわいいっす。まぁ、現在屋久島では鹿が増え過ぎて問題になっていますが、この円な瞳は永遠に不滅です。
問い合わせの時はコースを変えようかとまで話題が出たほど不安いっぱいだったアズサちゃんですが、歩いてみれば普通以上のペースで歩けておりました。下りのトロッコ道も涼しい風を全身に浴びながら、ガンガン歩けちゃいました。途中、ボクも追いつかないほどの新幹線レベルのペース!時間を稼ぐことができて、沢でコーヒーブレイク。
太陽もちろっと出ていたので、たまりかねて泳いでいる人もいました〜。まだ水温が上がり切っていないだけに、ボクらは適当にジャブジャブする程度で、涼む事ができました。写真は、太陽に向かって祈りを捧げるアズサちゃん…、ではなく、水を高い所まで上げて、顔面でその水を受け止めるアズサちゃんです。
そんなこんなで、トロッコにも会え、鹿の出産にも立ち会え、水とも戯れ、ほんものの風もさる事ながら、全体の流れとしても良い風が吹きまくった一日となりました。
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