昨日、屋久島観光協会から連絡があり、「淀川歩道橋通行止め」のお知らせが届きました。このブログでも倒木が流されたことを書きましたが、流された杉とヤマグルマに哀愁を込めてたいと思います。
6月12日から梅雨明けを目処に通行止めの予定で、本格的な工事は梅雨明け以降となる見込みです。通行止めの解除は未定です。この川は普段の清流とは違い、増水するとドエラい事になるんです。屋久島の山でも縄文杉、白谷についでメインルートの一つですので、関係者の方達も勇気のある決断だったと思います。お疲れさまです。そして、6月12日以降にこのルートを使おうと思っていたみなさんは本当に残念ではありますが、自然の力には逆らってはいけません。あくまで自然は人間側がお邪魔する立場なので、こんな時は大きな心の器で見守りましょう。
で、ガイド中に撮っていた昔の写真をちょいと掘り出してみました。まずは橋の上より、右側に横たわっているのが杉とヤマグルマ。
対岸から撮った写真では、ボックリ流されているのがよくわかります。そして、注目すべきは橋の基礎部分。コンクリートが浮いているのがわかると思います。同じレベルの増水が押し寄せたら、ヤバいですね。現時点でも歩いていると、若干傾いています。さすがにグラグラはしませんが。
緊急補強工事をした後です。多少の増水ならいいかもしれませんが、これからは梅雨時期。「屋久島の雨」は尋常じゃないので、本気工事をしないと流されてしまいそうです。あれだけ頑強にへばりついていた杉とヤマグルマが流されたわけですから…。川沿いだけに、土砂や土が多いですね。通常の山道はちょっと掘ればすぐに花崗岩という場所がほとんどですが、長年積み重なった土がベースになっていますので、崩れやすいのもうなずけます。
そんなこんなで、哀愁を込めて夕暮れ時に撮った橋と杉とヤマグルマ…。こんな美しい風景をありがとうございました。
というわけで、しばらくこのルートを使う「黒味岳」「宮之浦岳」は行く事ができません。あらかじめご了承ください。
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