2015年7月21日火曜日

縄文一泊で屋久島の水にどっぷり!

 ちょいとブログの更新が遅れてしまいましたが、一昨日&昨日(19〜20日)は屋久島8度目のアッキーと初屋久島のニシオちゃん、キッシーと一緒に白谷〜縄文杉一泊へと行ってまいりました〜!ちなみにアッキーは屋久島では初のお泊まり会。8度目でもまだまだ新鮮な屋久島です。

 で、数日前までは快晴予報が続いていたのですが、前日になってみたら雨予報!沖縄付近で発生した熱低の影響をもろに受けておりました。まだそんなに降っていないだろうと思っていたのですが、予想を上回る雨でした〜!スタートからレインウェアを装着し、雨対策でワイワイスタートしました。飛流落としの滝もそこそこ増量中でした。まだなんとか透明さはありました。


 と、アッキーは8度目ですが、ニシオちゃんとキッシーが初屋久島なので、屋久島トークをしつつテクテク歩きました。泊まりは荷物が重いだけに、ちょっと急斜面に入ると本気モード!まぁ、時間はあるのでゆっくり歩けますが。


 で、少し増水していたので、沢が渡れるかどうか少し気になっていたのですが、なんてことはなく渡れてよかったです。日帰りだったら帰って来れなくなる可能性もあるので、考えますが、我々は一泊なのでそのままゴー!ある意味、泊まりの特権だったかなと。


 で、美しき沢でキッシーの愛機登場!そこそこ雨が降っていたので愛機は温存していたのですが、良いスポットでは愛機が快音を響かせておりました〜!ちなみにキッシーの傘もかっちょいいっす。強そう。


 とまぁ、湿潤な森歩きをしつつ、苔むす森に到着。いや〜、やっぱり雨が最高だなと思える濃厚な緑が待っていてくれました〜。人もほとんどおらず、苔日和ッ!ここ数日は台風の影響もあったので、ニシオちゃんも「来れただけでもよかったけど、歩けてよかった!」と早速緑の虜になっておりました。


 ジワジワと標高をあげつつ、ディープな世界へ。感覚として、泊まりは全く急ぐ必要がないので、立ち止まりたい所で立ち止まり、歩きそのものがまったりでいいなぁと。湿潤な森だからなおさらいい雰囲気でした。


 でもって、順調に進みつつ、太鼓岩へ。まぁ、こんな日は景色は見えないを前提で行ってみたら、やっぱり真っ白〜〜〜!そして、ちょっと岩の先っちょに行くと暴風雨〜〜!たまに爆風〜〜〜!ジェットコースターばりの楽しさを味わえちゃいました〜!今までの歩きとは裏腹に激し過ぎたので、太鼓岩での滞在時間3分!見事に太鼓岩滞在時間今季最短記録樹立できちゃいました〜!これも良き想い出か…。


 と、太鼓岩の上は赤信号が出ましたが、森に入ってみればなんてことはなく、縄文目指してテクテク。ちょうどトロッコ道前半でランチタイム。少し広い所でランチしました。雨もそれほどでもなかったので、軽く傘をさす程度でなんとかなりました。この頃にはアッキーも「雨も慣れれば一気に楽しくなるねぇ」と雨モードのスイッチが入っておりました。


 で、ボクらがランチをしているとゾクゾクと日帰りの人たちがおりてきました。この時間にここを通過する人はすっごく健脚な日帰り縄文なんですが、数分ごとになかなかの大群…。今までの道のりがガラガラだっただけに思わず写真。考えてみたら連休でした。そりゃぁ、盛り上がるわなと。


 なかなかの混雑注意報が発令されたので、ランチ後のトロッコ道はさらにゆっくり歩きました。すれ違うガイド仲間に「今日は混んでる!」とか「800人はいるんじゃない?」とか、脅されました。笑。GWばりであります。
 ボクらがトイレに着いた時はなんとことなかったのですが、ちょっと休憩しているとドバ〜っと人がおりてきて、トイレ付近が一気に大盛り上がり。これは山道のすれ違いが大変なことになると思い、トイレ付近でダラダラと時間をつぶしました。


 それでも、日帰り縄文杉の後半組っぽくなってきたので、準備を整え直しレッツ山道!とはいえ、まだまだすれ違いは多かったです。普通は「登り優先」なのですが、ボクらは泊まりということもあり、ゆっくり歩けるので「下り優先」にして登りました。一番長かったのは40〜50人ぐらいの列でしょうか。森の奥の奥までカラフルなレインウェアが見えました。久々の縄文祭りになって、個人的には嬉しかったです。


 でもって、ほぼ99%日帰り登山者がいなくなったところでウィルソン株に到着。ほんの30分前は凄いことになっていたと思うのですが、静まり返ったウィルソン株を楽しめちゃいました。しとしと雨がまたナイス雰囲気。完全貸し切り空間だったので、雨宿り休憩がてらのウィルソンカフェ!本日のウィルソン満喫度ナンバー1だったなぁと。贅沢きわまりない時間でありました。


 と、なかなかの混雑で縄文杉到着時間を下方修正し、急斜面に突入〜ッ!ニシオちゃんも重い荷物を背負って、全力で登りました〜!日頃の運動の成果がバッチリでたか???対するキッシーは終始、穏やかな表情で余裕〜。心強かったです。


 いっこうに雨は止む気配がなく、優しい感じの雨が降り続けました。梅雨明け宣言が出た翌日ですが、屋久島は雨。この頃にはみんなのシューズも水没しており、笑うしか方法がない感じになっておりました。笑。


 そ・し・て…、小雨の降る中で縄文杉に到着ッ!みんなで歓声をあげて、ご対面!長い長い道のりを歩いてきただけに、感動もひとしお。終始穏やかだったキッシーも興奮気味になり、数年ぶりのご対面となるアッキーは前回よりも楽に登れたとのこと。ニシオちゃんの目には雨に混じってキラリと光るものも…。それぞれにそれぞれのご対面となりました。もちろん人っ子一人いない雨の音だけが響く森…。最高でした〜。


 まだ日没までは時間があったので、のんびり縄文と語り合いました。赤い傘で縄文にふけるアッキー。背中が語ります…。まったりしていたら、中高年のご夫婦が遅い時間帯に縄文到着。旦那さんはかなり元気でしたが、奥さんは「もう縄文もどうでもいいわ〜」とお疲れモードマックスでした。笑。


 とまぁ、そんな極上の縄文体験をしたあとはホテル高塚へ移動。連休ということもあり、満員御礼!先ほどあったご夫婦を優先させ、ボクらはテントをはることに。雨の日のテントは勝負でもあるんですが、なんとか設営できました。テントそのものは知り合いのガイドと3張りだったので平和と言えば平和でした。

 寝る準備を整えてからディナータイム。いつのまにか日が暮れており、良い時間になってました。タープをはって雨の中でディナーを楽しみました。ここで一発目に登場したのが、キッシーの即席ラーメン。こんな即席麺があったなんて、ボクもはじめて知りました。アッキーも知っていたので前からあったんだなと。確かにボクはほとんどお土産屋さんには行かないので、新商品情報に弱いなと。ガイドオフ日にでも偵察にいこうかなと。その後も第3弾ぐらいまでキッシーの充実ディナーが登場。楽しかったです。
 タープの外はそこそこ雨が降っていたのですが、なぜかみんなテンション高め。楽しすぎる夜でありました。アッキーの「縄文杉の朝焼け見れるかな〜」という問いをボクが一刀両断しつつ、就寝タイム。もちろんナイト縄文どころではなかったです。笑。


 一夜があけました。昨夜の雨はなかなかでして、3回ぐらい豪雨もあり、良い体験ができました。笑。キッシーはテントの中でマットとレインウェアで就寝。ナイス作戦だったなと。アッキーは豪雨をもろともせずに「よく眠れた〜」と。特筆すべきは、ニシオちゃん。さすがに大雨過ぎてテントの中まで浸水…。ウォーターベッドならぬウォーターシュラフであまり眠れなかったとのこと…。友達ガイドの高級テントも浸水していて、このクラスの雨でも浸水しないテントが欲しいねとうなずき合いました。屋久島の雨でも浸水しないテントを知っている方がいたら、ご一報ください…。笑。

 で、身支度を整えて下山しようとしたら、14〜15人ほどの団体様が新高塚小屋方面からおりてきました。なかなか嫌らしい動きをするメンバーで、ちょっと離れて歩いたのですが、連休ですからまぁ仕方ないっすね。


 で、水気をたっぷり含んだ重さ倍増のザックをしょって、下山開始。はじめは小雨だったのですが、ウィルソン株付近で水を補給していると、豪雨が始まりました〜〜〜ッ!大粒の屋久島らしい雨ッ!もちろんみんなもすでにびしょ濡れなので動じることすらありませんでしたが、なかなかの雨でした。下山してから知ったのですが、このくらいから大雨洪水警報が出たようです。


 辺り一面は一気に水の森と化し、ちっちゃな沢もカフェオレ状態ッ!溢れ出てました。


 もちろん普通の登山道も沢に…。昨日とは一変した水の登山道を下りました。


 この日の登山者は前日と打って変わって200人ほど。とりあえずは順調におりてこれました。その後はというと良い雨がズ〜〜〜っと降り続けました。トロッコ道もトロッコ川に…。熱低は台風の子どもだけに、ある意味に台風の中を歩くような経験だったかなと。風は弱かったのでそれがせめてもの救いだったかもしれません。


 最後はキッシー隊長を先頭にし、下山に燃えました。


 ボクだけ白谷へ回り車を移動させたのですが、白谷もなかなかでした。一般登山者は誰一人としておらず、ガイドが3組ほど。こんな日はガイドなしでは歩けない白谷の森でした。

 そんなこんなで、みんなとバス乗り場で再会し、コーヒーで乾杯ッ!止むことを知らなかった雨の中を歩ききり、昨日の朝とは全く違うテンションになっているみんなでして、今までにない経験とレベルアップができたなと。一生忘れられぬ体験であります。「水の島」とも呼ばれる屋久島で身も心も潤いまくりとなる縄文参拝ができました。笑。2日間の疲労もあるのですが、それ以上に「熱い」何かを感じれた充実の山中一泊でありました。

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