2013年11月5日火曜日

彩り豊かな縄文ルートの結末は…。

 本日も元気いっぱい、屋久島9度目のユッキーと同僚のマツミちゃん&チアキちゃん&オクちゃんと一緒に縄文杉へと行ってまいりました〜!ちなみにユッキーはというと7月にも来島しております…。

 で、連休明けということもあり、今日の登山者は180人ほどだったようです。始発のバスはそこそこの乗車でしたが、徐々にシーズンオフへ突入しつつある感じだなと。静かな森歩きができる秋であります。朝は真っ暗闇の中を冒険気分満載。これもこの季節ならではかなと。


 徐々に夜が明けてくるとトロッコ道上は彩りの季節!ヤクシマオナガカエデの下はご覧の通り。ついつい単調なトロッコ道ではありますが、所々に彩りがあってなんとも時期だなぁと。これからカエデにナナカマドにアオツリバナにと、紅葉のリレーが始まります。


 とまぁ、テクテク歩いていったわけですが、みんな眠気に誘われる事なく、ずっとしゃべっていたような…。普段は10時間歩くなんて考えられもしませんが、縄文杉に会うために張り切ってました。ちなみにユッキーは7年ぶりの縄文で、マツミちゃんは3年ぶり。チアキちゃんとオクちゃんは初のご対面予定であります。


 順調にトロッコ道を終え、トイレ休憩していると、みんなでオヤツ大会が始まりました。飴にグミにサラダ煎餅にと盛り上がりを見せる中、マツミちゃんが元気の実を配ってくれました〜!うま〜い!元気がみなぎってきます。


 と、元気を注入してからいざ山道に。ほどよく歩いてユッキーが初縄文をしたときは立っていた翁杉に到着。マツミちゃんは倒れた直後に来たとのことで、ボクも倒れた当時を思い出し、メランコリックな気持ちになってしまいました。これもまた自然の流れ。2代目が育つその日まで生きていたいものです。まぁ、無理ではありますが…。


 と、メランコリックな気分を払拭するかのようにウィルソン株で愛の撮影会。それほど混雑感もなく、みんなで愛を確認する事ができました。写真を撮った後に、なぜか4人揃ってハートを見上げちゃいました。広い株の中で瞬間的に人口密度がアップしておりました。


 そして、ここからが勝負の時!ユッキーは前回ぼろぼろになったとのことでしたが、日々階段生活をしたり、自転車乗ったり歩いたりと、自分でも明らかにパワーアップを実感し、快調に登れました〜!対するチアキちゃんはというと…。全身全霊、体の内部から秘めたるパワーも押し出して、急斜面を頑張りました!ダブルストックを握るチアキちゃんが良い味だしております。その後ろで余裕の写真撮影をするオクちゃんもおもろいですが…。


 そんな急斜面をクリアして、ボチボチ歩いていると、奥岳展望スポットから宮之浦岳が見えました!後にも先にもこのタイミングだけだったので、運が良かったなぁ〜。登山好きなオクちゃんは「次回は九州一高い女になるわ!」と目をギラギラさせておりました。


 そんなこんなで名のある屋久杉たちにご挨拶しつつ、チアキちゃんがボロボロになる寸前ぐらいに縄文杉に到着!秋の空気満載でして、縄文様がお出迎えしてくれました。たどり着けてよかった…。もう、チアキちゃんは感無量といった感じで、その背中にボクもウルウルしちゃいました。ん〜、今日も縄文杉は存在感を見せつけてくれたなと。


 でもって、マツミちゃんは前回来た時に、大混雑でのんびりできなかったとのことでしたが、今日はデッキの上も全く混雑する事はなく、快適にまったりできました。まぁ、寒さはあるので、長時間はいれませんでしたが、良い時間だったなぁと。
 ランチ後は集中力が試される下山開始。随所で道草を食いつつ、子宝杉にて全員祈願モードに!なんだか一致団結しておりました。これで間違いないなと。


 ここ数日の縄文ルートを彩っている樹のひとつに、我らがヒメシャラも。緑の中にポッと明かりを灯したように輝いております。


 でもって、足の力が試される下山なのでありますが、最初の方から靴が合っていなかったチアキちゃんの足が…。時間がたつにつれ疲れとともに悪化していきました。それでも根性むき出しにてがんばりました!下の写真は階段のすぐ上にいたお猿にちょっかいを出すチアキちゃん。足はともあれ、上半身は元気でありました。


 とりあえずは、頑張って頑張って、朝一に出たにも関わらず、ほとんどの人に追い抜かれつつ、トロッコ道まで戻ってくる事ができました!ホッ。チアキちゃんの足がさらに靴擦れにて悪化していましたが、歩けないほどではなかったのボチボチ進みました。
 ちょいと遅れを取りつつも、バスには間に合う時間帯だったので、沢によってブレイクタイム。川のせせらぎを聞きながらユルい時間を過ごせました。


 そして、最後の最後にさらに足が痛くなってしまったチアキちゃん!ボクも最後の最後まで痛さに対抗すべく、シューズをテーピングでぐるぐる。痛ましくも、少しでも良くなればなと…。実はこのメーカーのシューズは10人中7人は足が痛くなるという危険靴なんです。屋久島のガイドが最も恐れるシューズでありまして、通りがかりのガイドも数人「やっぱりね〜」と声をかけるほど。ハイカットのシューズなのですが、中にはハイカットの部分を登山中にカットしてしまったガイドもいるぐらい。ガイド泣かせな靴であることは間違いありません。以前、この靴のためだけに熱い討論と対策がガイド内で練られたことがあるくらいですから。だから、チアキちゃんの足が痛いのは完全に靴が原因!(ということにしておきましょう。)
 で、ここで靴の話題が出てきたので、縄文を目指す登山初心者の方にアドバイスを。張り切って新しい靴は購入せず、レンタルの靴などをまず使うのがよろしいかと。レンタルは靴がちゃんと柔らかくなっているので、まず足が痛くなる事はありません。「どうしても新しい靴で歩きたい!」という方は、ハイカットは避けてください。慣れないハイカットで靴擦れが続出します(経験者は問題なしです)。おそらくアウトドア用品店の方はハイカットを勧めてくるでしょう。それでも、せめてミドルカットにしてください。さらに店員さんがハイカットを勧めてくるようであれば、ボクに連絡ください。しつこいぐらいに熱弁いたします。ローカットでも問題なし。他の山と違って、縄文ルートは砂利道ではありません。軽くて、柔らかくて、底がしっかりしていれば問題なし。ボクも晴れの日なんかはトレランのシューズでガイドするぐらいですから。以上、ついつい熱くなってしまいましたが、靴のお話でした。


 そんなこんなで、チアキちゃんがひん死の状態になりつつも、無事に下山完了!まぁ、マツミちゃん&ユッキー&オクちゃんは笑顔満点でしたが…。それもまた想い出かなと。というわけで、彩り豊かな秋の縄文ルートを11時間45分にて、精一杯歩けた一日となりました。

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