2013年6月27日木曜日

嵐の翌日は良い森でした。

 本日は大雨直後の天気の中、マユミちゃん&ジュリちゃんと一緒に白谷〜太鼓岩へと行ってまいりました〜。で、昨日は大荒れの鹿児島〜屋久島でありまして、飛行機も半分以上が欠航、船は始発と最終のみが運航したという、なかなかの荒れっぷりだったのです。例外に漏れず、マユミ&ジュリちゃんたちも鹿児島の港で待つこと数時間…。前夜に電話した時は疲労気味だったのであります。

 で、縄文杉と白谷でギリギリまで迷っていた2人なのですが、さすがに疲れがにじんでいたので白谷へ行くことに。雨上がりだけに、そりゃぁもうベストコンディションの中でスタートとなりました。白谷川も水量多めで爽快でありました。


 そんな潤いの遊歩道を歩いていると、シライトソウが花を咲かせ始めておりました。ん〜、可愛い…。ちょっと前までは「チャボシライトソウ」が咲いていたのですが、続いてシライトソウといった感じ。屋久島の品種はちっちゃくて花が少ないです。実にキュートな姿であります。


 自称「のんびり屋」さんの2人だったので、ボクも負けじとのんびり歩きました。のっけからベストコンディションだったので、苔の風景にわ〜わ〜言いながらイイ感じでした。歩き始めてすぐに昨日の疲れはすでになくなっておりました。すると、ほんの数分で辺り一面ミストな世界に。昨日の苦労をねぎらうかのように、実に美しい風景を見せてくれました。濃霧ってたまりません…。


 これぞ屋久島って雰囲気満点でありまして、苔の沢も神秘的でありました。水の流れといい、周りに誰もいない空間と良い、いろんな意味でナイスでした。


 でもって、苔むす森付近に到着。すると今までわ〜わ〜言っていたマユミちゃんとジュリちゃんなのでありますが、「ふ〜ん」と言った表情。聞いてみると、今までの風景の方が凄かった〜と。そうです、苔むす森に着くまでに脳みそが完全に屋久島の森モードになっていたので、苔むす森も特別な場所ではなく、「普通レベル」だったのあります。


 そんなわけですから、引き続き森歩き。以前、ボクがフェイスブックで出した蜘蛛の巣に雫がついた写真をマユミちゃんが見ていてくれて、随所で蜘蛛の巣撮影会も。まぁ、コンデジだとちょっと厳しいのですが、ちょっとだけでも雰囲気は伝わるかなと…。遠くから見たらただの蜘蛛の巣なのですが、近寄るとキラキラしてます。


 とりあえず、順調に歩を進め、最後の急斜面に突入。すると、マユミちゃんとジュリちゃんが「これ蝉の抜け殻?」と気に張り付いているヒメハルゼミの抜け殻を見つけてくれました〜。ここ数日で鳴き始めているのですが、ボクとしても抜け殻は今年初でした。下の写真で上の物体はボクの人差し指です。抜け殻も2センチくらい。かなりの可愛さでありました。


 そして、一気に太鼓岩へ!もちろん真っ白〜〜〜!なんも見えませんでした。雲の切れ間が出るかなぁとちょっとだけ岩の上で過ごしましたが、風も弱く、切れ間ができる可能性が低過ぎるので早々に退散!こんな日はさっぱり引くのがベストだなと。
 でもって、のんびりすべく岩屋まで歩いてからランチタイムに。一度休むと長時間休んでしまう二人なのですが、これまたボクも負けじとのんびりタイム…。ユルさが心地よかったです。


 そして、帰り道はミストな森がクリアな森に。視力がよくなってしまったのではないかと錯覚してしまうほどに、濃厚な緑色の中を歩けました。下の写真は苔むす森です。ん〜、霧がかった森もいいし、クリアな森もいい。一日で2度美味しかったなと。


 で、帰り道はアップダウン激しめなルートを歩きました。朝に比べると雫ちゃんは減っていましたが、もう苔が生き生き、活き活き!フワフワがたまりませんでした。


 ヒメシャラの花も昨日の嵐で落ちており、これまた侘び寂びの光景が。いい季節です。


 とまぁ、のんびりなペースのまま歩き続けて、3本足杉付近にてブレイクタイム。これmた一度座ってしまうと、身も心も落ち着き過ぎてしまうボクらだけに、ユルさがどんどん加速していきました。屋久島の話と同じぐらい、小笠原の話をしたり、いい時間でありました。


 そんなこんなでワイワイしながら、無事に下山完了!すると、管理棟の小屋の中に、イシガケチョウが!まぁ、それほど珍しい蝶ではないのですが、独自の翅(はね)が面白いっす。しかも!かなりの数!パッと見ただけで10匹ぐらいいました。下の写真も2匹が寄り添ってます。ガラスの中なので標本のようでした。


 というわけで、大雨の翌日にてどうなるかと思いましたが、サラッと霧雨が降る程度で絶好調の森歩きとなりました。潤う森の中をユル〜い雰囲気で、まったり歩けた一日でありました。

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