2011年9月2日金曜日

ピンク色に染まる縄文杉!?

 昨日&今日にかけて、元気モリモリ白谷越えの縄文杉へ一泊してきましたぁ。昨年の3月にも屋久島へ来たユ〜タ&相棒のナッちゃん、このブログにも何回か登場したトキ&ダイちゃんの妹であるサトちゃんと一緒にワイワイ歩いてきたわけです。

 前の日に引き続き、台風の影響からのっけから濃霧の森へ向けスタート。いや〜、これはたまらないスタートとなりました。苔が潤い、モヤッとした雰囲気はまさに屋久島ならではの風景。これでもかってほどに緑色…。少し歩いただけで、モヤも緑に見えてきてしまうほどに脳みそも緑になっていきました〜。苔たちもひゃっほ〜〜〜ッ!と喜んでいるようでした。それに答えるかのように歩き始めて一時間もたたぬうちに、サトちゃんは苔のトリコに…。もう苔のない人生はありえない…?

 苔むす森付近もこれまた濃厚な緑が広がっていて、モヤったり、クッキリしたり、ナイスでありました〜。でもって、一気に太鼓岩へ!こんな日はもちろん視界はゼロなんですが、なぜだかどうして気持ちいいんです。見えないからこそ感じられる何かがあるのではと…。薄らと立ち枯れた木が見えますでしょうか?実に濃いです。完全に雲の中の人となれました〜!

 そんな太鼓岩をあとにして、テクテク歩き。下りでナッちゃんの膝がプルプルし始めたところで、ランチスポットへ到着。雨も降っておらず、気温も絶妙で、お弁当を食べた後はそのままお昼寝コースへ…。いや〜、泊まりだからこそできるこののんびり。のんびりすることに忙しさを感じるほどでありました〜。ユ〜タはちろっと横になった後、沢の流れを見ながら魂を奪われておりましたが、サトちゃんとナッちゃんはというと…。かなり深い所まで行っておりました〜!ちなみに下の写真はというと、沢に打ち上げられた人ではありません。至福のひとときを全身で感じ取っているサトちゃんです…。

 この日は日帰りの縄文杉も少なく、快調にトロッコを終了し、山道へ。ときどき弱い雨が降ってきて、火照った身体に雨粒がナイスでありました。そんな調子でウィルソン株へ到着。もちろん誰もいなくて、完全貸し切り空間に。後ろからも誰も来なそうだったので、株の中で休憩。思わず…、美屋久喫茶ウィルソン支店がオープン。ユルい時間がよだれものでありました。

 ここから先の辛い坂道の物語はちょいとすっ飛ばして、本日のメインイベントへ!実はというと、ユ〜タとナッちゃんは宮城県よりお越しなんですが、3月の後半に屋久島へ来る予定だったんです。もちろんのこと震災の影響で屋久島へ来ている場合じゃなかったのですが、少し落ち着いた頃を見計らって、今年の屋久島リベンジだったんです。
 そこで、3月からボクとユ〜タはメールのやり取りをしていて、「指輪を渡す作戦」が水面下で繰広げられていたのです。ナッちゃんには「まだ指輪はできてない」と作戦をすすめており、直前でヒソヒソ話にてサトちゃんに情報伝達。
 そして、夕暮れ間近の縄文杉にて、その儀式が始まりました。もう見ている方がドッキドキ。昨年も縄文杉の前で愛を語ったヨリ&ワカちゃんという2人がいましたが(2010.7.19のブログを参照ください)、今年もまた縄文杉の前で熱く、そして優しい言葉が鳴り響きました〜。胸の鼓動が止まらない…。鳥肌は脳みその中までブルブルッと響き渡りました〜。
 涙と笑顔と霧の縄文杉…。サトちゃんとボクがしっかりとユ〜タとナッちゃんの愛の証人とならせていただきました〜。ありがと〜!ユ〜タ&ナッちゃん!この場に立ち会えた事に最大級のリスペクト!

 この儀式が静かにそれでいて森のど真ん中で行われた後に、不思議な現象が起こったんです!何かが起こるのが屋久島、何かを起こすのが縄文杉って感じであります。なにが起こったかというと、縄文杉の上の空がピンク色に?まずは到着してすぐぐらいに撮った写真です。

 そして、ピンク色に染まった縄文杉です。いや〜、ボクも何百回と縄文杉へ来ていますし、泊まりのガイドも比較的多めなガイドの一人なんですが、こんなの初めて見ました。みんなで「縄文杉もユ〜タとナッちゃんに照れちゃったのかなぁ〜」と。合成・補正・創作一切無しの写真です。ボクもビックリ…。高塚小屋付近が夕陽色に染まることはよくあるのですが、こんな雰囲気で縄文杉がピンク色になるなんて…。2人を祝ってくれたのだなと。すごい…。

 そんなロマンティックが止まらない縄文杉にお休みをして、高塚小屋へ…。すると、宿が一緒だったIちゃんがいました。逆をいうと、ボクらを合わせて全部で5人だけ。高塚小屋というよりは、「高塚ホテル」と言わんばかりの快適な空間でした。一応、初めからテント2張りを持ってきていたのですが、雨も降ってきていたので素晴らしい空間でありました。
 みんなでワイワイとディナーを楽しみつつ、就寝タイム。ネズミ対策をしっかりして、夜が深くなっていきました。結果として、いつもよりネズミも少なく、快適でありました。

 そんな感じで快適な夜を過ごし、朝が来ました〜。霧がかかったり、雨が降ったりのなかなか良い朝。高塚小屋もキレイに掃除をして、レッツ朝の縄文。雨の早朝縄文もまた素晴らしかったなと。縄文杉の雫を口でキャッチしようとしたら、ゲットできたのはナッちゃんだけだったかな?ほぼ顔面で受け止めていたサトちゃんは潤っておりました〜。てな感じで、また来ます発言をして下山開始。

 と、下りは順調に進み、日帰り縄文杉が少ないね〜なんて話しながらウィルソン株へ戻ってきたら、なんとここからが大混雑でありました〜。なんとかかんとかトロッコ道へ来たのですが、まだまだ続いておりました。団体様ご一行が固まっていたのが、原因かなと。なので、ボクらはトイレをスルーして、すかさずトロッコ道を歩きました。

 ここからはまたほぼ誰もいないテクテク歩きがスタート。雨も降ったり止んだりでしたが、昨日より風が強くなってきました。直撃はないものの、台風の影響だなと。帰りも白谷経由で歩いたのですが、登りも風が追い風になってくれて、順調に登れました〜!ナイス!
 ユルいランチを終えた後に、疲れ体の残りの体力を使って2回目の太鼓岩へッ!見えました〜〜〜〜!宮之浦岳はまだまだ厚い雲でしたが、標高1500mぐらいまではスカッとスッキリ!みんなで爽やかな、それでいてなぜか勝ち誇ってしまったような風を浴びながら、良い時間を過ごせちゃいました。

 ここからもテクテク歩いて、苔の森を堪能。ん〜、昨晩から午前中まで続いた雨で、昨日以上に森が潤い、たまらなかったです。写真は森で一泊して、苔病が進行してしまったサトちゃんです…。決して、いじけているわけではありません。こうみえて、苔にメロメロになっている真っ最中なんです…。


 というわけで、潤う森の中で森を語り、縄文杉の前で愛を語り、濃厚な2日間が終了いたしました。なんともかんとも、ドラマチックな展開となった一泊縄文杉でありました。

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