快晴のちいつもの豪雨！

　昨日から本日にかけて、リョウちゃん＆ヨッシーとアヤちゃん＆ミルキーと一緒に白谷越えで縄文様まで行ってまいりました。この梅雨２回目となる雨の中休み。車に乗り込んだ時点ですでに盛り上がりつつありました。快晴だったので、駐車場ではなく、歩いて３分の大岩でブレックファーストを取り、ロングウェイスタート。

　いや〜、この時期の晴れはなんとも貴重であり、価値があります。梅雨が明けて晴れが続くとどんどん森から潤いがなくなっていくのですが、梅雨の中休みはこれでもかってほど、森が潤い輝いております。さらには木漏れ日光線まで…。なんとも贅沢な朝でありました。

　みんな登山はほぼ初心者とのことですが、歩くペースはなかなか素晴らしかったです。ガンガン登ってもののけ付近も木漏れ日な感じでナイス。ボ〜っとしつつ、一気に太鼓岩まで行きました。全員でうぎゃ〜っと歓声を上げつつ、久々に宮之浦岳の頂上まで見えちゃいました〜！先日は太陽は出たものの、頂上までは見えなかったので、かれこれ１ヶ月半ぶりぐらい？この時期だけに水蒸気と良い感じの雲が演出してくれて、なんともかんとも絶景でありました。

　そしてもちろん、こんな日も飛ばずにはいられません。みんなでジャンピング大会開始。それぞれにそれぞれの飛び方。何度か練習して、４人の息が合った一枚。

　そんな晴れの太鼓岩でファッションショーもしました〜！ヨッシーいわく「形から入るタイプなんで…」といいつつ、森ファッションがみんなバッチリ決まってました！男はハーフパンツ、女は山スカ。やはり、アウトドアファッションはこういう大自然の中で着ないとね！近日公開予定の「びゃっこれ（美屋久コレクション）」にもエントリー完了です。

　晴れが続いて、沢まで下りてランチタイム。この頃にはすでにみんな意気投合して、ピクニック気分なランチとなりました。やや雲がかかってきたのですが、直射日光よりも過ごしやすく、ついのんびりモードに…。

　腹も満たされ、リフレッシュして午後スタート。トロッコ道も順調に歩ききり、山道へ突入〜！ここにきて霧雨が降り始めたのですが、火照った身体に気持ちよかったです。大雨にはならないなと判断し、ウィルソン株でお茶ブレイクしました。スイーツもグリーンだったので、みんな緑茶をセレクトし、苔にまみれるウィルソン株。グリーンセット（ネーミングbyリョウちゃん）がさらにのんびりモードを加速させました…。

　そして、ここからが本日の急斜面！みんな自信がない〜といいつつも、ガンガン歩けちゃいました。これも機能的ファッションによる効果か！？

　そんなこんなで、レインウェアを着るほどでもないちょうどいい霧雨の中、「日没までには間に合おう」を合言葉に縄文様を目指します。もちろんみんな歩くペースは通常よりちょっと早いのですが、いかんせん休憩した時ののんびりスイッチが…。これもまたこの森がそうさせたのでありましょう。

　そして、日没前に無事縄文様へ到着ッ！みんなで大歓声をあげ、屋久島のカリスマに初対面できました。ミルキーの目からはキラリ光るものが…。ん〜、日頃から頑張って生きている証拠ですなぁ〜。もちろん深追いはしませんが…。

　でもって、この日は泊まりで縄文参拝をしにくる人が多く、小屋もいっぱい、テン場もいっぱいで、一番奥のスペースに陣取りました。霧雨が降っていたのですが、ディナーをする頃には雨も止み、真っ暗闇の中で山中食を楽しみました。食べれば食べるほどにヨッシーはまぶたが重くなっていきましたが…。

　そして、この夜からが雨のスタートでありました。ボクもテントに打ち付ける強烈な雨で数回目が覚めました。基本的にボクは一度寝るとディープなところまで一気に行くのですが、あまりの音に目が覚めてしまいました〜。それでもいつのまにかこの雨の音が快感に…。森のど真ん中でこの大雨。しかも自分は寝ているわけでもなく、起きているわけでもない意識状態…。ボクの深層心理にまで雨の音が浸透していくようでした。心が全部洗い流されるような、そんな世界。

　翌朝、みんなも起きたり寝たりの夜だったようで、スペシャルな時間だったようです。朝になると風もプラスされて、暴風雨！？ブレックファーストは前日とは裏腹にテントの中でした。これもまたいいかなと。ちなみにテント撤収作業中に、ボクは全身ずぶ濡れ、靴の中もグッチョグチョに。これが気持ちいいんだなぁ〜。たまにだからいいのかもしれないけれど…。

　そして、大雨の中を歩く事にビビリを見せるアヤちゃん。テンションが高ぶってきているボクを前に「テンションあがらない〜」と心配げな表情。とりあえず、縄文様に挨拶すべくデッキへ。ん〜、良い雨ッ！これだから梅雨は止められない…。「雨の恵みが多すぎる〜！」とリョウちゃん。そんなこんなでずぶ濡れになるにつれ、みんなも雨のスイッチが入っていきました。

　いつもなら日帰りチームたちがたくさん登ってくる時間なのですが、いくら歩いても誰も登ってきません…。おかしい…。警報で登山バスが止まったか？と思いつつ、顔見知りのガイドが登ってきました。きく所によると、本日は環境省の方達が「ここから先は危険です！」とのことで、できるだけ引き返すようにうながしていたらしいんです。確かに良い雨でした。それでも、増水して渡れなくなる沢はボクらが通過する頃には、普段よりちょっと多いぐらいに落ち着いてました。

　でもって、本日の雨のピークは１０時過ぎからでした〜。トロッコ道は川と化し、ジャンジャン降ってきました！これで水が濁り始めると崖崩れが起きる可能性もあるのですが、いたって水は透明だったので、ずぶ濡れを加速させながら歩きました！みんなも雨と戯れ、これぞ屋久島を体験できたのでは。

　そして、前日にランチをした沢付近に到着。「よし！見に行こう！」というわけで、荒れ狂うであろう沢を見に行きました！もちろん、時間的な余裕と体力的余裕と安全が確保できる範囲内でですが。

　まずは昨日に撮った写真。ひょっとしたら翌日増水するかな〜と思って、風景のみの写真を撮っておいたのです。写真の右側に写っている大岩に注目です。

　そして、本日の沢です…。右側に写っている大岩しか見えません…。恐るべし、水の力。良い子は真似しちゃいけません。ちなみに階段の途中までしか、下りれませんでした。

　でもって、屋根がある所は、小杉谷の休憩所のみということで、ランチタイムに突入。最後の山食ってことで、みんな嬉しさと寂しさが同居しているようでありました。それにしても山泊まりで食べるラーメンは最高です…。

　そんなこんなでダラダランチを済ませた後は、例のごとく小杉谷橋より安房川！ん〜！増水ッ！雨の量が結構な雰囲気だったので、今年の梅雨で一番か！？と思っていたのですが、たぶん２番目かな？人が歩けた山中では…。ボクが歩いた中では６月１８日の増水が一番凄かったのではないかと思います。気になる方は前のブログに戻ってみてください。

　というわけで、１日目の大晴れと２日目の大雨で、わいわいメンバーの、わいわい歩きによる、わいわい縄文のためのお泊まり会となりました！